(連載88)企業ブログはどう役立つかでなくどう活用するのか。


猿じゃダメらしい。何のためにビジネスでブログを書いているのか?

 さて、今月から当ブログの更新回数を週3回から週2回へ減らしたのですが、正直なところ、今はまだ更新に掛けていた時間への負担を軽減できているとはあまり言えません。

 同じように各企業様においてもブログの更新を負担に感じている方は多いようです。

 ましてやWEB業者から“ブログは毎日更新した方が効果的”だと言われて頑張って更新していたとしても、いったい何が良いのやら“意味が分からない”状況が続いていては、手応えを感じられないのではないでしょうか。

 単純に、自社サイトのアクセス数が増えたところで企業収益が伸びるというものではありません。

 実のところ、ビジネス戦略もなくブログ運営を続けていてもメリットは減少を続けているというのが現状で、どちらかと言えば“LINE”や“Twitter”、“FACEBOOK”を初めとするSNSの方がまだ収益へ繋げられるビジネス戦略がイメージできるはずです。

 では、ここで次の図をご覧ください。

戦略の無いブログ更新によるアクセス増加は収益に繋がらない?Web-STYLE(ウェブスタイル)

 極端な話、潜在顧客がGoogleやYahoo!といった検索エンジンで何かの情報を検索していた方が御社のブログにアクセスして記事を読んだとして、そこから企業利益に繋がるがどうかが本来考えるべきビジネスのポイントなのです。

 ただ、企業ブログの多くは“何となく書いている”だけで“記事を読んだ後は離脱されている”という現状でしょう。

 しかし、ここに検索エンジンに対して“公式サイトの評価を高める”といった明確な目的を持ったブログ運営なら、ある程度の記事を書いて検索によるアクセスが増加してきた時点で負担を軽減するために更新回数を減らすといった対処が可能なのです。

 また、他の広告媒体と連動させずにブログの更新だけで行う“集客”が目的というのなら、何も公式サイトとアドレスが同じ内部ブログを導入せずにフリーのブログサービスを利用した方が効果はあると思います。

 そもそもビジネス戦略としてのブログの有効活用の多くは無料では出来ません。

 仮に、大々的な集客を行うというのであれば宣伝広告の予算を準備してブログ更新を外部に委託したりしているのですが、そもそも経費を掛けない方法としてブログ運営を選択している企業様であるのならば、これは本末転倒な話なんですよね。

 いやはや。。

口コミ効果を狙った伝聞誘導による集客について考えてみる。


口コミ効果を狙った“伝聞誘導”にWEBサイトを活用したいけれど。Web-STYLE(ウェブスタイル)

 テレビCM、雑誌、チラシ、フリーペーパー、今やどんな広告媒体においても“○○で検索”という文言は決め台詞であるかのように書かれていますが、印象に残るものは年々少なくなっている気がしているのは僕だけでしょうか?

 実のところ、意識して探してみるとCM中ずっと表示しているものまであるようなのですが…。

 やはり、最初に広告手段として考えた方は素晴らしいとは思いますが、追随する方がどんどん増えて掲載するコトが“当たり前”になってしまった今では、単独での集客効果はほとんどないと言って良いのかも知れません。

 簡単に言えば、チラシ等にある“○○で検索”という表記は電話番号のそれと役割は何ら変わりない状況なのでしょう。

 また、“弊社は口コミに強い”というお話をよく聞きますが、そもそもビジネスにおける口コミは“誘導”するものです。

 更に付け加えれば、伝聞する情報を企業側が提供して意図的に“拡散”させていくコトで費用対効果以上の集客数を獲得していくビジネス戦略であり、たまたま結果として集客できているというものではありません。

 ちなみに、自然的な口コミの発生だと更なる集客の見込みも、現状の維持も受動的なままになってしまいます。

 最近では、携帯会社のCMの隠れキャラ“一寸法師”や番組宣伝の“ががばば”と検索すると検索結果に異変が起こるという広告戦略がこれに当たり上手な宣伝の手段だと感じました。

・自慢したい

・人に話したい

 こんな気持ちを上手に誘導できるメリットや情報を提供するコトでとんでもない数の新規顧客を瞬間的に爆発力をもって集められたという事例は確かにいくつもあります。

 ただ、肝心な集客先にそれに見合う商品力が無ければマイナス効果が出てしまいますのでご注意ください。

 どちらにしても伝聞誘導による集客を上手にできれば安易な炎上商法よりも良いイメージで企業ブランドを高めるコトまで可能なので一つ狙ってみるのも良いかも知れません・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

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ネット広告を活用する企業が求める結果について考えてみる。

消費者が浮気をしやすいネットでの課題について考えてみる。

 

ホームページは誰でも簡単に作れるという意見について思う。


ホームページなんかフリーソフトで誰でも簡単に作れる時代だというのはホント?Web-STYLE(ウェブスタイル)

 ホームページなんてフリーソフトを使って簡単に作れる時代だから…というのはホントでしょうか?

 確かに、企業ホームページといってもその品質にはピンからキリまでありますから“どんなものでも良い”という前提であれば“簡単”にホームページを作るコトは可能だと思います。

 ただ、複数のホームページを自社で運営しながら結果も出している企業様では、サイト運営スケジュールの管理、広告の費用対効果やアクセスログの検証等を専属のチームがノルマを持って行っているコトが多く、決して“簡単な運営”をしてはいません。

 むしろ、ノルマを保守運営会社の外部へ投げるのではなく自社で担うのですから大変です。

 また、“簡単に作れるから”というセリフには“制作費を安価にして欲しい”という要望が含まれている場合もあるそうで、こういう企業様ではWEB制作会社をパートナー企業ではなく、業者として見ているコトもあるため契約をためらうWEB制作企業も多いと聞きます。

 何でもパートナー企業として見て頂けない場合、ホームページ制作においても“根拠”ではなく“何となく”で折り合いが合わず、際限なく修正が繰り返されたり、納品が納期よりも長引いたりする傾向があるからだそうです。

 ちなみに、費用面の折り合いは仕様を見直して価格を下げられるかをストレートに相談した方が良いでしょう。

 多くの皆様が思われている通り、安価でホームページを制作するための環境は整っていると言えます。

 ですが、WEBビジネスの競争が激化していく中、専門職としてWEB制作会社を継続できているのには何かしらの強みがある訳で、その強みが求めているWEB技術とマッチングしているかを考えた方が企業様にとって成功への近道となるでしょう。

 極端な話をすれば、パンだって自分で焼けますし、子育てはもちろん、その気になれば家だって自分で建てられるかも知れないのですが、どんなコトであっても専門職の方からすれば自社ならではの技術ノウハウがあるからと言われるはずです。

 もちろん、自社で企業ホームページを制作してもセンスとアイデアで成功される方はいらっしゃいます。

 ただ、どんなビジネスにおいても大切なのは“成功するコト”で、それと同様に“もっと成功するコト”、“成功し続けるコト”もまた重要な目標だったりします。

 自社の事業内容がWEBビジネスでなければ、ホームページの維持管理以外にも本業となる業務があるはずです。

 仮に兼務でホームページ担当となった場合、ノルマを抱えるコトになったとしても“自社のノウハウ”だけでWEBビジネスの先を見据えたビジネス戦略を考えて更新を続けていかなければ成りません。

 最後にこういった場合、WEBサイト運営会社だと自社でのホームページ制作をお勧めします。

 なぜなら、自社でのサイト制作と運営の経験済みや2社目以降の契約となる企業様の方が、専門職の必要性を実感されており具体的な打ち合わせから入れるからなのですが、これがまた結果を出さなければならず逆にプレッシャーだったりもするのでした・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

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(連載85)比較データを持つWEB会社との保守契約のメリット?

社管理サイトが閲覧できない時の対処について考えてみる。

 

思ってた以上にブログ更新に時間を掛けてた点に気付いた話。

WEB4コマ漫画「僕ならこうするね・・・」5TH さて、何だかんだで今回の記事でブログの更新も“830回”になりました。

 個人的にはブログの更新するコトに負担は感じないのですが、目には疲労が蓄積されているようで、このタイミングで月・水・金の週3回の更新から、月・木の週2回の更新へ変更しようと思います。

 我に返ってみると、当然なのでしょうがパソコンへ向かう時間が長い仕事です。

 そもそも僕の業務内容だと報告レポートを持って打ち合わせに向かう以外は、提案や企画の作成も資料やデザイン案の制作も全てパソコンに向かっています。

 そこで、気になってパソコンへ向かう時間を集計してみたところ、ブログの更新だけで3割ちょっとの時間を占めているコトが分かりました。

 まぁ、週の更新回数を減らしても1日のアクセス数に影響は全く無いのですが、いきなり週1回の更新にまで減らすと精神的に落ち着かなくて…個人的な気持ちの問題ですが(笑)。

 ただ、目標の1,000回は予定より遅れてしまい消費増税の頃になったり、ならなかったり。

 さて、選挙の関係で消費増税の更なる延期はあるのか、ないのか。

 いやはや。。

WEBサイトの運営費用が増加してる理由について考えてみる。1


ビジネス戦略の要となるWEBサイトへ投資したがらない理由は?Web-STYLE(ウェブスタイル)

 ホームページ保守運営のサポートをビジネスにしていると経営者の方とお話をする機会は多いです。

 その打ち合わせの中でWEBを取り巻く環境の変化、パソコンの仕様によって企業ホームページの見え方が違うや動作しない可能性があるといった内容をご説明して提案させて頂きます。

 しかし、サイトの制作だけでWEB企業と繋がっている企業様の場合、WEBに関する共通理解が乏しければ環境に合わせた対策の作業を行うのに必要な費用をきっかけに企業間トラブルへ発展してしまうケースも増えてきました。

 ホームページの見た目が変わらない、もしくはちょっとした修正だから更新費はサービスして欲しい。

 極端な場合には“不具合の修正に費用は出せない”という方もいらっしゃるそうです。

 けれど、ホームページ制作上でのミスではなくWEB環境の変化に伴う修正なのですから修正費用が発生するのは当然で、単なる“現状維持”と間違えられがちな作業費用へのご理解はサービスを提供するWEB制作企業側にとって悩みの種でありながら今後の課題となってくるコトでしょう。

 上記の図を見て頂けるとお分かりでしょうが、ブラウザのシェアだけを取ってみてもIE一強の時代は終わりを告げたと言って良いかも知れません。

 もしかしたら、ホームページがOSやブラウザの環境によっては皆さんのホームページでも閲覧ができない、または、正しく動作しない状況に既になっているというコトも考えられます。

 高額な費用を掛けて作ったホームページだけど維持し続けるには予算が必要なのです。

 例えば、互換機でもない限りゲーム機を買い替えたから、前のゲームソフトをこれでも遊べるように無料でカスタマイズしてくれなんて言われる方はまず居ないでしょう。

 無駄に業者から言われるままにWEBサイトのリニューアルや費用対効果を考えない過剰な広告の投資する必要はありませんが、企業利益に繋がる必要な費用かどうかは自社で見極めていたいものです。

 確かにWEBビジネスは“投資をすれば成功する”というものではありませんが、少なくとも失敗した原因の多くは“必要な投資をしなかった”というコトもまたお忘れなく・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

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モバイルフレンドリーアルゴリズムの導入前に色々と思い悩む。

WEB企業とクライアント企業のすれ違いについて考えてみる。

 

ホームページを運営する企業認識の変化について考えてみる。


自社サイトの運営でランディング費用や手間を掛けたくない?Web-STYLE(ウェブスタイル)

 多くの企業サイトの今年と昨年のアクセスログデータを比較してみる限り、不景気というコトもあってか今年の方がサイト訪問者が少ないホームページが目立っているようです。

 ただ、それでもWEBサイトを活用したビジネス戦略で利益を伸ばしている企業様が多く存在しています。

 よっぽど“”が良くて知らない間に“成功しちゃった”という特殊な事例を除けば、WEBサイトの運営を計画的に行って“成功させた”事例が目立ち、むしろ、ホームページを有効活用しようとする意識には企業間での格差が広がっているのだろうと感じずにはいられません。

 例えば、WEB制作会社への依頼においても“良いものを作るのに幾らかかる?”という考え方と“更新保守契約をするから安価(もしくは無料)で作って欲しい”、“成功したら支払う”という考え方に二極化してきたと聞きます。

 しかし、今ではプログラム仕様のWEBサイトも増えて価格により効果も基本的に比例しているものです。

 いつの間にかWEBビジネスは、「人・物・金」を有効に企業利益へ繋げるための手段が確立してきていて“掛けた以上の利益を出す”という企業様が、“お金を掛けずに設ける”という意識の企業様を置いていく構図になってきているのでしょう。

 単純な話、SEO(検索エンジン最適化)を初めとした手段を使って検索結果を一番にするにもお金は掛かります。

 ただ、多くの企業様では“それに予算を当てる価値はあるのか”と費用対効果を検証して経営判断をする訳です。

 ちなみに話は戻りますが、今年も売り上げを伸ばしている企業様の“サイト運営”については、次のような共通点が見られました。(どのサイト運営でも参考に出来るものを幾つかご紹介します。)

・営業エリアと競合企業が明確になってる

・ブログ以外のコンテンツ更新頻度が多い

・広告等のサイト集客手段を活用している

・複数のサイトを目的ごとに運営している

 もちろん、上記に当てはまっていなくても独自の手段で成功している企業様はあるのですが、あくまで成長が目立っていた“企業サイト”の運営における共通点をご紹介というコトでご理解下さい・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

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ホームページ運営に手間と費用は抑えたいという思いに悩む。

ホームページが成功しちゃった・・・について再び思う。

 

ネット広告を活用する企業が求める結果について考えてみる。


各企業がホームページに投資する見返りとして何を求めるのか?Web-STYLE(ウェブスタイル)

 WEBにおいても企業が求める広告効果には“利益誘導”と“宣伝広告”の二つの狙いが混在しているものです。

 ただ、利益誘導が目的であれば営業単価を抑えて“売上”を伸ばし、宣伝広告が目的であれば企業の“認知度”を広めて行くコトが主たる目的になるはずですが、ネット広告においてはどちらかと言うと“いくらの予算を掛けていくら利益が出たのか”という考え方が一般的な気がします。

 極端な話をすれば、リスティング広告を利用していてもビジネスに繋がるキーワードで自社サイトへ集客するだけが目的手段の全てではなく、広告が表示されるコトにより資本力や安心のアピール、認知度を広められるという“宣伝目的”の考え方もある訳です。

 そして、それは看板の設置やフリーペーパー広告、チラシのポスティングでも同じだと思います。

 本当に問題なのは、投資した費用以上の利益を企業で感じ取れたかどうかなのでしょう。

 例えば、営業エリアに配布するチラシにて“○○○で検索”という表記が当然になっていて制作サイドからもほぼ確実に提案されているようですが、その結果はというとアクセスログのデータを見ても、そんなキーワードでは検索されていない場合も多いというのが現状です。

 もしかすると実際は他の宣伝媒体と“連動”されていないWEB広告の方が多いかも知れません。

 正直なところ、広告提案はテンプレートであっても企業利益に繋げられているかどうかは、この“連動”がカギとなっており、更にその中でも投資に対する“見返り”を企業側で明確に設定できているかが重要なポイントなのです。

 では、効果的な広告活用にはどんな手立てがあるのかという話になるのですが、こればかりは企業側の目的によって違ってくるのですから簡単にブログ記事にまとめられるものではないのです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

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怪しいと感じるWEBバナー広告の対応について考えてみる。

WEBが宣伝広告費の軽減に繋がるのかについて考えてみる。

 

今日は調子が悪くて文章がまとまらないから更新を控えよう。


一度や二度のホームページ更新をしないからといってビジネスへの影響は少ない。Web-STYLE(ウェブスタイル)

 当サイトのアクセスログデータを見ていると、ホームページの更新をどのくらいのスパンでやっていれば売り上げが伸びるのかという検索をされている方が多いコトに気づかされます。

 しかし、国内の企業ホームページの数は増え続けており、広告の活用といった集客手段も多様化している為、企業側で1~2回の更新をさぼったからと言ってビジネスへ影響するコトはほとんどありません。

 極端な話をすれば、毎日更新をしていても“類似の情報”を追加していくだけではその効果は薄れるだけな訳です…が、検索をしないまま長期間ほおっておけばこれはこれで検索され難くなります。

 いわゆる30日ルールや2年のサイト放置で云々というやつです。

 これがブログだったりすると尚更でしょう。ただ、検索エンジンのプログラムへサイトの品質をアピールするというのであれば更新する感覚や“きっかけ”に目安はあります。

1)サイトの運営が行われているという存在アピール

2)ビジネスに関する有益な新しい情報の追加目的

 この2つがそうです。

 まぁ、今日はちょっと調子が悪いのでこの目安をご紹介するまでに止めておいて、近いうちに“ホームページ有効活用”のカテゴリ記事にでもまとめたいと思います。

 いやいや、調子が悪いのにここのブログ更新しているじゃないかという方がいるかも知れませんが、これは単に僕の気持ちの問題で、習慣になってしまっていて更新しないと気持ち悪いからです。

 ただ、そうは言っても更新頻度とWEBビジネスへの影響を自社サイトを活用して検証するのであれば、そろそろ週3回から2回更新にしないといけないかなぁ…と考えていたりいなかったり。

 いやはや。。

消費者がホームページに求める心地よさについて考えてみる。


マイペースで利用できるホームページでは“快適さ”も強みになる?Web-STYLE(ウェブスタイル)

 企業パンフレットの内容が悪いからといって制作した印刷会社に悪い印象を持つ消費者はいません。

 同様にホームページへの印象も今やそれを所有している企業様へのイメージの良し悪しに直結するようになってしまったと言っても過言ではないでしょう。

 実際、ホームページ制作時に避けておきたい“悪い点”の中に次のようなポイントがあります。

・万人受け狙いの説明が多くて肝心な情報が少ない

・使い勝手が悪く、目的のページへたどり着き難い

・テンプレートな構成で何の面白みも驚きも感じない

 まぁ、目的のページへ移動させる前に意図的に別のページへ“寄り道”をさせて売り上げを伸ばすという考えやクレームなどを回避するために問い合わせし難くするという考えは未だにあるようですが…。

 企業ホームページの閲覧ケースではリアルの店舗で行う“接客”が無い分、好きなペースでじっくりとサイトを見て回れるという利点があるはずなのですが、如何せん、説明やページは多いのに閲覧者の目的ごとに“じっくりと見る情報が無い”残念なサイトも多く、この課題のクリアはWEBビジネスの成功への近道だとも言われています。

 やはり、ターゲット毎の1コンテンツWEBサイトが理想の形なのかも知れません。

 では、ここでリアルでの接客の中にもホームページに応用できるヒントがあるかも知れませんので、内容の良し悪しは別にして幾つか事例を考えてみましょう。

1)家電量販店

 消費者の欲しいと思う家電を提供しているのだから接客はさほど重要ではない、大切なのは“価格”だから同業他社の価格と統一しておけば良い、お客様は神様では無く平等だという考え方が一部にあるようです。

 確かに、そういう一面もあるでしょうが“接客の気持ち良さ”が価格差を逆転するという事例もある様です。

2)タクシー

 運転手と利用者のどちらが小銭を用意しておくのがマナーなのかという話題が定期的に出ていますが、小銭が無くてもOKという企業スタンスを表記するコトも他社と“差別化”した強みになるのではないでしょうか。

 ちなみに、マナーというのは乗車の際に運転手側からは“小銭切らしていますが大丈夫ですか”、利用者の“お札しかないけど大丈夫?”と尋ねる一言なんだと思います。

3)レンタルビデオ店

 新作ビデオを1~2本借りた際に、店員さんから“3本(4本)借りた方がお得で…”という営業トークを聞くコトがありますが、中には記録に挑戦しているのかという程に早口でまくしたてられる方がいらっしゃいます。

 売り上げを伸ばすためか、言わされている決まりなのかの意識一つで売上は違ってくるはずなのですが…。

 かくいう僕も初めて利用した某レンタル店で早口が聞き取れず、“すいません。早過ぎで聞き取れませんでした。”と言ったところ、ビデオの受け渡しまで無言のまま対応されました。

 別に悪気は無く、逆にもう一回聞けたらというつもりだったのですが…なんか、すいません。

 また、675円の買い物をするのに1,225円の支払いをして550円のお釣りをもらうというのは是か非か…という話題もよくみかけるのですが、実のところ立ちそれぞれ意見を持たれる方ごとに心配りや考え方があり結論が出ない議論だったりします。

 別に、支払う側では“小銭を持ちたくない”という考えばかりではなく“出来るだけ端数の小銭を出した方がレジも楽だろう”という考えをされている方もあるコトでしょう。

 逆に、お店側にも“気分的に面倒だ”という意見や“小銭が有り難い”といった相反する考え方もあると思います。

 そのくらい企業と消費者との“相性”というのはビジネスにおける重要なポイントだと言えるのですが、案外これって接客でもホームページへの印象でも同じコトなのかも知れませんね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

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印象に残らないWEBサイトについて考えてみる。

サイトのストーリー性を元に有効活用を考えてみる。

 

サービス提供側と消費者との認識のズレについて考えてみる。


サービス提供側の都合や思惑が消費者に合うとは限らない。Web-STYLE(ウェブスタイル)

 そもそも“ショッピング”とは消費者にとって気持ちの良い行為です。

 そのため通信販売を目的としたWEBサイトを運営している企業様はターゲットの方々に自社サイトを“選んでもらう”ためのサービスを考えて気持ち良くショッピングできる環境の提供に努めています。

 これはWEBとは関係のない話ですが、福岡県には2006年7月から2008年9月にかけて書籍(主に雑誌やコミック)の販売証明を目的とした“まんぼうシール”というものがありました。

 まぁ、書店どの万引きを防止するというのは重要な課題ですが、買取店へ万引きした本の転売をさせないように直接“シールを本に貼る”という斬新な発想だったのですが、かなり不評だったように記憶しています。

 例えるなら遅刻する人が多いクラスで出席している生徒に“遅刻をしちゃだめだ”と言っているような行為で、ちゃんと本を購入する側としては新品の本にレジでシールを貼られるなんて気持ちの良いモノではないのです。

 一定の万引き抑制の効果はあったでしょうが、本そのものの売れ行きも一時は落ちたようでした。

 この販売した本に書店でシールを貼るという“手段”は確かに安価で導入しやすいものだったのでしょうが、こうした販売元の都合を消費者が必ずしも受け入れるとは限りません。

 今のICタグはその反省点を踏まえた上でのものなのでしょうが、負担を消費者に振り分けるのではなく場合によっては“費用”を掛けて問題解決を図らなければ業界自体が衰退してしまうものなのでしょう。

 ちなみに、このコトをきっかけに僕もネットで本を買うようになりましたね。

 さて、“まんぼうシール”について興味を持たれた方は別のサイトを検索して頂くとして、今回の記事ではサービスを提供する企業側の“都合”や“思惑”と消費者の求めるサービスへの“要望”とのズレについて考えてみましょう。

 大切な点は消費者の考えるサービスには2つのものがあるという点です。

・企業(WEBサイト)を選ぶためのサービス

・最低限のやっていて当然と思うサービス

 また、僕がWEBに関するマーケティング資料を見ていて思うポイントに、ターゲット毎にアピールするサービスを変えるという点と消費者が求めているサービスか考えるという点の2つがあります。

 これらはWEBに限らずビジネスで成功するために重要なポイントだとも言えるのではないでしょうか。

 間違っても消費者の方々に自社のサイトを選んでもらうための特徴作りに、費用が“安価”だからや管理の手間が“楽”だからという企業側の都合を優先させて決めてはいけません。

 もちろん、消費者の方々が求めるサービスで結果的に“安価”で導入ができて維持管理も“”というのが一番なのですが、これがなかなか難しい・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

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富裕層向けホームページが失敗する原因について考えてみる。

WEBサイトが原因の消費者トラブルについて少し考えてみる。