クーポンサイトは失敗したのかという問いについて思う。
- 2014年07月08日
- ホームページ有効活用
■クーポンサイトビジネスは有効な広告宣伝の媒体であり、一部に悪い印象が残っているだけなのです。
弊社の検索ワードを見ているとたまに”クーポンサイトは失敗したのか?“やそれに関係したキーワードを見かけるコトがあります。
おそらくこういった情報を調べている方は、改善して新しいビジネスモデルを何か作れないものかと試行錯誤されているコトなのでしょう。
確かに、某”おせち料理”を初めとしたクーポンサイトを利用して購入した商品が、あまりにも実物と違い過ぎるといった幾つかの大きなニュースが報道され、今では”クーポンビジネス=失敗した“というイメージが強い方が多いのかも知れません。
ただ、別にクーポンビジネスそのものが失敗したわけでは無く、急速なビジネスチャンスの広がりに問題点への改善の取り組みがお座成りになってしまった点ばかりが情報として広まったのだと思います。
そういった意味で冷静に思い返してみれば、これらのクーポンサイトを”かなり初期“に利用されていた方や企業様では”得していた“という記憶されている場合も少なくないのではないでしょうか?
そんな訳で考えられる当時の大きな問題点には次のものが挙げられます。
・自社の収益を最優先に走り過ぎた無茶な営業と受注
・仕組みを理解しないまま安易に模倣した企業の乱立
他にもいろいろと細かな問題点はあるのですが、この2点は振り返ってクーポンサイトへ参加したもののクーポンの利用者様や企業様の両方と”トラブル“を連発してしまい、当時は弊社へのご相談が絶えなかったものです。
まぁ、何にでも本筋を理解しないままに、二匹目のドジョウを狙う企業様はあるわけですが、それ自体は別に”競争“とサービスの”独自性(質の向上)”が生まれ、実は良い点も多く存在します。
問題があるとすれば、ビジネスモデルを引っ掻き回して多方面からの信頼を失墜させて、参加企業様自身も実が無いまま早々に”撤退“される企業様の存在な訳で…。
クーポンサイトビジネスにおいては、”高い商品はリピーター獲得に向いていない”とも考えられています。
しかし、”難しい”というだけで”不可能”という訳ではありません。
それは、クーポンサイトに参加したステーキハウスや高級料理店において、店長様の”また来てくださいね”という問いかけに”割引クーポンがあったから来店したけど普段は無理”というやり取りが多くあったコトから言われているのですが…。
また、多くのWEB企業様が参入してからはクーポンの”割引率“ばかりが注目されるビジネスモデルになってしまい、日用品で1,000円の商品が500円になるといった通信販売の方がクーポンサイトのサービスに合うとも考えられていたようです。
そう言えば、皆さんも”50%off”以上の割引が基本だったという覚えがあるのではないでしょうか?
飲食店様の中には、クーポンサイトのサービスを提供している企業様から55%以上の割引をしても利益の出せる”特別プラン”を期間限定で提供しましょうといった提案をされたと聞きますが、これにより”参加の敷居“は低くなったものの、同時に店の評判を落とすコトにもなったと言います。
文章だけでは長くなってしまいますので、ここで一つ例を考えてみましょう。
つまり、こういうコトです。
もちろん、本物のコースを提供すればリピーターに繋がるという訳ではありません。
サービスを提供するWEB企業様がどの様な提案をしてこられるのかは分かりませんが、ここでは飲食店を経営される皆様からよくお聞きする”食べたらわかる“という機会を得る”営業・広告“のサービスであると考えるべきだというコトです。
そうでなければ、空席を埋められれば良しとする”一見さん”の獲得を目的として、リピーターを得る等の多くを求めないようにしなければ、期待との落差は大きくても仕方がありません。
どんな手立てでも、やはり目的を持って目標を設定している企業様が強いものなのです。
言われるままにクーポンサイトに導入して、クーポンを利用されるお客様の質やマナーが悪いからと企業間のトラブルに発展してご相談を受けたコトは何度かありましたが、完全にこちらだけが悪いなんて事例はありませんでした。
他にも簡単ですが、次の様な目的が思い浮かびます。
・試してよかったら続けて買うものに適したジャンルや価格がある
・余った型落ちの商品を破棄するよりも安価で売り切ってしまう
クーポンによる商品やサービスの提供と言っても、実は、エステや小売でのモニターや体験コース、スターターキット(お試しセット)となんら変わらないWEBサービスの一つです。
精々、割引を行っているというコトを告知する予算が軽減できる程度のメリットで、後は自社の商品力やサービスの魅力によって結果は左右されます。。
つまり、価格自体がブランドとなっていたり、安易に導入しない方が良い場合もあります。
今も昔も”クーポンサイト”というサービスを必要としているお店や企業様は多いはずですが、クーポンサイトのサービスを提供する一部のWEB企業様の十分な説明を行わない無茶な営業を続けた結果、WEBサービスの一つを一時的なブームとしてしまったのかも知れません。
具体的には営業した先の企業様にクーポンサイトの活用が”広告宣伝”や”営業”の媒体だという認識を持ってもらわずに、割引の負担を背負うコトにより通常の利益より薄利となるはずの”儲け“を強調する。
場合によっては営業先企業様のホームページも観ないまま、最後にはクーポン利用者と顧客企業様との両方からの不満がネットで拡散を繰り返す…これでは、正しくクーポンサイトのビジネスを行っていたWEB企業様はとばっちりです。
ホントは”クーポンサイト”ってもっと活用の幅が広くて良いサービスなはずなのですが、さて、今後またビジネスモデルや収益モデルが改善され再びスタンダードなWEBの広告活動の一つとなる日は来るのでしょうか・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。