ホームページ制作時のディレクション費用について考えてみる。



ディレクションに関わらず、自社の強みで適正価格での受注を目指す。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■そもそもWEB制作会社であるなら、利益が出ないほど安価で受注してもモチベーションが上がらないですよね。

 ホームページを制作する上で必要な費用といえば、次の様なものが上げられます。

1)制作費(デザイン料を含む)

2)ドメイン及びサーバー利用料

3)ディレクション費用

4)公開時の広告及びカテゴリ登録費用

 他にも詳細を考えるならば、クロスメディアと言われる紙媒体やCM等によるサイト公開の告知活動やSNSやブログ、Googleアカウントを初めとする利用サービスの設定代行等も上げられます。

 ただ、これら面倒な手続だからとクライアント企業様より丸投げをされがちな設定代行の作業ですが、業者側が受注のためにサービスで行う場合も多いようです。

 しかし、代表的な費用だけを述べるとするならば、先ずはこんなところでしょう。

 もちろん、受注時にランディング保守費用の契約も合わせて必要となる場合もありますが、これはホームページの公開後にかかる費用ですので、今回は割愛して考えていくコトにします。

 ちなみに、弊社では運営をサポートする企業であるため新規のホームページ制作はご紹介のみにてお受けしており、且つ、保守契約の無い場合はお断りさせて頂いてる状況です。

 さて、話を戻しますが、どんな業種もサービスを提供する企業が飽和してくると価格競争が始まります。

 WEB業界も類に漏れず、ホームページ制作費の値下げ合戦が一部で行われているようです。

 そもそも価格が安い方が需要があるのかと言えば必ずしもそうではありません。

 各WEB企業の強みやサービスの内容を比較しないままに“高額悪い”という表現ばかり強調している情報があれば、誰が見ても普通なら疑問に思うものでしょう。

 ビジネスなのですから利益を出していかなければならないものですし、経営では自社を成長させながら納税等により社会に貢献していかなければなりません。

 それが、受注するほど赤字になっていくのでは企業本来の役割を考えても本末転倒ですし、適正な利益の出せる価格設定は企業によって違うのが当然なのですから、無理に価格競争に飛び込んでいく必要は無いというものです。

 確かに、自社にとって適正な価格を表示してもお客様から選ばれない状況が続くのであれば、どこか経費や人的負荷を軽減する部分を見つけ企業努力をしなければならないとは思います・・・が、先にも述べたとおり“高額なサイト制作費”ではありません。

 むしろ、ホームページの制作費が高額になろうとも公開までのスケジューリングや公開直後のサポートをしっかり提案した方が何社かとプレゼンを行った中で選ばれる可能性は高くなるとも言えます。

 少なくとも弊社の場合に限っては、価格が高いというコトで受注できなかった経験は一度もありません。

 悪いのは“価格”ではなく、サービスが価格だけの“価値が無い”と判断されるコトなのです。

 ただ、ちょっとだけサービスを求められるお客様は、その費用をかけるだけの価値のあるホームページが出来上がってくるのか不安なだけなのだと思います。

 この点においても“デレクション”は、自社の強みや色合いを出せる大きな強みになるコトでしょう。

 いやいや、ただでさえホームページ制作の費用が高いと思われているのに“ディレクション費用”まで上乗せしたら・・・と心配になるWEB企業様も当然いらっしゃると思います。

 もちろん、WEB企業には法人だけでなく品質の良い個人経営やフリーランスも多くあり、そのビジネスモデルは様々です。ディレクションをせずとも安価で良いホームページを提供できるというのであれば、無理に制作費にディレクション費用を上乗せする必要はありません。

 忘れないで欲しい点は、ホームページは規模や目的に応じて“適切価格”というか“平均価格”はあるように思われていますが、実際はケースバイケースであり、業者毎に比較できる部分が曖昧で根拠に基づく適正価格は存在しないに等しい状況だという点です。

 まぁ、価格が適正か企業様へご説明するのもサービスを提供する側のWEB企業の義務なのですが・・・。

 それはまた別の機会に記事にするとして、最近ではホームページを制作するといっても2サイト目、3サイト目である場合も多く、制作するWEB企業を変える場合は価格よりもサービスや品質、企業貢献の結果に満足をされていないコトが多いと言います。

 また、ホームページの公開後には、広告費や維持費がかかるのですから、本当に予算が全く無いというのであれば、公開後の運営はもちろん自社ホームページを企業利益に繋げるコトは不可能に近いのではないでしょうか。

 “無駄な投資をしたくない”という経営者様の想いに対するサービスとして“ディレクション”は必要であり、制作から公開まで通して“顧客満足度”を感じて頂くコトが、強いてはパートナー企業として長く付き合っていけるコトに繋がると僕は思うのですが・・・。

 仕事は引っ切り無しに受注できていたのに収益が上がらず倒産したというWEB企業も多いと言います。

 どちらにしても自社の社員や商品を信じて“うちはうち、よそはよそ”と自社サービスと品質の向上に努めるコトが、WEB企業を継続していくコツなのかも知れませんね。

 ただ、自身で敷居を高くするとそれはそれでプレッシャーとして自身に跳ね返ってくるものなのですが、これはこれでビジネスの醍醐味というコトで、ひとつ・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。