企業ホームページにて感情表現する点について考えてみる。



言い回しでイメージが変わるのは人の会話と同じなのです。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■ホームページの文章を”感情”と”データ”に分類した際にどちらが多いかチェックするのも大切なコトなのです。

 企業サイトにおいて自社の商品やサービスについての”強み“を文章表現するにあたり次の3つの方法が考えられます。

1)感情にうったえ掛ける

2)数値やデータでうったえ掛ける

3)その両方の組み合わせ

 しかし、数ある競合企業の中から自社を選んでもらうためには、強みを”アピール“して、自社の商品やサービスを選んでもらえるようにサイト訪問者にアクションを”促す“コトをしなければなりません。

 上記の点は、一般的に言われるWEBサイトでの”ストーリー性”とは異なる点もあり、知らず知らずに制作サイドや資料準備を行った担当様の表現傾向に偏る場合が多く、あまり意識して表現している企業様は少ないと言います。

 ちなみに、僕自身と言えば”遊び”での感情表現は苦手の方で、夢中になったり、熟考したりすると無意識のうちに固まった状態になっているようです。

 そのため、コンサートなんかでの疎外感と言ったら半端ありません…十分に楽しんでいるのですが、周りから言わせるに”ノリが悪い“という分類に入るようです。

 僕個人としては楽しみ方は自由だと思いますし納得はいきませんが、まぁ、それも個性というコトで、ひとつ(笑)。

 まぁ、それはさておき話を本題に戻しましょう。

 世の中には多少はルールから反れても”人間らしい柔軟さ”を持っていた方が良い…なんて映画や漫画を初めとする各メディアにおいては表現され、美徳とされる傾向があります。

 そのため、企業ホームページにおいてもキャッチコピーや紹介の文面等は”感情“にうったえ掛けるものの方が割合的には多く存在しており、中には具体的な根拠が全く記載されてないWEBサイトもあるようです。

 しかし、”ビジネス”となると簡単にこれで良いとは言えません。

 この手の場合は企業側と商品購入(サービス利用)側で共通認識できていない、いわゆる利用者の”思い込み“が後々のトラブルに繋がるといったケースも見られます。

 あまり”最高”とか”絶対”、”究極”といった単語はもちろんですが、また”失敗しない(騙されない)”といった煽りも過剰に繰り返すのはお勧めできません。

 それは感情表現には”共感”と同時に”反感”という気持ちをサイト訪問者に与えてしまうコトがあるからです。

 手法の良し悪しでは無く、”ステマ(ステルスマーケティング)”に過剰に敏感とも思える方がいらっしゃるのは、感情表現による文面ばかりのブログや企業ホームページに”企業側都合の押し付け“を感じ取られる方も多いからではないでしょうか。

 逆に、数値やデータばかりを企業ホームページに記載していても、商品の購入やサービスの利用に関する促しが十分では無く、どうするかはサイト訪問者の意識や気分に左右されます。

 別の機会にも言いましたが、”うちのカレーを食べたいと思いませんか?”と問いかけて初めて、”食べたいな”、”食べたくないな”という判断をするための思考が受け手に発生する訳です。

 まぁ、どんなに良い商品やサービスであっても購買意欲に問いかけるコトをしなければ、受注率の弱い企業ホームページが出来上がってしまうと思って良いでしょう。

 ”なかなか結果は出てこないなぁ”と思っていたら、”どうですか?”という問いかけがされていなかったなんてコトは、サイト診断をした際によくある話です。

 つまり、これらのコトからもそれぞれの”表現の特徴“に次のような特徴があるのではないかと考えられます。

・感情にうったえ掛ける表現ばかりだと結果は出るがトラブルになる可能性も高くなる。

・数値やデータによる根拠ばかりの表現だと”納得”の上での結果となるが絶対数の伸びが緩やか。

 上記で述べた中で、結果の出ているWEBサイトの表現方法というものは”(3)”でバランス良い表現をされているコトが多いものです。

  もし、時間があるのならば一度、自社サイトの文章表現について、こんなチェックしてみるのも手軽に売り上げや問い合わせを伸ばす方法なのかも知れません・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。