増税前のチャンスやらお得やらってどういう意味のお得?


WEB4コマ漫画「僕ならこうするね・・・」5TH

 基本的に増税するから駆け込み購入をしているのに”お得”っていう理解は難しいですよね…最近では、アチコチの場面で目や耳にしますが(笑)。

 もちろん、企業様やお店側が顧客を繋ぎ止めておくための手段として通常以上のセールを企画されている場合もあるコトでしょう…が、ホントに”最後のチャンス”とか”お得”とかいう文言ばかりを並べ立てて、そうでないケースが多いのもまた事実なのです。

 なにせ、TVCM等を考えながら観ていると微妙で不自然な言い回しと感じるものが幾つもあります。

 まぁ、消費の促しと自己判断による購入についてはビジネスにおいて正しくあるべき姿ですから、勢いやテンションでエンドユーザー様が必要のないものや必要なものを必要以上に購入したとしてもある意味”問題が無い”と言っていいのでしょう。

 しかし、どんなビジネスにおいても過剰なまでの顧客誘導は、企業様自身にしっぺ返しを促すものですから、どちらかと言えば2015年10月の消費増税10%への時期の景気がどうなっているかの方が心配です。

 よくある例としては、自動車の維持費や軽自動車の税金、ガソリンの二重課税の増税等…自家用車の所有意欲を減退させる条件ばかりなのに、自家用車の普及率を伸ばそうなんて矛盾していて難しい話だと思います。

 もっとも、これはガソリン価格が幾らであろうとも維持費がいくらかかろうともライフスタイルによるステータスで購入されている富裕層には関係の無い話なのかも知れません。

 ただ、ライフスタイルによるターゲット層の差別化は存在していますし、オブジェとして車を複数台購入する方を除いても”数”を販売しないといけない商売なのですから、二割の富裕層が八割の収益を生み出すというビジネス本に書いてあるようなモデルが成り立っていない現場はどこにでもあります。

 終ぞは、その業界全体が衰退するビジネスモデルがここ数年で幾つか見えてくるコトでしょう。

 もちろん、僕としても”景気”と”雇用”が良くなっていくコトを望んでいますが、長く続いてきた不景気と痛みに耐え続けてきた企業側の努力で雇用や所得の増加を強要されても資本や企業体力が続かないケースも多く過剰負担が発生する業界もあるのでは?

 そう考えると、増税前だから慌てて必要以上に消費する行為って正解なんだろうかという疑問にも、個人側のスタンスに立つか、企業側のスタンスに立つかで答えが違ってきそうです。

 そもそも、僕自身も増税後の日常に慣れるまでは財布のひもを締めて過ごすコトになるでしょう…が、そう言いながらもひっきりなしに出てくる”ブルーレイBOX”や”DVD-BOX”の発売決定情報に、思い悩んでいる毎日だったりするのですが。

 関係ない話ですが、4月からは”ジョジョの奇妙な冒険・三部”のアニメが始まりますから、これだけは今までの流れでアニメでも無条件にメディア購入をするコトになりそうです。

 コミック版と文庫版を持っているのに、今も函装版の本や画集も考えずに”まず購入”しますし(笑)。

 そう言えば、最近行く暇が取れなくなっている映画もサービス料金が値上げして、ますます割高感アップするとか…消費ってホントは娯楽につぎ込めて初めて景気が良くなっていくものなんでしょうが、それも直ぐには難しい感じがするんですよねぇ。

 世界情勢がどうなるか、震災などのイレギュラーが発生したら…やはり、好景気に反転するまでは、しばらく個人様も企業様も綱渡りの状況が続くのでしょう。

 さて、後数日でどちらにしても増税後に関するニュースや情報が次々と入ってくるコトでしょうから、この件については別の視点からも”真面目な”記事にまとめてみたいと思います。

 いやはや。。