そもそもホームページを真似る価値はあるのか考えてみる。



ホームページを見て企業を見ず・・・はダメだよね。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■ホームページを見て企業として“真似る部分”があるとするならば・・・

 さて、ただ今の時刻が23時10分です。そこで今回は急ぎ足で簡潔に考えてみたいと思います(笑)。

 僕は今までに少なくとも数百社のホームページ運営に携わる機会がありましたが、定期的に“真似されて困っている”というご相談をお受けします。

 また、検索サマリや月間検索ワードを調べていると“ホームページを真似たい”というキーワードも意外に多く検索されているという事実を目の当たりにするものです。

 そこで今回のテーマですが、真似された時の対処ではなく“ホームページを真似るコト”そのものについて考えてみようと思います。

 なぜなら、ここに“真似る”コトに対して“何処まで良いの?”という疑問が存在しているからです。

 広告収入を得るために他の記事を転載したり、何も考えずに成功しているサイトを真似たり、中には悪意を持ってホームページを真似る方も確かにいます。※ただ、今回はこういったケースは考えないコトにします。

 多くの人は、成功者の真似をして“自分が成功した像”を思い描くものです。  「いやいや、そんなコトは無いよ。」と思われる方も多いでしょう・・・ですが、間近で成功した話やこれからはホームページを活用したビジネスが大切だとか、多かれ少なかれ思い当たる部分があるのではないでしょうか?

 しかし、真似をする場合は人にかかる迷惑まで考えが及んでいなかったり、真似ていないつもりでも無意識の中で“自分だけのアイデア”だと思い込んでいたりするものかも知れません。中には、本当に自身のアイデアなのに誤解されるコトもあるでしょう。

 そもそも“ホームページは真似る価値”のあるものでしょうか?

 根本的な疑問かもしれませんが、テンプレートサイトや真似ているサイトは検索結果から排除していく方向で日々改善されています。

 つまり、ホームページにおいてチェックされている部分は“仕様”と“情報”です。考えるに“仕様”は真似できます・・・まぁ、費用はかかりますが、しかし“情報”となるとどうでしょう?

 今もたまにあるというコトですが、了解をもらっているから“○○サイトの文章を使って作ってもらえる?”という企業様がいらっしゃるようです。

 抜粋や参考資料ではなく、メインを構成する文章がこれで“検索エンジンで上位表示されたい”という要望は無茶というものです。

 どうやら簡単に真似てもメリットは少なそうです。

 SEOやネット広告、クロスメディアでホームページへの誘導を行うコトはもちろん大切ですが、参考にするという意味合いであえて言うのであれば“真似るべきはホームページではなくビジネスモデル”です。

 競合の取り組みで自社に足りていないサービスやメッセージの伝わりにくい部分を知り、他社から遅れを取っている点を改善して、自社の“企業力”を伸ばします。

 僕も会社の設立当初は、提案を他社で実現されるという苦い思いもしましたが、結果的に“新しい提案を出せる”という点が弊社の強みとなり、クライアント企業様には後押しして頂いています。

 実際に、SEOやネット広告で競争し切磋琢磨している企業様は強いですが、いつまでも互いに真似をし続けている企業様があれば行き着く先は“同じサイト”であり共倒れとなるコトでしょう。

 弊社でもタイトルだけを変えてデザインもページデータもそのままで真似された事例をご紹介したコトがありますが、それなりの対処をしなくとも“真似られたサイト”と“真似たサイト”は分かるものです。※悪意を持って真似るケースは別で近いうちに記事にしたいと思います。

 確かに“ホームページを真似る価値はあるか?”と問われれば“価値はある”と答えて良いでしょう。

 しかし、それはあくまで企業の力を高めるためであり、デザインや文面を頂くというコトではありません。僕は、ネットの活用だけに捕われず、自社の取り組みを見直す機会を知るという意味合いが強いのだと思っています・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。