WEBのユニバーサルデザインやユビキタスを考えつつ脱線する。
- 2013年03月13日
- ホームページ有効活用
■ちょっと仕事でユニバーサルデザインやユビキタスについて考える機会があったのですが・・・
一時期“ユビキタス”という言葉が毎日のようにテレビやニュースで取り上げられていましたが、最近は耳にしなくなったように感じます。
どうも日本では良いものであっても一過性の流行で終わってしまい定着しない場合や新しいサービスに取って代わられるコトが多いようです。
まぁ、ユビキタスの詳細は調べて頂くとして、今の家庭で使われているパソコンの性能を考えると新しい仕組みを生み出すコトで、企業にとって独自性の確立や市場の独占のチャンスを掴むコトも可能な気がします。
しかし、新しいアイデアを現実のものとする商品開発までが可能な規模の企業となるとその数は限られてしまい、どうしてもお金になりそうなアイデアを追随する現状は、どの業種であっても至極当然な流れなのでしょう。
一般的に、ホームページを有効活用すると言っても“=企業利益に繋がる”というものばかりではありません。
企業ブランディングを行っていく中で、イメージを高めるために予算を取るコトが大切だと分かっていても、システムの導入にはランディングコストが、自社開発するには開発コストが必要です。
社会的地位を確立した大手企業で導入していても、それ以上には広まらないシステムも数多くあります。いわゆる“良いアイデア”止まりで、収益モデルやビジネスモデルに改善の余地があるサービスです。
この場合、システムを開発した企業に収益が出ないために告知していく予算が取れず、消えていってしまうという悪循環に陥るコトも少なくありません。
システムの制作可能な企業であってもこういったリスクがあると無理に商品開発という勝負をせず、携帯アプリ等のその時代に代表されるブームに乗っかる方が安全策だと判断される場合が多いコトも頷けるというものです。
電源ボタンのようなユニバーサルデザインであれば導入するで済む話が、新しい仕組みをスタンダードにするには“商品開発”だけでなく、“告知・営業”や“収益モデル”、“顧客の囲い込み”等を考えておかなければ、サービス提供の維持は難しいと言えます。
例えば、ホームページにおける“音声読み上げシステム”等、僕が気になるシステムの一つです。
プログラムである以上、ランディングコストがかかるコトは当然ですが、その利用料は決して安価だとは言えません。調べて頂けると分かるのですが、導入している企業は大手に限られているように感じます。※システムの種類によって異なります。
卵か先か鶏が先が・・・ではありませんが、良いシステムが広まると限らず、広まったから良くなっていく場合も少なくありません。
そして、サービスが広まるコトでシステム開発費の回収が出来て、更に多くの人が安価で利用できるようになっていくのであり、ここまでこなければスタンダードになるコトは難しいでしょう。
話はかわりますが、最近のパソコンは電源ボタンを押すだけでONとOFFが出来ますし、電源を入れたままにしておいても大丈夫です。
ともすれば、目の不自由な方のために各家電とパソコンを音声認識で連動させるコトだって可能でしょう・・・ただ、それを導入できるターゲット層がどれだけあるのか、利用者が少なくなるほどサービスの単価は高くなっていきます。
例えば、今はパソコンソフトを使ってバーチャルアイドルに歌わせるコトが簡単にできるそうですが、音声読み上げシステムに応用するコトもできそうです。
う~ん、正確には応用じゃなくとも良いかも知れませんね。
発想の問題かも知れませんが、“ホームページの文章を読み上げる”コトが1つの手段だとすると、最初から“聞いてもらうホームページ”があっても良いというコトです。
ターゲット層を絞るコトで成功するニッチビジネスは他にも数多くあるコトでしょう。
全ての方にシステムを使ってもらうのではなく、全ての方にインターネットを快適に使ってもらうために、WEBの企業として出来るコトはないか考えるコトがあります。
しかし、実現するためには大規模なプロジェクトに参加して商品開発に専念する機会でもないと難しいのでしょうね。
こういった仕事をしている以上、僕もいつか新しい仕組みを開発したいと思っています。今現在、生みの苦しみを感じている企業様には頭が上がりません、大変でしょうが頑張ってください・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。