競合からホームページを守るというコトについて考えてみる。



情報発信はバランスが難しいと思うのです。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■ホームページを外的要因から守るコトには限界があるのです

 ホームページ運営サポートのご相談の中で、極一部ですが競合とのやりとりに困っているというものがあります。基本的には、自由競争の中で互いを尊重し企業として成長していくというコトが前提としての記事なので、誤解が無いように以下をご覧下さい。

 また、多くのネットに関する問題はIPアドレスやWHOIS情報、その他で対象者の特定または解決できるものです。今回の記事も、そんなお困りの方にとって参考の記事になれば幸いです。

 では、そろそろ本題に入りましょう。

 おっと、その前にもう一点だけ・・・下記の記事において、コミュニティーツールやブログ、口コミサイトの利用による誹謗中傷についての問題は省いて考えています。上記のポイントはそれだけでも長くなるため、別の機会に記事にしたいと思います。

 ちなみに誹謗中傷の対処についてはこちらをご覧下さい。(参考記事:身に覚えの無い書き込みでお店がピンチに?)

1)リスティング広告の悪用についての誤解

 新規にリスティング広告を導入した際に、競合と思しき人からスポンサー枠に表示された広告を何度もクリックされ無駄な費用がかかるのではないかと思われている方がいらっしゃいます。

 まぁ、知人の方やセミナーにおいて、オーバーチュア等のネット広告が始まったばかりの時に、何度もPPC広告をクリックされて広告費用が無駄になった・・・といった話を聞かれてご心配されておられるのですが、現在のリスティング広告で不自然な連続クリックは費用として加算されない仕組みになっています。

 そのため、先入観と広告費用に対して売り上げが伸びていないコトからのイメージだと思います。また、基本的に「広告費用<売上UP」となるコトが少ないコトも心配される原因になっています。

 ネット広告の有効活用では、新規顧客を増やし年間を通して売り上げに貢献できているか検証するコトが正しいと思います。ただ、「売上UP≠広告効果」ではないので、サービスを提供する企業はここにもきちんとした説明が必要です。

 詳しくは別の機会に記事にしますが、広告効果において“売上UP”は1要素でしかなく、どちらかと言えば、営業単価を抑えた新規顧客の獲得の方が主な目的となっている場合が多いようです。そのため、回転率やリピート率、購入率といった対策と一緒に導入を考えなければなりません。

 当サイトへの質問にもありましたが、今後はランディングページ最適化の導入について広告導入と一緒に行うコトが必然になってくるのではないかと考えています。

2)同業他社による資料請求の可能性はあるのか?

 ビジネスのエリア内にある同業他社の動向が気になるのは当然だと思います。具体的には述べませんが、実際に嫌がらせがあるという場面に出くわしたコトもあります。

 ただ、多くの場合は自社の改善にて企業を成長させようと考えると思われ、成功している相手が何をしているのか気にはなる(面白くない)って程度のお気持ちだと思います。

 ・・・ですが、社員様にお客を装って同業他社の情報を集めさせる企業様もいらっしゃるようです。

 誰に見られても真似のできないうち独自のサービスだから問題ない、同業他社への流出は避けたいので会員登録や資料請求者に確認を取る等、その対応につきましては企業判断が付きまとう問題となります。

 また、同業へは情報を出したくないと言われる方は、得てしてホームページの情報発信量も少ない傾向にあります。

 10年前なら3割の情報を出して興味ある人は問い合わせをして頂く・・・といった手立てが主流でしたが、情報が飽和している現在、“8割以上の情報を発信し肝心な部分だけを伏せる”もしくは“独自のキラーソフト(キラーコンテンツ)の開発”をしなければホームページの成功は無いと言われていますのでお気をつけ下さい。

3)アルゴリズムを逆手に取るコトも可能

 今後、これが問題になってくると対策は難しいと言われています。

 上記のリンク先の参考記事にて、SEOを逆手に取った悪質な“ランキングサイト”を運営して見込み客の横取りを行っている例をご紹介していますが、これは改善されたアルゴリズムの悪用ではなく“良いコト、思いついた。これは儲かるぞ!”ってノリのものがほとんどです。

 多くの場合、ビジネスルールから思いついてもやらないコトがほとんどなのですが、モラルハザードなのかビジネスの国際化なのか、やったもの勝ちという風潮が一部にあるのも事実みたいです。

 まぁ、このコトがビジネスを進化させるのか、業界の寿命を縮める行為なのかは、いずれはっきりするコトでしょう。

 ただ、パンダアップデートとペンギンアップデートのアルゴリズムを意図的に悪用しようと思えば、悪質なリンクページを作成して、ライバルとなるサイトへリンクを貼って回り、検索圏外へ貶めるのも可能だというコトになります。

 インターネットには資本力に捉われない競争本位の一面もあるとはいえ、本来あるべき姿を考え、過度な競争から企業の広告媒体の一部として活用される日はくるのでしょうか?

 それはそれで、良し悪しありそうですが・・・何にせよ、過剰になりすぎる必要はないと思うのです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。