リファラ・スパムでログが水増しされている件について思う。



最近、またリファラ・スパムが増えてログのデータが水増 しされてる?Web-STYLE(ウェブスタイル)

 今月は訪問者数が500~1,000人も増えてる、やった~っ!…なんて簡単に喜んではいけないのがWEBサイトを有効に活用していく社内体制作りと運営意識を高めていくための鉄則です。

 そもそも、手立てや環境といった“原因”なしに都合よく“結果”が出るというコトは考えられません。

 それでも最近また突然にアクセス数が急増したという事例が増えてきてはいるようです…と言ってもこの状況の多くは“リファラ・スパム”の影響により自社サイトのログデータが改ざんされて水増しされてしまったコトが原因なのですが。

 まぁ、企業様自身が気付いていないケースも多いみたいです。

 この“リファラ・スパム”については、以前にも“(連載71)ログのページタイトル一覧にCo.lumbとあったら要注意?”というタイトルで注意点などをまとめていますので、詳しくはそちらの記事をご覧ください。

 上記の記事を書いた時には1%にも満たない数値の水増しだったのに対し、図の赤枠にある“social-buttons.com”や“simple-share-buttons.com”を発信元としたリファラ・スパムの事例だと多いもので通常の3倍を超えるくらいのアクセス数に水増しされるため、状況を把握されていない一部の企業様では“アクセス数が増えた”と単純に喜ばれているコトも多いと耳にします。

 ただ、これらの水増しは全くビジネスに繋がらない数値な訳で、最近では“アクセス数の増加”よりも訪問者が問い合わせや購入、来店を行う“成約率(受注)”の向上の方に目を向けられるようになってきたきっかけにもなっています。

 もっとも通販目的のサイトで、売り上げ関連の情報だけ見てれば良いのであれば関係ない話ですが。

 また、弊社の様にWEBを取り巻く環境を知りたいというのであれば、どの程の割合でリファラ・スパムが仕掛けられているのかを知りたいため、ログ資料を作成する際に対象となるデータを除外してまとめるのですが、ちょっとこれは専門的な知識が無いと面倒なのであまりお勧めはしません。

 これらのスパムへの対処方法を紹介しているサイトでは、フィッシング行為などの悪意は感じられないと述べられているようですが、全ての行為には“思惑”と“損得”があるものです。

 弊社の様にWEBサイトを跨いだデータの追いかけをしないのなら、やはりフィルタをかけてスパムサイトのデータを蓄積しないように除外設定をした方が楽で良いと思います・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。