海外から見た日本のWEBデザインについて考えてみる。



ビジネスでは、企業目的の達成が最優先な訳で・・・。Web-STYLE(ウェブスタイル) 

■WEBデザインを語る際は、企業とその目的を絞らない限り、結局“好き嫌い”の話になるのです。

 海外から見た日本のWEBデザイン・・・と言ったテーマについては、定期的にアチコチのブログで取り上げられているようですが、これについては、日本のデザインは後れているといった“否定的”な意見の方が多く見られます。

 これはいったいどうしてなのでしょうか?

 幾つかの記事を見る限り、これらはWEB制作のビジネスを行っている方やデザイナーの方による発信が目立つようなのですが、正直なところエンドユーザーの方々にとってすれば“格好いい”かどうかはそれほど重要ではないようです。

 いやいや、という意見も多くあるでしょうが、そんなご意見も理解した上で話を進めていきたいと思います。

 まぁ、当サイトのブログテーマにおいてのルールである“良し悪し”は語らないというスタンスはいつものコトですが、それでも“言うほど悪いかな?”と思うのは、僕が日本人だからなのでしょうね。

 んで、主な問題点を指摘する意見としては次の3つが占めています。

1)流行のデザインが海外のそれと比べて後れている

2)バナーやテキスト、商品画像が密集しており、ごちゃごちゃして見づらい

3)情報の場所が分かりにくい、字が小さい、目的のページへ行きづらい

 ・・・“(3)”はデザイン云々ではなく問題ですね。

 具体例は避けますが、海外ではスタイリッシュな1商品の情報発信に的を絞ったデザインが好まれ、家電量販店の通販のように情報を詰め込んだサイトが嫌われているようです。

 作り手の意見として“海外に通用するスタイリッシュなデザイン”を企画しても却下されるため、ホームページの制作を行っているWEB企業にも問題がある・・・という経営陣に向けた意見も少なからず見かけます。

 ・・・って、おや、何だかちょっと違和感を覚えますね。

 そもそも、却下されるには却下される理由があり、どんな状況下での提案だったのかを知るすべがないので一概に新しいものを受け入れないとか、頭が固いとかいう意見をそのまま鵜呑みには出来ません。

 ホントにそれがクライアント企業様の目的を達成するコトの出きる良いデザインであるのなら、その提案は受け入れられるはずで、提案者に説得力や企画力が足りない可能性も考えられます。

 “ベタ”なスタンダードには積み上げてきた実績があり、新しい手立ては言わば“冒険”です。

 企業で新たなデザインを提案するのであれば、成功する可能性がどの程度増えるのか、社内の責任者の方やクライアント企業様が検討するための材料を出さなければ、企業の了解を得るというのはとても敷居が高く、却下されるのも当然だと言えます。

 企業の多くは“保守的”なのです。

 また、却下された理由だと思われる点は他にも考えられます。業種によってはデザインが、ごちゃごちゃしているから売れているサイトも数多く存在しているからです。

 ・・・もちろん、新たなデザインで売れないという訳ではありません。

 日本の強みの一つには、他国の文化を取り入れ自国向きに昇華するというものがあり、ホームページのデザインも然り、既に日本独自で積み重ねてきた“ポイント”は無視できないというのが現状のようです。

 ホントに良いものであれば・・・いや、何者かの意図的な思惑が合ったとしても、日本の文化に浸透していくのであれば、今後少しずつデザインは海外のそれに近づいていくコトでしょう。

 だいたい、現時点で“海外に通用させなければならない”目的のサイトが幾つ存在してるやら。

 成功が保証されているのであれば兎も角、作り手の自己満足なら“自分の時間と金でしてくれ”というのが経営者側の判断なのでは無いでしょうか。

 もちろん社内に情報共有や意見交換ができる環境が整ってないとダメなんですけどね。

 しかし、いろんな意見が合って楽しいです。

 結局、どこまで行っても“発展途上”である中での今あるデザインというコトで、今後も状況によりホームページのデザインは変化を続けていくのでしょう。

 まぁ、何か大きな企業貢献に繋がった目立つデザインのホームページが出てくれば、真似する企業が続出するだろうとは容易に想像できますが・・・。

 “スタイリッシュなデザイン=企業の収益”であれば別ですが、そもそも立場によって求めている“結果”は違いますし、結局は成るようにしか成らないはずです。

 ただ、僕もスマホやタブレットでドラッグするスペースが無かったり、別画面が開くくらい広告やリンクが密集しているのは企業イメージの視点からも良くないとは思っているのですが・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。