訪問者の検索ワードを検証する企業の行動について考えてみる。



Googleアナリティクスの検索キーワードが分からなくとも問題なしなのです。Web-STYLE(ウェブスタイル) 

■SSL検索が全てになり検索ワードが分からなくなっても、ログ全体から見えてくるものがあるのです・・・。

 さて、今日は検索ワードから考える企業の取り組みという点からホームページ有効活用を考えてみようと思います。

 内容はまるで昨日の続きのようでいてカテゴリが異なる記事として書いているのは、自社のデータや取り組みと関係しているか一般的に考えられているコトであったり、経験した事例であったりする違いからです。

 では、早速本題に入っていきましょう。

 まず、検索されたキーワードが分からなくなってきている現状は、多少なりホームページの運営に支障をきたしていると思いますが、視点を変えれば決してカバー出来ないものではありません。

 簡単な考え方のきっかけとして検索ワードは“ビッグワード”と“スモールワード”に分けるコトが可能です。

 もちろん、当ブログにおいて機会がある毎に述べてますとおり“ビッグワード”のほとんどは、会社名や商品名、サービス名での検索であり、その多くは企業ホームページ・・・更に言えば、トップページ(Index)を目指してサイトとの繋がりを持つものだと考えられます。

 これら“ビッグキーワード”は、全体の検索ワードにおいてWEBサイトを介した企業の利益に繋がる割合の多くを占めているため、最近では過度なSEOの手立てによりアクセス数を伸ばすよりも、ビジネスに繋がる二番手のサブワードを見つけ、ネット広告を活用したサイト誘導に目が向けられるようになってきているようです。

 まぁ、そうは言っても全てが同じ取り組みで成功するというものでもなく、自社における独自の手立てを考えていかなければならないのですが、自社の売上について経営者の方以上に考えられる業者はいないのですから、WEBサイトについては言われるままに行い“自分で考えない”というのが一番まずい運営方法だと言えるでしょう。

 そうは言っても、“スモールキーワード”も気になるという企業様も多いと思います。

 このスモールワードも検索者側か企業側かの立ち位置の違いで見方が変わり、企業の資本力や自社サイトの完成度である程度は目をつぶらないといけない状況に陥るものです。

 よく“検索で1番になりたい”というご要望を耳にしますが、1番になったところで受け止めるだけの社内体制が出来ておらず企業体力や資本力がなかったり、サイトのボリュームが不十分な状態だったり、検索上位になるコトのデメリットも同時に考えておかなければなりません。

 お金も手間もかけずに“結果だけ欲しい”なんてのも実のところは経営者の正直な気持ちなのかも知れませんが、基本的に僕も無茶な要望だと思います・・・まぁ、増加した注文や問い合わせを受け入れるだけの体制があれば、まだ手立ては無くもないのですが。

 さて、このスモールワードですが更に“巷では数多く検索されているのに競合が多くて自社サイトに呼び込めない”という状況と“ニッチでホームページにたどり着いた検索ワード全体の中でも割合の少ないもの”という考え方があります。

 似ているようですが、後者の場合で少なくともサイトへたどり着いた方の契約率(問い合わせ率)が高いのならネット広告に活用できる成約率の高い訪問者を呼び込むキーワードに成りえるかも知れません。

 前者は・・・そうですね、企業判断にゆだねられる部分も大きいですが、キーワード購入による被リンクの獲得や入札タイプの広告を出したとしても顧客獲得のための営業単価が高額になるコトが想像に易いので、リピート率の低い商品やサービスの場合は控えるという判断も必要でしょう。

 まぁ、キーワードによるサイトへの誘導にも“適材適所”というか企業の成長の段階に合わせた“分不相応”というポジションがあるようです・・・まぁ、だからと言って定位置に満足していても経営は駄目なのですが。

 そうそう、検索ワードそのものは明確に分からないかも知れませんが、年間の繁忙期や閑散期、アクセス数の多い時間帯や曜日のデータを検証し、イレギュラーなアクセスが見られた場合、行動フローから訪問者がたどり着いたランディングページ(最初に開いたページ)を確認すると良いでしょう。

 詳しくは別の機会に記事にしますが、結果には必ず理由があるものです。

 ビジネスが目的である企業サイトである以上、長く運営しているホームページは訪問者の行動傾向も安定しているため、おそらくアクセス伸びと同じ時期に閲覧数の集中したページがあるかも知れません。

 案外、そこにはビジネスチャンスが転がっていたりするものなのですが、まぁ、それはまた長くなりそうなので別の記事にでも改めて続けるコトにします・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。