詐欺メールのビジネスモデル部分のみについて考えてみる。



迷惑メールと気づいても被害に遭う場合もあるのです。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■スパムメールを配信している側にも、やはりビジネスモデルというか”利益を得るための仕組み”がある訳で…。

 2014年6月23日に一斉にネット上で話題になった”日本デジタル郵便(社団法人日本IT調査会 和解業務執行部)”のスパムメール(WEBの各サイトや相談サイトでは”詐欺メール”と言う表記が多かったみたいです。)、弊社にも届きました。

 24日にもセキュリティソフトに弾かれつつ同じ文面の届いてましたが、弊社に直接届いた迷惑メールは初めてだったりします。

 まぁ、上記のキーワードで検索をされるつもりも、サイト誘導するつもりもありませんので、文面をテキストで掲載するコトは無いですが、うちに来た迷惑メールと同じかなと気になる方がいらっしゃるかも知れませんので、画像をリンクしておきます。

 ご覧になりたい方は、次の画像をクリックしてください。※拡大して全文が表示されます。

日本デジタル郵便からのスパムメール

 さて、よく読むとこの文章の中に気になる点が幾つかあります。

 例えば、このスパムメールが配信されてきた時間が20時半だというコトに対し、メール文面の中にある急ぎの電話折り返しを促す営業時間が18時半と表示されている点とかがそうです。

 次の日に送られてきた同様の文面のスパムメールが17時半に配信されてきたので、単に僕の考え過ぎなのかも知れませんが、次のような仮説も成り立ちます。

 ちなみにこういう場合、心配し過ぎて損するようなコトはないと思いますが(笑)。

迷惑メールはシンプルでビジネスモデルのお手本な一面も持っている。Web-STYLE(ウェブスタイル)

  ここで僕が危惧しているコトは、メール配信者の目的が”迷惑メールとして気づかないまま問い合わせる“というアクション誘導が全てではないのかも知れないという点です。

 まず、スパムメールの特徴を幾つかご紹介します。

・不特定多数に一斉メールを配信して、反響は少なくても単純に”有れば”良い。

・メールによる受け取り手の行動の可能性を予測して、ターゲット毎の仕掛けを準備する。

・反響から知りえた個人情報の中から有効なものを仕分けする。

 …って、書きだしてみたらWEBに限らずビジネスの基本となる作業ばかりです。

 もう少しだけ詳しく書くならば、こういったスパムメールが届いて直ぐに折り返してくるようならば儲けもの、最も”騙し易い層”、ビジネスで言うところの”優良顧客(上得意様)”というコトになります。

 ただ、今の時代は多くの方がセキュリティソフト等でスパムメールの対策はされているでしょうし、こんなメールが届いたとしてもし”これは詐欺メールだな“と気づかれる人の方がきっと多いコトでしょう。

 念のためメール内にある幾つかの文面で検索したところ、”それはスパムメールですよ”と情報を提供してくださっているWEBサイトが出てくるコト、出てくるコト。

 でも、届いて直ぐ検索しているのに対象となるWEBサイトがちょっと見つかり過ぎな気もします。

 何か知恵袋を初めとする”相談サイト”であれば気にならないのですが…って、実はここに落とし穴があったりします。

 受け手側の多くの方が”スパムメール”だと気付かれるように、配信側も”スパムメールだと気付くだろう”と気づいているというのがこれに当たり、二重三重に”“を仕掛けているという点がそれです。

 では、ここで簡単ですが一例を図にしましたので、こちらをご覧ください。

 スパムメール受け取り手の油断したところを狙う手口の一例。Web-STYLE(ウェブスタイル)

 もちろん、こういった類の違法な行為を許すコトは出来ませんが、案外と企業様でも細かく知ればビジネスモデルとして、自社の見直しに役立つ点も多いかも知れません。

 まぁ、どちらにしても迷惑メールが増えると大変なので対策はしておくに越したコトは無いのですが、それはまた別の機会に記事にまとめたいと思うのでした・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。