制作会社にとってWEBに詳しいクライアントは天敵なのか考えてみる。



詳しくは近いうちに別の記事で内容補足します。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■制作会社の営業さんが言う“自称”WEBに詳しいクライアント様窓口の担当とは?

 この話題はホームページ制作会社にとってはタブーかも知れませんが、あえて今回の記事のテーマにしてみました。

 まぁ、悪い言い方をすれば、過去にWEB会社に勤めていた(学校で勉強していた)方や本を読んだ知識で口出しをしてくる方がWEBの担当だと嫌がる営業さんがいるって話です。

 ホームページ運営会社の者が言ってたら大問題なのですが(笑)、好き嫌いは別にしてWEBに詳しい窓口担当さんは、今後はどんどん増えてい傾向なのではないでしょうか。

 付け加えるならば、僕がWEBの知識で“この人には勝てないな”と思った方は、コンサルタントやホームページ関連会社、セミナー講師の方等の専門家ではなく、クライアント先のWEB担当者様でした。

 まぁ、僕の場合は上記で述べた通り、運営サポートやディレクションが仕事なので、担当様で助かったコトがあっても困った経験はないですが、営業さんのこの気持ちも分からなくはないです。

 誤解しないで頂きたいのですが、僕のこの話は、“営業さんはクライアント企業様を軽く見て良い”とか“こちらは専門家なのだから黙って言うコトを聞いて欲しいと思っていても仕方ない”って話ではありません。

 また話の都合上、“ホームページ制作会社”と“ホームページ運営会社”という言い回しをしていますが、どっち寄りかというだけで両方のサービスを行っているWEB会社様も沢山あります。その辺りは、細かい点を気にせずご覧頂きますようお願いいたします。

 さて、話を元に戻しますが、近年益々WEB業界の発展は目まぐるしくなっており、SEOについても2012年3月のセマンティック検索対策についてや2011年と2012年4月からの内部要素と外部要素の重要要素の逆転などが原因となり、その都度、SEOを追求しているホームページの順位は大きく入れ替わっています。

 また、ホームページのデザインや制作方法についてもフレーム分割からstyleシートやCSS活用、そしてWPやMTタイプへ、動画もフラッシュからjQueryと数え上げれば限が無く、一度現場から離れると最新の情報が入り難い状況であるコトは無視できません。

 しかし、好きでずっとWEBの本を読んでいるって場合はどうでしょう?

 一概に決め付けるコトは出来ませんが、これもまた難しい問題です。それは、“本を書いて”、“出版されて”、“書店に並ぶ”までのタイムラグがあるからです。

 ですから、WEB担当様が知っているWEBに関する知識も“今使える手法”と“古くなってしまった手法”とがあり、これが原因で打ち合わせが進まないといった話を聞くコトがあります。

 実際、専門的にこれだけ勉強しているWEB会社でも最新のサービスを提供し続けられるよう情報収集を行うにはかなりの体力を使います。

 ただ、その担当様はWEBに詳しいから会社から選ばれて打ち合わせに同席している訳ですし、営業の提案に対して、また社長さんの前で何か言わないといけないというプレッシャーを考えると僕なんか親しみを感じるのですが・・・。

 毎月お打ち合わせして、信頼関係を築く運営サポート会社と違い、一発勝負の制作会社の営業さんには頭が下がります。

 しかし、クライアント企業の社長様が言うように、確かに勉強不足の営業さんがいるのも事実です。

 最初は誰もが勉強不足なのでしょうが、お金を貰って企業の行うサービス(ビジネス)なのですから、そんな甘えた考えは許されません。

 その制作費を稼ぐためにクライアント企業様はどのくらいの売上を出さないといけないのか、しっかりと受け止めた上で良い商品(ここでは、ホームページですね。)とサービスの提供をしなければいけないと考えています。

 中には、ホームページをリニューアルしたら数百万の売上が伸びますという営業トークでホームページ制作を受注される方がいますが、ホントに可能であれば問題ないです。

 ただ、制作現場にも黙ってノルマを達成するために大風呂敷を広げていた場合は、後々大問題となるはずです。

■しかし、担当の方がWEBに詳しい場合には計り知れないメリットがある。

  何かの機会に感じて欲しいコトなのですが、担当様がWEBに詳しいと制作会社にとってもメリットは大きいです。

 専門用語の説明をする必要が無く、こちらの提案を理解してもらえて、“思い込み”と“慣れ”でルーチン制作に陥りがちな現場に思いもかけない角度から頂ける意見は大変有りがたいものです。

 また、味方になって頂けると社内での説明や社長様への説得にもご協力いただけます。

 制作会社の作るホームページが、クライアント様企業の営業ツールであるならば、WEBに詳しい担当者様はクライアント企業様とホームページ制作会社を繋ぐ太いパイプなのです。

 運営の場面においても最初からクレームや注文を言ってこられる人の方が、ホームページ活用についてビジョンを持っておられて、“腹を割って話そう”と言える信頼関係を築けるお客様となるコトが多いです。

 まぁ、仕事も人間関係も好き嫌いせずにコツコツ積み上げていけば、きっと良い関係で楽しい仕事が出来るとはずとは言うものの“仕事は選び選ばれだ!”ですよね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

いやはや。。