SEOを意識した「~した方がよい」という検索ワードについて思う。
- 2013年10月17日
- ホームページ有効活用
■ターゲットは人だからSEOが目的に繋がらないコトも・・・しかもWEBサイトのイメージを悪くする要因になったり・・・。
ホームページのアクセスログの中にある検索ワードを見ていると真意はともかく“ホームページの制作テクニック”の効果を確認していると思しきものがちらほらと見受けられます。
具体的な例を上げるとするならば次のような検索ワードがそうです。
・ホームページに音を出した方がよい
・トップページはシンプルな方がよい
・サイトは多い方がよい
・サイトページ数が多い方がよい
・ページ内に同じ発リンクがあってもよいか
・新しくページが開く設定がよい
まぁ、他にもいろいろと同様の検索ワードは見つかりますが、大体はこんな感じでしょうか。兎に角、“○○した方が良いか”という方法の良し悪しを確認するような検索ワードが最近は目立つなぁ・・・という感想です。
ファーストビューが大切か、ターゲット層別の有効なアプローチ方法など、企業の特色を出すための“企画材料”となる情報を集めているのではなく、聞いたり見たりした情報がSEOとして有効かどうか確認しているとも受け取れます。
そうそう企画材料と思える検索ワードの中には、“Facebookを放置していても良いか”、“ブログを更新しなくても良いか”といったキーワードもあるのですが、これについては申し訳ありませんが企業イメージにプラスかどうかを判断基準にし好きにしたら良いのではないでしょうか・・・としか答えられません。
こういった場合は、“Facebookを放置したときのデメリット”と検索した方が有効な情報が見つかるでしょう。
さて、ここで脱線してしまっては話が長くなってしまいますので、ここで本題に戻るコトにします。
“○○した方がよいか”というキーワードで検索をしている企業様は、別に企業のあり方(ビジネスモデル)について考えているのではなく、情報がSEO効果か購買率(集客率)の向上のどちらかの目的達成に有効なのかを調べていると推測できます。
しかし、有効な手立ては“SEOの効果=購買率・集客率のアップ”では無いため一概に答えは出せません。
ただ、僕がSEOに有効かどうかのご質問を受けたのであれば、答えを出す前に企業様のホームページを運営する目的をお聞きした上で、改めてご提案をさせていただくコトでしょう。
僕としてはSEOは詰め込みではなく、Googleをはじめとする検索エンジンのサービスを提供している企業のガイドラインを守っているのであれば、効果や演出を考えて好きな手立てを選んだらよいというのが本音です。
もちろんSEOにもルールはあり、“適切で有効な方法”も現在は効果が出ていても“やり過ぎな方法”もある訳なのですが、あくまで“検索エンジン最適化”・・・アルゴリズムへの対策であるコトを忘れてはいけません。
企業利益を目標とするのであれば、自社サイトに訪問されたターゲットへのアプローチを最優先にすべきものではないでしょうか。
極端な話ですが、ホームページの目的に合わせてSEOの効果を下げるコトこそが利益を上げるために大切な場合もあって、適度な落とし所を見つける方が大切だったりします。
例えば、ページ数が多い方がよいかという検索ワードがありますが、無理に1テーマ1ページで済むものをSEOを意識し、文字数を増やして数ページに分割する必要はありません。
確かに、サイトのSEO効果は向上するかも知れませんが、情報を詰め込むほど訪問者にとって魅力的な文章にするのが難しくなるコトもあり、結果的にアクセス数は伸びたけれど購買率や問い合わせ率は減少したという事例は幾つも存在しています。
逆に商品の魅力を伝えるために5ページ必要なら5ページ、10ページ必要なら10ページ制作もありです。
本来、検索順位を決めるアルゴリズムプログラムと人が見て企業や商品、サービスに興味を持ってもらう両立した適切なSEOを行うのであれば、サイトの構成から、ページ内容、トピックスの詳細を時間をかけて吟味しなければなりません。
知り得た有効だと思えるSEOの全てを過度にホームページへ詰め込むという行為は“目的のために手段を選ばず、手段のために目的を忘れる”といった状況なのです。
こうなるとホームページの何処に費用をかけているのか分からなくなってきます。
SEOのテクニックとしてページ数やサイト数について気にされて検索されている方も多くいらっしゃるようですが、1情報毎にどれだけの量でどう表現するかを考えるべきであり、ホームページを有効活用したいのであれば目的を意識して適切な手段を選ぶようにして行くべきでしょう。
企業ホームページの運営に専念できる環境であれば別ですが、SEOよりも訪問者の行動フローを考えてサイトの制作をし、新規顧客の導線はネット広告を利用した方が結果的に費用を抑えて企業貢献できる可能性は十分にあります。
話が長くなってきたので続きは別の機会に記事にしますが、確かに成功するために情報を集めるコトは大切でしょう。
しかし、その集めた情報が検索エンジンというプログラムに向けた手立てばかりだというのなら、それよりも自社にあったオリジナルの運営方法を見出すコトの方が大切なのではないかと僕は思う訳です。
まぁ、これはあくまで今までの経験から学んだ結論であり、この僕の考えもまた、必ずしも全ての場面において正解とは言えないのですが・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。