ホームページ制作における適正価格(その1)


ホームページに適正価格はあるのか?Web-STYLE(ウェブスタイル)

 

自社で新しくホームページを制作する、またはリニューアルをしたいといったご相談をお受けする際に、次のようなご意見をお聞きすることがあります。

 だいたい幾らくらい費用がかかりますか?  イメージできないので、試しに作ってみて欲しい。

これが実に難しい。制作サイドの業者にとっては、どこも悩んでいるクライアント様のご要望ではないでしょうか?

 むしろ、「他社の見積もりより安く出来ますか?」と聞かれた方が楽だと思われる制作会社も少なくない事でしょう。では、クライアント側と制作側の両面から、この問題について考えていく事にします。

 ホームページに適正価格はあるのか?

 どんな商品を購入、サービスを受けるにしてもその価格は気になるものです。それはホームページの制作についても同様だと思います。

 しかしながら、一部では安価と思えて長期のローン契約を行うホームページ制作会社がニュースになる事もあり、おおよその目安でも良いから費用が知りたいという要望に対して、制作側は応えていく義務があると考えます。

 何か制作している間に、どんど制作費用が上乗せされていく。

 こういった問題は、クライアント企業様と制作側とが最初からボタンのかけ違いをしている事が原因で起こる問題です。

 実は、制作側の企業からすれば、「ホームページを作る」と一言でいってもその仕様や構成はいろいろあり、その作りによって人件費を初めとする制作費が異なるのです。

 こういった問題を回避するために、完全に資料と要望を出してもらえるまで、「見積もりは出せない。」、「分からない。」と頑なに費用を提示しない企業もあります。

 これはこれで、気持ちが分からなくはないのですが、弊社ではこの様な事をせず、お見積書はしっかりと出させて頂きます。

 やはりサービス業である以上、お客様のご要望にはお応えしなければならないのです。では、次の図を(拡大して)見て下さい。  

ホームページの仕様を考えて見ましょう。Web-STYLE(ウェブスタイル)

(Click!)

 この他にも「スマートフォンサイト」を制作するとか「コミュニティーSNS」を設置するとか、買い物カゴをオリジナルプログラムで制作する 等などその構成を明確にする事より、ホームページ制作費用の目安をよりはっきりとさせる事が可能になります。

 以下、簡単な説明です。※詳細については、別の機会に述べさせて頂きます。

・オリジナルプログラムによるホームページ制作

 phpなどのプログラム言語を使ったホームページの作り。CMS(自動生成プログラム)の導入の際に用いられることが多い。制作費は高額で、メンテナンス費用もかかる。

・BLOGプログラム等やオープンソースによるホームページ制作

 MT(ムーバブルタイプ)、WP(ワードプレス)等のプログラムを利用したホームページの作り。ブログそのままのデザインから一見して普通のホームページと見分けがつかない上位制作のものがある。

 制作費は一般的なHTMLとオリジナルプログラムの間、メンテナンス費用は目的により異なる。SEOに強い一面がある。

・HTMLによる制作

 一般的なホームページの作り。HTMLのみの素人作りのものから、”jQuery、JavaScript、スタイルシート”を利用して複雑な動作をするものまで幅広い制作が可能。

 クライアント様が質問されている制作費の金額はこのHTMLによる制作費である事が多い。メンテナンスの保守費用は他の制作のものに比べて低額。

 試しに作って欲しいというご要望

 ホームページを制作する企業側の営業さんと話をしていると「こんな無茶は言わないで欲しい。」という意見を聞きます。まぁ、この点も分からなくはないですが、イメージが思い浮かばないというクライアント企業様のご要望も分かるのです。

 確かに、試しだろうと本番だろうとホームページの制作を始めれば、そこに“人件費”が発生します。だからこその「無茶」を言わないで・・・なのでしょうが、これはちょっと間違っていると思うのです。

 WEB業界という世界は、比較的新規の業種ということもあり、平均年齢が若い会社も多いため、効率や利益のみを追求しがちです。

 ここで、誤解の無いように言えば、利益を追求し、社会貢献する事は正しいと思っています。僕が言う「間違い」とは、どんな仕事であっても商品やサービスを知ってもらう企業努力はしており、IT企業もそれを怠ってはいけないという事なのです。

 ラーメン屋さんでの半額サービス、健康食品などでのサンプル及びスターターセット等がそうです。

 しかし、それだけではありません、車の試乗サービス、モデル住宅の見学会。安価なもの高価なものにかかわらず、商品やサービスを知っていただく企業努力はどこもしています。

 だからといってご契約前にできる制作には営業単価の面から考えても限界があるので、レイアウトデザインや参考サイトなどによりイメージをして頂く努力をする事も良い方法かもしれません。

 運営サポートの中での作業もイメージしてもらう必要があるという例があります。

 現行のホームページの中のページを追加制作するという作業なのですが、このページを失くすから追加費用無しでお願いという依頼です。お客様のイメージでは、全体のページ数が変わらないので、テキストの修正や画像の変更などのサポートのように予算の中でできるだろうという事なのです。

 企業は、その商品やサービスの内容を伝えていく責任があると思います。

 お客様にとって、全体のページ数がかわらないから作業してもらえるんじゃないか・・・というお考えは、あって然りです。

 やはり、説明責任はホームページのサポート側にあります。ここでは、雑誌のように差し替えるページを制作して追加するという作業とページを削除してメニューの変更を行う作業は、別でそれぞれ行うというご説明をさせて頂きます。

 このようにクライアント様のご要望にお応えしながら、IT企業であっても地域に根ざし、ずっと続いていく職業へと成長していかなければならないのです。

 ご興味がある方、お見積もりが適正であるかお知りになりたい方、また、会社にはどんなホームページがあうか仕様や構成の提案が欲しいという方、一度お問い合わせくださる事をお勧めいたします。