WEBサイトの管理者や作り手のセンスについて考えてみる。



ホームページは使い易さと見易さのバランスが大切なのです。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■WEBサイトから伝わるセンスというものは、“企業貢献”という結果を出してこそ証明できるものなのです。

 ホームページを制作するにおいては、ディレクションを除いても“企画”や“構成”、“デザイン”やプログラム等の“仕様”といったポイントが必要になってくるものなのですが、今の時代はこれらの全てを一人でこなすという方は少ないようです。

 確かに、一人でも十分な仕事ができる才能に長けた方もいるでしょうが、多少なり出てしまう得手不得手や安定した商品の提供という品質の点から考えると弊社のようにチームで制作する手段を選択すたWEB企業が多くなっているというのも納得というものでしょう。

 まぁ、制作における仕組みや組織のあり方については別の機会に考えるコトにして、今回はホームページの“デザイン”についてのみに絞り考えてみるコトにします。

 ・・・と、ここで話を進める前に設定しておかなければならない点なのですが、今回のテーマではデザイナーさんが一般的に考える良さ、つまり“個人の主観による良さ”は考えないものとさせて頂きます。

 簡単にはまとめられない点ですので、ご理解の上でご覧下さい。では、ここから本題です。

 デザインを行う方のタイプを見た場合、大きく分けて次の二つが見受けられます。

1)新規にデザインを生み出すタイプ

2)前のデザインを活かしたり、アレンジするのが得意なタイプ

 ホームページを制作すると聞くと、つい新規制作やリニューアルばかりを考えてしまいますが、システムの導入や内部ブログの設置、大幅なページ追加の依頼も少なくありません。

 また、ホームページの運営年数が長い場合などは都度の改善が追いついていない場合もあり、時代の流れにより新規でのスマホサイト制作というケースも考えられます。

 トップページの新しいデザインを作り出すコトとトップページのイメージから中身の枠デザインやスマホサイトのデザインを作り出すというのは別の才能だったりするものなのです。

 こんな風に作業効率や品質を考えると、どこで作業役割を分担するのかはWEB企業にとって重要なポイントなんだなと改めて僕は思います。

 一般的に考えるとデザインの出来る人材は素晴しいというのはお分かり頂けるのでしょうが、実のところ既にあるデザインのアレンジが得意な人材は業種や経営者の相性により想定以上の仕事を行うコトも多く、WEB企業にとってまた同様に欠かせない人材だったりするのです。

 次に、デザインの構成センスについても少し考えてみたいと思います。

 早速ですが、何か食べ物で好きなものと好きなものを足してみてください。

 例えば、“とんかつ”と“メロン”であれば普通に考えて“ちょっと食べるのは遠慮したい”と思われるのではないでしょうか?

 逆に、“すいか”と“メロン”であればほぼ延長線上のたべものでしょうし、“ケーキ”や“あんこ”と“メロン”であればクリーム等を加えて何か新しい“スイーツ”を作り出すコトが出来そうです。

 デザインも似たところがあり、デザインの持つ主張を最大限に引き出すばかりでなく、逆にインパクトや色合いを抑えたり、個性をなくすコトで統一感を出したりする必要もあります。

 このデザインの足し算や引き算を感覚で行うのがデザイナーの“センス”という訳です。

 特に、ポータルサイトの運営や管理等においてはこのセンスが顕著に現れます。

 普通に考えてランディングの費用を支払いポータルサイトを活用するのですから、どの参加企業様も自社が目立ち売上を独占したいと思うものなのでしょうが、考え抜かれ優れたバナーがひしめき合うサイトが必ずしも良いとは限りません。

 最近では、ポータルサイトの運営はWEB企業として参入しても経営が続かない難しい状況だと言われますが、参加企業様や会員様の管理によるリスクヘッジもまた経営センスによる判断が重要なポイントだと言えそうです。

 ビデオのレンタルとセル・・・更に新品販売と中古販売、中古の買取まで等の別々の目的を1ページに過剰に詰め込む程、サイトのポテンシャルが低くなり企業貢献できない傾向があると言われますが、レンタルでジャンルを全て表記する等の情報の詰め込みは利用者が増えるコトがあると言います。

 案外、この手のデザインは目立たないフラットデザインの方が、画像をふんだんに使ったバナーを並べるより効果が出るかも知れませんし、良さそうです。

 まぁ、時代や文化に影響されるコトもあり、WEBのデザインに正解は無いのかも知れませんが、折角いろいろと触れて検証する機会があるのですから、また別の機会に続きを考えてみたいと思います・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。