買い物かごは外部サービスと制作のどっちが良いのかと思う。



通信販売を目的としたサイトで成功するには基本から育てて大きくする?Web-STYLE(ウェブスタイル)

■出来る限り費用を抑えて、利益を追求したいという思いは、ポータルサイトの運営に通ずるものがあるようです。

 今回は、ECサイトの主となるシステムである”ショッピングカート”についてちょっとだけ考えてみようと思います。

 まず、通信販売によるビジネスを行いたいと考えた場合、独自ドメインにて通販サイトを”制作“するか、楽天やヤフーショップ等のショッピングサイトに”出店“するという方法が思い当たるところでしょう。

 別の記事にも書きましたが、最近ではヤフーショップへの出店数を激増させた”eコマース革命”が記憶に新しいところです。

 ただ、僕が知る限りでは、出店の意思をもって登録はしたものの未だにショップを公開できずにそのままになっていたり、最終的にはWEB企業様へ制作の依頼をしたりする企業様が多いと聞いています。

 中には、ヤフーから”早く出店を”と促されても肝心なショップ制作のための管理ページへのログインすらままならないなんて企業様も少なくないらしく、それだけ今やCMS(自動更新プログラム)による制作であっても専門的な知識が必要みたいです。

 そして、その求められている専門知識も年々増えており、初心者の方が感じる敷居は限りなく高く見えるコトでしょう。

 しかし、各ショッピングサイトへの出店参加は、公開しても数ヶ月で断念し閉鎖される店舗も多いとはいえ、サイト誘導のための広告宣伝のための経費を抑えられるため魅力的に感じられる企業様は多いと言います。

 まぁ、もとから”ショッピング目的”の方が集まるサイトへ出店する訳ですから、自社サイトにおいて、まず”最初の一つを売る“といった苦労は確かに無いかも知れません。

 けれど、リアルでのショッピングモールとは比較にならない数の競合企業様のショップが同じサイトに集まって参加している訳ですから、独自性を強みにして競い間違っても”価格競争“に陥らないようにしなければ、せっかく出店してもそうそうにサイトを閉鎖するコトになるでしょうから、くれぐれもご注意ください。

 では、ここからは独自ドメインにて通販サイトを制作した場合で考えてみます。

 通販目的を運営されている企業様にとって”ショッピングカート”の設置には、大きく分けて外部サービスを利用すると”ECーCUBE”等で独自に構築するという選択肢があります。

 中には、問い合わせを兼ねた購入フォームを設置するケースもあるでしょうが、上記2つの選択だけでも難しい問題です。

 先日、WEBに関する外れた予言というニュースを見ていて”インターネットで商品購入をする人口が増加していくはずがない”というものがありましたが、今やWEBの有効活用における一つのサービスとして”通信販売”はしっかりと根付いています。

 …と同時に、通信販売を目的としたWEBサイトの数も数えきれないほど存在するコトとなりました。

 これらの通信販売サイト、かつては”売れるようになったら買い物かごの設置やサービスを充実させる”企業様が多かったようですが、今は”売れるように機能やサービスを整えておく”のが当然の運営方法です。

 ではどこまで整えれば良いのか?

 そこに答えはありません。

 整えようと思えば手立ては数限りなくありますから予算はいくらあっても十分だとは言えませんし、結局は損益分岐点や営業単価等をベースとした”売上目標の費用対効果“の設定をしっかりと行い、通信販売サイトの運営を効率良く行いたいものです。

 また、決算方法については多くの手立てを揃えていた方が良いと言われているのですが、手数料などを考えるとこれも、どこまで導入するか企業様がジレンマを感じられるポイントでしょうか。

 それでも代引きや振り込みだけしか決算方法が無いよりも、電子マネー、コンビニ決算、クレジットカードに、今ではギフト券(金券・クーポン券)も整えていた方が、利用の有無にかかわらず”信頼度“が違ってくると言われています。

 上記で述べました通り、多種にわたる決算方法の導入をはじめ、オリジナルのプログラムでショッピングカートを設置しようとも全く外部のサービスを利用せずに運営するコトは不可能です。

 確かに、数年前までは経費削減の目的で企業様独自のショッピングカートを制作する数値が増加していた時期もありました。

 しかし、最近ではすっかり外部ショッピングカートのサービスを活用する企業様の方が多くなったと言われているのも、通信販売ビジネスには何かしらの経費が掛かるものだという認識が広まったからだと思います。

 更に、全盛期と比べて独自にショッピングカートの制作を促す営業やアナウンスが通信販売サイトの規模によって限定されていたり、高機能のシステムを制作してもWEB企業自体が行うケースが増加していたりと、サービスの提供側であるWEB企業様におけるターゲット層やビジネスモデルも変化してきているようです。

 けれども高機能なECサイトを構築するためのプログラムは確かにありますので、一度、最寄りの”ECサイト構築“のサービスを行っているWEB企業様へ問い合わせるのも一つの手かも知れません。

 そんな訳で間違ってもオリジナルでショッピングカートを制作すればWEBサイト公開後の運営費が抑えられるという訳ではございませんのでご注意ください。

 むしろ、メンテナンスや維持管理、WEBを取り巻く環境の変化に伴うカスタマイズなど費用は大きくなるのが現状ですので、外部サービスの利用と独自システムの導入の判断は、通販サイトの規模(広告宣伝費を含む)と売り上げ目標を目安に判断するしかなさそうですね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。