個人の趣味嗜好をネット反映させる可能性について考えてみる。



WEBは個人の“趣味嗜好”を本当に正しく理解できているのか?Web-STYLE(ウェブスタイル)

 少し前にジョニー・デップ主演で、科学者の人格を人工知能にて再現するというSF映画“トランセンデンス”が公開されていました。

 似たような話には、Google社が人格データを再現するシステムで米国特許を取得したというITニュースもあったと記憶しています。

 そう言えば“バーチャル・ウォーズ”という映画もありましたし、人(人格や意識)とコンピューターを繋げるというのは、人道的な問題は別にして昔から実現させようと研究し努力されてきたコトなのかも知れません。

 …が、ここで疑問に思うのは“手段”と“再現率”はどうなっているのかという点です。

 仮に、人格をコピーできたとしても、それは元の人格とは別モノであり、どの程度までベースの人格が“再現”できているかは重要なポイントです。

 具体的な方法は専門家ではないので僕には考えも及びませんが、人格を記録される媒体は肉体では無い訳ですから、本当に正確にコピーされているのであれば精神的には持ち堪えそうになさそうです…少なくとも僕なら無理です。

 もしかして本音や建て前、深層心理、曖昧な感情もデータ化が可能だというのでしょうか。

 ちなみに、今はまだ一般的に使われているインターネットにおいても個別の思考に検索結果が最適化されるよう対応させるコトすら本当の意味では難しいと言われています。

 例えば、アフィリエイトによる収入を目的としたまとめニュースサイトの中には、誤操作を促すような悪質なリンクもあって、その影響で“Amazon”でのオススメ商品に全く興味のないものが表示されるコトも多いようです。

 また、仕事とプライベートでパソコンを使い分けている場合、当然ながら表示される広告も違うはず。

 個人的には科学が進んで、自分が思っている自分、他人が思っている自分、社会の中の自分のどこまでがパソコンで再現されるコトになっても構わないのですが、検索での打ち間違いや第三者による誤操作の誘発でのサイト表示等、ネットを通して収集されるデータが正確でない以上、個人の趣味嗜好に合わせた検索や広告の完全最適化は難しいでしょう。

 そういった意味では、ネットの仕組みとは別にターゲット層を獲得するためにホームページの有効活用がやはり企業利益の追求に繋がるんだと思ったり、思わなかったりする僕なのです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

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