認知までのタイムラグによるプレゼンの難しさについて考えてみる。



プレゼンを実現する企業体力も求められます。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■オーガニック検索にこだわる下地が根強くあって、プレゼンが難しい場面もあるのです。

 内部ブログやカテゴリ登録、PPC広告・・・ホームページを有効活用する上での提案は、その目的に合わせていろいろ考えられます。

 それは、コンサルティングなんて大袈裟なものではなくとも、ホームページの運営サポートをしていれば基本的なものから会社独自のノウハウまで様々です。※だからこそサポート会社選びは大切なのですが・・・。

 ただ、この仕事をしていて本当のプレゼン(提案)が出来るようになるのは、クライアント企業様とお付き合いして1年後くらいから・・・信頼関係を築き“育客”のサービスが出来てからだと考えています。※“育客”について参考記事:クライアント企業様の育客について必要性を考えてみる。

 ホームページ制作会社も運営会社も関係なく、多くのお客様は提案を求められるコトがほとんどです。そして、その費用対効果を考えて導入するかご判断するためには、その必要性とプレゼンの内容(メリット、デメリット)を理解して頂かなければなりません。

 これが実に難しいのです・・・それは、なぜでしょうか?

 おそらく、ひとつはインターネットの各サービスが一般的な常識として広まっていくまでと、業界でのサービス開始とにタイムラグがあって、これが原因だと考えています・・・そして、その時間差は、僕の経験上から3~5年あるように感じています。

 今まで僕が何度か経験しているコトで、おそらく提案を行う企業様であれば同じように経験されたコトがあるのではないかと思うのですが、“知り合いに(または、セミナーにおいて)○○が良いと進められた。”という事柄はありませんでしょうか?

 WEBのサービスは、有効な手立てを見極めて早めに導入し、長く利用するのがポイントだと言われています。

 ですから、内部ブログやカテゴリ登録、リスティング広告など必要に応じて提案をするのですが、十分な理解をしていただけず導入しなかった場合・・・忘れられます

 そして、そのサービスが認知され一般常識となった際に、知り合いが言っていた・・・と提案は“なかったものとして逆提案される現象が起こるのです。これが認知による“タイムラグ”です。

 この様なケースが続く場合、また続いていない場合でも稀にあるのですが、“ホームページは僕が指示して、考えた作業を業者にしてもらっている。”という状況となり、これを回避できるがどうかが“パートナー”としての認識となるか、“業者”扱いになるかの分かれ目と言えるでしょう。

 しかしこの様な関係性である場合は、だいたい手立ての導入は出遅れます。

 もうこうなってくると“あそこは駄目だ”と言われる原因に成りかねません。やはり、クライアント企業様の信頼を得てないからと遠慮をせずにプレゼンや提案は定期的に繰り返し行わなければならないのでしょう。ただ、未だにWEB企業の提案が自分自身の業界の首を絞めているという事例もあります。

 それが“SEO”です。

 SEOは、SEM、LPO、NFO・・・等と広がりを見せて一つの提案カテゴリとして構築されています。しかし、それがオーガニック“検索順位”主義のお客様を育てる原因にもなっているのです。

 お客様にとってホームページの良し悪しの基準が“Googleで1番になる”という判断だけとなり、サービスを提供する企業側にとって最終的には“リニューアル”という提案しかできずに、ランニング費用のかかるネット広告等を敬遠していく原因を自ら作っている状況なのです。

 しかし、実際に成功している企業様は、ランニング費用の必要性を理解し、有効に利用しています。

 もうひとつのプレゼンを難しくする原因が企業の規模です。

 当然のコトですが、いくら実力があるとアピールしても始めたばかりの個人事業主では、実績や将来性から契約をとるコトは難しいと言えます。弊社の紹介で事業を続けてこれていますが、当然ながらグッと堪えなければならない時期を経て7年目を迎えています。

 やはり、企業のサービスとして“会社を長く続けるコト”はブランディングと同じくらい重要です。また、企業の規模は“提案を実現する企業体力”を持っているか見極める指標にもなっているのだと思います。

 では、今回のテーマである“認知のタイムラグ”が原因となるプレゼンの難しさについての話に戻します。中には企業としての経験が関係してくる話かも知れませんが、当サイトの訪問者の方の中で、関係者であろう方の検索ワードには次のようなものがあります。※前回の記事に書いた支払いをしてくれない云々は除いています。

・SEO等いろいろと注文をつけている企業

・ホームページに詳しいという面倒な担当者

・契約前からデザイン案を求めるお客

・提案ばかり求めるが内容を理解していない

 今回のテーマは企業側に立っての記事を書いていますが、ホームページ制作のやり取りをしていて、なぜ上記のような点が問題となるのでしょうか?

 よく検索ワードを見てみると・・・どうでしょうか、どれもお客様とサービス企業での認識の違いが相違の原点になっているように思えませんか?

 いやいや、インターネットが日常に深くかかわるようになり、その情報の広がりは早くなっているはず・・・と思われるかも知れませんが、それは情報のアンテナを張っている場合であり、多くの方は“ホームページの営業が着ても何の営業か区別が付かない”コトが普通だと思って頂いた方が良いと思います。

 実際、クライアント企業様への営業があった場合、“ホームページ担当”として電話を回され導入の判断を行うコトもサービスのひとつとして成り立っています。

 しかも、その営業の内容もSEO、ホームページ制作、ポータルサイト登録、クーポンやカテゴリ登録、etc・・・のどんな営業なのかも電話がかかってくるまではっきりしない場合がほとんどです。

 思うのですが、WEBにおける提案は“図る指標(比較対象となる材料)”が、まだ明確でない領域なのでしょう・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。