Google検索結果のブロック機能における90秒の意味を考えてみる。



サイト滞在時間の長さでホームページの質は判断できるのか?Web-STYLE(ウェブスタイル)

■なぜ、Googleは検索結果をブロックする機能の表示を“90秒以内の滞在”という条件にしたのか?

  Googleには、検索結果において自分に不要だと思うサイトを検索結果から外す(ブロックする)機能があります。日本でも去年の夏頃に話題になっていましたが、あれから1年が経ちました。※最大500件の設定が可能みたいですね。

 まぁ、僕の場合は仕事柄、ブロック設定をするコトはありませんが、どのくらいの割合で利用されているでしょうか?

 この“結果をブロックする”機能について、設定コメントの表示される条件はいろいろとありますが、今回取り上げたものは“クリックした先のサイト滞在時間が90秒以内”という条件です。※他の条件につきましては、検索すると解説されているサイトが見つかると思いますので、そちらをご参考下さい。

 “そんな機能があるなんて気がつかなかった”、“ちょっとイメージできない”という方は、先に次の画像を拡大してご覧下さい。簡単ではありますが、次の様な感じです。

Googleにおける検索結果のブロック機能について考えてみる。Web-STYLE(ウェブスタイル)

(Click!)

  以前、ご紹介したSEOのポイントにしても、デバイス(PCサイト、スマホサイト、携帯サイト・・・etc)が何種類対応していてもサイト(ドメイン)をひとまとめで評価するとあるように、検索からブロックをするとサイトの全てのページが“検索の対象外”とされてしまうようです。

 当然、この設定は取り消しもできます。

 また、この機能にはGoogleにおける広告のブロックやGoogle+でのブロック機能もグーグルの思惑としては関連する点があるのでしょうが、ここでは要点を絞り、この機能だけをポイントに考えていくコトにしましょう。

 もとより“Googleはサイト閲覧者の滞在時間をSEOの重みとして検証している”と言われていました。

 至極当然のコトですが、“Googleアナリティクス”には訪問者の滞在時間の集計データがある訳ですから、滞在時間の検証は可能なはずです。例え、アナリティクスのタグを設置していなくともGoogleからサイトを見て戻ってくる(サイトから移動する)までの差の時間をカウントすれば良い訳です。

 ここでSEOのポイント“サイトとして総合評価”という点が頭を過ぎります。  “サイトすべてをブロックする”という設定は、SEOのように“サイトを一括り”として見ています。ホントに単なるSEOの重みの一つなのでしょうか。

 確かに、いろんなサイトで“重みとしては低いがSEOの1要素です”と紹介されています。

 まぁ、検索エンジンサイトの最終的な目的は、利用者個人にとって有益な情報を最適な順番に表示するなのですが・・・実に興味深い問題定義です。思うに“検索エンジンの個人カスタマイズ”あたりにヒントがありそうです。

 そうそう、つい忘れがちになりますが、このサイトは一般的な情報ではなく、蓄積したデータや経験から僕が考えたコトをご紹介しているブログです。

 間違っているコト(または、時代によって変わってしまうコト)があるかも知れませんが、皆さんが、それを見て何かの参考になればと思っています。

 では、なぜサイトをブロックするかどうかの判断基準が“90秒以内の滞在”なのでしょうか?

 こればかりは、Googleさんしか正解は分からないでしょうが、どうやら単にSEOとして一律に評価をするためだけではないと僕は思います。※アクセス数を機械的に増やすスパム行為の防止とも考えられますが・・・。

 それは、“滞在時間が長ければ良いサイトとは限らない”という点からの予測です。

 まず、このホームページのように情報発信をしているサイトとビジネスの受注を目的としているサイトでは、更新ページだけを見るのかそのサイトの必要なページをすべて見るのか、リピーターが多いのか新規訪問者が多いのかという点で既に異なります。

 また、1ページをじっくり見る90秒とサイト内を90秒かけてみるコトに、何か価値の違いがあるのでしょうか。

 当サイトのリピーターの方が、文面を見返したり、ながら読みしたり、ページ移動をしないという条件において、1記事を読む時間が平均75秒程度でした。

 複数回の検証をしたのですが、1回を除きすべて“お役に立ちませんでしたか?”と表示されました・・・って、おいおい。このメッセージ表記はちょっと気分良くないですね(笑)。

 そもそも75秒と90秒で、サイトの品質の差を判断できるとは思えませんし、サイトのすべてをブロックするとなると設定される確立が低い上に、ブロックされたサイトが集中していなければ質の低いサイトとは断定できません。

 むしろ、全てのGoogleが提供するサービスを今後1つにまとめるための“繋ぎ”として個人情報(趣味嗜好・サイト移動の傾向)を収集しているように感じられます。

 結局のところ、“最終的には全ての情報が、グーグルに集まる”というポリシーのもと日々発展を続けるグーグルですが、その最終的に集まる情報の中には“使う側の情報”も入っているというコトなのでしょうか。

 いつの日か“Google”という1つのサービスに統合され、100人いれば100通りのGoogle(Chrome辺りを間口として)を利用している時がくるのかも知れませんね。

 まぁ、あくまでもこれは個人の考察というコトをお忘れなくというコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。(一部修正 2012/08/24)