身近なパソコンやスマホの遠隔操作について考えてみる。
- 2014年07月02日
- ホームページ有効活用
■”遠隔操作”という大袈裟なものではなく、そもそもインターネットは相互の情報やり取りを行う仕組みなのです。
最近、打ち合わせの際に企業様のリスクヘッジとしてPC遠隔操作についての対策が話題にでてくるコトが増えました。
まぁ、話題に上る”遠隔操作“と言っても「パソコン」が「外部」の人に「悪用」されるといったイメージが一般的なため、おそらくIT関連のニュースをご覧になってのパソコンが乗っ取られるというイメージが強いのでしょう。
しかし、一概に”遠隔操作”と言ってもその動作には様々なものがあります。
どこかのホームページを閲覧している時に、パソコンから音が出てきたり、”アドレスが変わった”という告知と共に他のページへ自動的にジャンプしたり、ある意味、何も操作やクリックをしていなくともパソコンに何かしらの動作をさせるコトだって立派に遠隔操作だと言えなくもありません。
以前の記事においてもご紹介しましたが、企業サービスの一つでご契約者の同意の下で企業様と個人様のパソコンを繋ぐプログラムをインストールして、お問い合わせされてきたクライアント様のパソコンを遠隔で操作しながら案内するものだってあります。
ケースバイケースで事例を上げると限が無いため、”コンプライアンス”の精神に準ずるかどうかや対策についての情報は別の機会に記事にまとめますが、問題は”本人の意志の有無“とは関係なくご使用のパソコンやスマートフォンが操作されるという点です。
さて、この様な遠隔操作はどこまでが皆様の許容範囲なのでしょうか?
どうやら遠隔操作というものにも犯罪といった負のイメージが大きい”のっとり“と演出効果や情報収集を目的とした単なるサービスとしての”動作“があるというコトなのでしょう。
忘れがちですが、比較的セキュリティ意識の低い”スマートフォン”を媒体として個人様をターゲットとした遠隔操作の大きなニュースが話題になるコトもそんなに遠くない話かも知れません。
考えられる身近な遠隔操作の種類としては次の様なものが考えられます。
・個人情報の収集
・ウィルスの設置
・パソコンの操作
例えば、”Googleアナリティクス”の様にホームページの閲覧者情報を収集するコトはプログラムで可能ですが、別にホームページ上には”お客様へのサービス向上のためにアクセスログデータの収集を行っています。“とは一般的に表記していません。
しかも、CSS等でGoogleアナリティクスのタグを読み込むようにすれば、単純にプログラムソースを見ても”設置している”コトさえ分からず判断が難しいのが現状です。
これが電話窓口であれば、会話録音の有無についての告知は当然の仕様になっているのですが…。
まぁ、上記と同程度のコトであればパソコンやスマートフォンで利用されるアプリにおいて簡単に可能となる訳です。
問題は”悪意“のある多くの遠隔操作の場合、遠隔操作の仕組みをパソコンに埋め込む時も実際に遠隔操作をしている時も比較的に利用者には気付かれないように工夫している点でしょう。
逆に、神経質になり過ぎて”怪しい“と思う場合はご使用のパソコンが”ウイルス感染”でもしていない限り、見ているホームページに設置されているプログラムの不具合が原因だったという場合も少なくありません。
最近、上記のようにブログの閲覧をしていておかしな動作をしたというご相談があるのですが、調べてみるとその大半は”特定のブラウザ“や”SNSのツール“が原因となっている場合が多いようです。
まぁ、理由は不具合や相性、提供しているサービスの終了等と様々なんですが…。
もちろん、小遣い稼ぎのために広告の表示回数や間違ってクリックさせたり、別サイトへジャンプさせるような悪質なものもあり、これらは”遠隔操作“の一例だと考えても良いかも知れません。
どらにしても利用する側の意識や発信側のモラル、ルール作りや法の整備、考えればいろいろと問題はありますが、そう考えるとやはりまだWEBというものは発展途上なんでしょうね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。