(連載30)最近気になるGoogle関連の情報をアレコレ憂える。2



猿じゃダメらしい。Googleアナリティクスにおいて検索サマリは情報の一部ですらなくなるかも知れない。

■この新アルゴリズムについては、企業ノウハウを貯めてから改めて記事にしたいと考えてます。

 後編に続くとは言ったものの、結構、前回の記事の繋がりから具体的に書けるテーマって限られてくるんですよね・・・まぁ、実のところ2つの記事はまとめて書いていますし、少ない情報で前回以上に思ったコトで述べていくコトとなりそうです。

 んで、今回のテーマですが、ちょっと個人的には楽しみにしている新しい検索アルゴリズム“ハミングバード(Hummingbird)”についてです。

 このアルゴリズムについて知れば知るほど、WEB企業は小手先のテクニックに頼らず“本業に立ち返るコトも大切ですよ”とGoogleから指摘されているようで身が引き締まります。

 この機能では、自然言語(話し言葉)を理解して・・・と言うと難しく感じますが、ニュアンスを察して最適なWEBサイトの情報を提供してくれるというものらしく、世界中の90%のサイトに影響するものとまで言われているそうです。

 まぁ、詳しくは専門家の方々のサイトを見ていただくとして、長年連れ添った夫婦の・・・

「あれ取って。」

「はい。」

 何てコトまでは難しいでしょうが、もしかしたら言いづらい(打ち込みにくいワード)を察して検索してくれる辺りぐらいまでは期待できるかも知れません・・・まぁ、これは実現できたとしても何年か先の話だとは思います(笑)。

 そう言えば“siri”の言語理解力の向上についても最近話題らしく、サービスの向かう方向は同じ様です。

 どうやらiPhoneでの検索やapp起動に限らず、siriとの音声認識が正しく成り立ちつつある現実が“面白い”という粗い部分があっても楽しむ状況から、日常で“当たり前”のように活用する状況に変わるのもそう遠くないのではないでしょうか?

 こう考えるとパンダアップデートやペンギンアップデートの導入以上に、ハミングバードアルゴリズムにWEB企業は身構えてしまいそうですが、SEOの手立ての変化によりサービスを提供するビジネスと丁寧にホームページを育ててきた企業とが向かうべき到達点は同じであると僕は考えていますので、先で述べたとおり“楽しみ”という結論になる訳です。

 近くのおしゃれなフレンチの店の場所 → 検索者の現在地すら近いフランス料理のお店を検索

 まさに、各国の言語を理解して、前後の単語から“アルゴリズム”が判断をして最適だと思われる情報を検索結果に反映していく、いわゆる検索者の求めている情報とのマッチング率の最適化。

 これは理想的な検索サービスの提供だと言えそうです。

 オーガニック検索において一般的な単語による検索についてはあまり影響が無いみたいですが、この導入により文章で検索を行う人口は少しずつ増加していくコトが予想できます。

 こうなると類義語や同義語、もしかしたら方言や俗語、隠語までが検索の対象となり、“検索サマリの情報そのものが無用になる”可能性まであり、むしろ、ホームページの構成や文章内容の方が重要視されていくはずです。

 ビックキーワードである社名と対照的なテールキーワードへの過度なSEOは見直されるかも。

 まぁ、完全にSEOが無くなるコトはないにしてもホームページへの導線、訪問促しについては“ネット広告”の利用がますます有効な手立てとなり、ホームページ運営のための予算は広告費に割かれていくコトでしょう。

 何となくリアルの事業展開と掛ける予算の比率は変わらなくなってきますね。

 今やネットビジネスもアイデアより資本力という意見も多くなっていますし・・・。

 しかし、問題は慣れ親しんだ検索の方法や個人の検索における入力の癖が大きく変化するためには“情報の拡散”をしなければならず、そのためには話題性が必要であり、ハミングバードアルゴリズムがどんな風に広まっていくかは、まだ不透明だという印象を受けます。

 何にしても“カリスマ○○”と言った影響力の大きな著名人の方や興味関心が高い情報でもない限り、伝聞による情報は緩やかな拡散しか見込めず、WEB業界の発展や各企業における提案の質の向上にあわせた適度なスピードで、ホームページのスタンダードな仕様と一緒に変化していくだけなのでしょう。

 それはそれで“有り”なのですが、企業のノウハウ蓄積と常に成長するための姿勢が問われているようで、WEB企業を継続していく経営は今以上に油断できない日々の連続となるかも知れません。

 いやはや。。