商品を知ってもらうために浮気をさせるコトについて考えてみる。



知らない商品を検索するはずが無いという現実。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■商品やサービスに興味が無い人を誘導するより、類似商品やサービスを利用している見込顧客を呼び込む・・・

 オリジナルの商品やサービスを開発して、ブランディングを進めて、業界のスタンダードになる・・・これは企業の理想の形だと言えます。

 しかし、大手企業で既にブランディングできており、“商品開発”から“広告”まで予算が割り当てられているのであれば別ですが、これから成長をしていこうという企業様にとって、これはなかなか難しいのではないでしょうか?

 以前の記事にも書きましたが、ビジネスの基本は“良いものが売れる”のではなく“広く知られ興味を持たれたもの”が“売れるきっかけ”を得ます。※参考記事:(ホームページを公開した事実を告知する大切さを認識してもらう。)

 せっかく“良いもの”を持っていても知られていなければ、ビジネスがスタートしないものです。逆に言えば、メディアに取り上げられて一気に“スターダム”に伸し上がった企業も少なくありません。

 こういった点は“ホームページ”も同じで、最近やっと“作った後が大切”だという認識が広がってきたようです。

 少なくとも以前から言われていた“急成長した企業は危ない”という類の話も、今では当てはまらないケースが多くなってきており、こんな点にも不景気の影響が出ているのかと考えさせられます。

 僕として好き嫌いでいえば、じっくりと足場を固めて成長させていく方が好きなのですが、それは別の問題です(笑)。

 ただ、独自開発を行った他には見当たらない商品であればあるほど“告知活動”は難しく、“費用”のかかるものです。そういった場合は、例え不本意であろうとも同じようなサービスを利用している“潜在顧客”に“浮気”してもらうという戦略をとるコトもひとつの手段だと考えてください。

 もちろん今回のテーマからも“比較広告”や“ステルスマーケティング”といった話ではありません。

 よく“うちの商品は○○とは違う、全く新しい新商品だ!”と熱く商品解説をして頂くコトがあります。なるほどこんな商品が・・・と驚かされるコトも多いのですが、独自性が強ければ強いほど“伝聞”が難しく、商品の告知活動は困難になります。

 例えば、工場で利用するロボットなどように“展示会”等が催されたり、粗利が大きかったりしなければ、商品開発費の回収前に“営業”に費用をかけなければならず、損益分岐を考えるのはまだまだ先になるものです。

 また、手立てとして記者会見を促すコトも案外と難しくはないのですが、取材に来てもらえるかは別の問題です。

 では、何かを例に考えてみるコトにします。

 ・・・といっても“オリジナルの商品”を設定した上で説明をするのは敷居が高いですので、一般的に知られていないものという仮定の上で以下をご覧下さいますようお願いします。ホントは分かりやすい例もあるのでが、さすがにここで実例を出すわけには行かないと判断したためです。

 では、“チュロス(チューロス)の専門店”を出店すると仮定をしましょう。

 「チュロス専門店のウェブスタイルをよろしくお願いします。」

 「チュロスってなんですか?」

 「スペインのお菓子です。」

 「マカロンみたいなもの?」

 「いえいえ揚げ菓子なんですよ。」

 「あぁ、ドーナツね。わたし大好きなんです。」

 「いや、ドーナツではないです。」

 「???」

 ・・・いやいやいや。あくまで“チュロス”を知って欲しいというのは分かりますが、“知ってもらう”ために、そこまで頑固になる必要は無いはずです。

 しかも単なる笑い話ではなく上記に似たやり取りは実際に多くあります。

 オリジナル商品を開発したために少しでも“独自性”を知ってもらいたいという気持ちは分かるのですが・・・“0”から理解してもらうコトは敷居が高くなるものです。

 特にホームページの場合は、ネット広告やメディアとの連動を除けば、ほとんどの場合が“検索”による訪問です。しかし、“知らない商品”や“知らないサービス”は検索しようがありません。

 ただ、“検索”から販売に繋げる手立ての中に“類似品からイメージさせる”という方法があるのも事実です。

 「チュロス専門店のウェブスタイルをよろしくお願いします。」

 「チュロスってなんですか?」

 「スペインの揚げ菓子で、ドーナツみたいなものです。」

 「わたしドーナツ大好きなんです。」

 「棒状で切り口が星型なんです。かわっているでしょう、おひとついかがです?」

 まぁ、こう上手くいくとは限りませんが、あくまで例というコトでご了承ください。要は甘い物が好きか嫌いか分からない人に買ってもらうよりもドーナツが好きな人に買ってもらう方が楽なんじゃないですか・・・って、話です。

 この辺を掘り下げると“営業単価”と“損益分岐”にかかわってくるので割愛しますが、この点についても近々別の記事にする予定です。

 どちらにしても“限られた広告費を有効活用しなければならないという点”と“ホームページとビジネスを連携させなければならない点”は、企業にとって無視できない今後の課題なのです。

 あれ?

 今日書こうとしていた内容に入れないままここまで書いてしまいました。どうやらこのテーマは、ここでいったん区切りをつけて後日また続きを書くコトにします。

 あっ、でも続きは明日ではないです(笑)・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。