何のために検索で1番になりたいかについて考えてみる。



検索結果で一番なってもデメリットはある訳です。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■せっかくのホームページを”検索してもらいたい”というのと”検索で一番になりたい”とは似ていて非なるものなのです。

 検索結果で一番になる。

 このテーマについては定期的にブログ記事に取り上げていますが、今回はもっと根本的な問題点として”何で検索で一番にこだわるのか“について考えてみようと思います。

 つまり、テクニック的な話よりも心理的にどうして一番を狙ってしまうのかの話です。

 もちろんSEOについても、”気になっている点”や”見落としがちになる点”等、今まとめているコトもあるのですが、こちはまた別の記事でのテーマにする予定です。

 さて、それでは本題に戻りますが、考えられる”検索順位にこだわる”理由としては次の3つが大きなものでしょう。

1)プライド

2)理由あり

3)理由なし

 (1)は単純に”あそこには負けたくない“、”やるからには一番だ“という負けず嫌いな心理が働いたもので、こういった傾向はある程度のWEBサイト運営予算を確保できていたり、企業様として成長過程にある経営者様に多くみられる気がします。

 極端な例にまでなると検索結果で一番になるコトだけがWEB業者の評価となり、それ以外のWEBからの売上への貢献は、当社にとっては当然の結果だという企業間のサービスの需要と供給がすれ違いとなる場合も少なからずあるようです。

 まぁ、制作会社の意識としては”SEO”は一度意識してホームページを作れば未来永劫に続くというものでもなく、SEOは継続して行わないと”結果が出なくなった”というちょっとしたトラブルに発展するケースもあって、出来れば”受けたくない”類の依頼なのかも知れません。

 次に、上記のグループを割合的に分けると”(3)  > (1) > (2)“となり、(2)が最も少ないグループとなります。

 ただ、同時に目標を明確にした意味のある検索エンジンの上位狙いを行っているグループだとも言えるでしょう。

 運営予算を注ぎ込みデータ収集を前提とした費用対効果とその見直しや営業単価、損益分岐や回転率と言った、数値測定をした上での改善を行うなんて、WEBサイトの有効活用という点からは理想的かも知れません。

 弊社の様なWEBサイト運営サポートを行う企業との契約も無く自社での運営だけで全てを行い(2)に属している企業様ともなるとその割合は更に少なくなり、対象となる割合は1割なんてものじゃないと思います。

 さて、そして問題となるのが、やはり(3)のグループなのです。

何となく検索結果で一番になると良さそうという漠然としたイメージ。Web-STYLE(ウェブスタイル)

 多くの場合は、検索結果で一番になるとアクセス数が増えて売り上げもアップするといった”漠然としたイメージ“を持たれているのではないでしょうか?

 もちろん、検索結果が一番になると良いコトがありそうだという思いで取り組んでおられるとしても、それでWEBサイトを運営していこうという”原動力“になるのであればOKです。

 しかし、ここで問題は費用を掛けずにSEOの手間だけで結果だけを求めるというケースの中にも、そのままでは幾ら頑張っても結果には繋がらないだろうなぁというものがあるという点で…。

 まずは、次の図をご覧ください。

自社サイトへ訪問者(ターゲット層)を呼び込むための導線。Web-STYLE(ウェブスタイル)

 上記の通り、SEOにより検索順位を上げて自社ホームページのアクセス数を増やす(また、それにより企業利益を高める)という行為は、数ある自社ホームページへの導線の一つでしかありません。

 また、自然検索(オーガニック検索)で自社ホームページのアクセス数を伸ばせたとしても、必ずしもそれにより”企業が潤う“かというと別問題であり、自社サイトのアクセス状況を把握して、今のサイト訪問者が潜在顧客なのかを知る必要があります。

 例えば、上記のAグループに属しているのであれば、ある程度のWEBを通して既に利益が出ているでしょうから、次のビジネスに繋がりそうな有効キーワードを選出してSEOを行っていくコトは”戦略“だと言えるでしょう。

 しかし、Bグループに属しているのであればSEOよりも先にしなければならないコトがありそうです…と言うかあります。

 もしかしたら、それはWEBとは関係なく社内体制や営業、経営面での取り組みかも知れませんが。

 どちらにしてもSEOは手立ての一つである以上、その手立てによって企業様に利益が出る”有効な場合“にのみ行うものであり、意固地になって固執しても良いコトなんて何もないと言えそうです。

 仮に検索結果で一番になったとしても、それはそれでメリットと同様にデメリットもあるものなのですが…それはまた別の機会に記事にまとめたいと思います。

 ビジネスである以上、効率と効果を意識して意味のある検索結果の一位狙いに取り組みたいものですね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。