(連載68)サイトの運営でよくある思い込みからの質問に思う。



猿じゃダメらしい。サイト運営や広告導入の際に間違った思い込み?Web-STYLE(ウェブスタイル)

■ホームページを有効活用したいとご相談いただく中で、話題になるコトが多いもの3つについて語ってみました。

 さて、さらっと簡潔に記事をまとめたい時期になりました。

 そろそろ年末に向けたスケジュール調整を意識しておかないといけないのですが、年内のブログ更新も後2週程なんで忙しさに負けずにもうひと頑張りしたいと思います。

 んで、今回のテーマですが仕事を行う上で“よくある質問”をいくつかピックアップして楽をするコトにしましょう…と言うのも、WEBサイトについて勘違い(誤解?)されている方が少なくないからなのですが、まずは本題に入る前にちょっと説明させてください。

 そもそもWEBサイトを有効するのであれば、基本的な抑えるべきポイントはあるものの“企業別に適した方法を見つける”というのが成功するための鉄則です。

 例え、1,000の成功事例を踏まえた方法だとしても自社の運営に当てはまるかはやってみないと分かりません。

 何かのWEBサービスを活用する際に“コンサルタント”がサポートについてくれるというケースもある様ですが、あくまでもそれは“サービス”を使いこなすためのもので、WEBサイトの運営全体をサポートする弊社の様な企業へのご相談は年々増えているというコトです。

 しかし、ヤフーショッピングやGoogleアプリを初めとして、WordPressや各種カートシステム、CMS等々“ノウハウが無いと使いこなせない”という今のWEBサービスの状況がそもそもの問題です。

 正直、無料か有料かは関係なく、WEBサイトからの収益を伸ばしたりアクセス数を伸ばしたりするWEBサービスのうち、何もせずに丸投げできる広告の類以外でWEBの知識が皆無の状態でも容易に使いこなせる…というものに出会ったコトがないです。

 いや、否定する訳では無く多分あるんでしょうが、少なくともIT用語や経験がないとその数はぐっと少ないコトでしょう。

 まぁ、周りを気にせずに自社の成功に繋がるWEBサイトの活用をした企業様が勝ちなんだろうというコトで、やはり、ケースバイケースでご相談にお応えできるよう、今後とも企業ノウハウを蓄積して知り得た情報は出し惜しみするコトなく発信していきたいと思います。

 では、簡単にですがここから本題へと入っていきましょう。

1)アクセス数は多い方が良い。

 これは多く聞かれるコトですが、どんなにSEOや広告を出して“キーワード”によるサイト誘導が出来ていたとしても、企業名や商品名での検索による集客と比較すれば受注率は全然違います。

 事実、月間に3,000~5,000のアクセス数を安定しているWEBサイトよりも売り上げを出せているのに月間で100~200のアクセス数しかないなんて話はよくある話で、利益単価(粗利ではなく1つの販売で得られる利益のコトです)の大きな商品など自社商材を理解するコトがWEBを有効活用するための第一歩なんだと思います。

2)キーワードが多い方がアクセス数が多い。

 これも同じようによく聞かれますが、別にそんなコトはありません。

 僕の場合、月間のアクセス数が数万から数十万あるサイトでは企業ホームページの平均的なアクセス数を超えているため、あまり例には挙げずに月間のアクセス数が3,000~5,000くらいのサイトで考えて話を進めています。

 この条件での事例をご紹介すると、WEB広告の活用で十分な利益が出せているけれど検索されているキーワードの種類は100種類にも満たないというホームページを運営されている企業様は多く存在しています。

3)アクセス数を伸ばすならWEBの広告は必須。

 長くなりそうなので、今回はこの3つ目までにして続きは別の機会にしたいと思いますが、案外と“思い込み”によるWEBサイト運営の失敗事例の原因の多くがこの点にあります。

 まず、WEBサイトで成功をしたいのであれば、最初にすべきコトが“自然検索(オーガニック検索)”によるアクセス数が毎月平均どの程度あるかと検索ワードの一覧から社名と商品名(サービス名)の割合がどの程度あるかの把握です。

 もうこれだけで改善点や利用するサービスの選択が出来るコトがあります。

 具体的な話は“ホームページ有効活用”カテゴリのブログ記事の際に書きますが、社名や企業商材名で自社サイトへの集客が出来ていないのであれば、優先すべきはWEBサービスやWEB広告では無いかも知れません。

 何も雑誌の広告やメディアCMでなくとも、ポスティングや立て看板の方がWEBビジネスの成功に近い可能性があります。

 また、業種によってはポータルサイトや口コミサイトへの参入が有効な場合もありますが、費用対効果の面から考えても優先順位が高くない場合もあり、選択を間違えれば投資した予算を回収するコトは難しいでしょう。

 他にも、上記の組み合わせからリスティング広告やSEOを優先した方が効果を見込めるケースとポータルサイト(ショッピングサイト)へ登録した方が良いケースなどあり、WEBサイトの有効な運営方法は年々複雑になってきている様です。

 どうでしょうか?

 WEBサイトが企業利益に繋げられるように有効活用するためのポイントはまだまだ他にもあり、これだけでも一つの記事に簡単にまとめられるものでは無いとお分かりになるかと思います。

 もし、今のWEBサイトがビジネスの成功に繋がっていない気がする、成功へ迎えているか分からないというのであれば、WEBサイト運営サポートを受けている企業様からWEB企業を紹介して貰ってご相談されるのも良いかも知れません。

 まぁ、別に紹介で無くても良いのでしょうが、数あるWEB企業様にも主な業務が制作であったり、経営年数から蓄積したノウハウの量が違っていたり、得意とする業種があったりや相性だったりといろいろあるものです。

 ただ、皆様もお仕事にノウハウや強みがあるように、WEBもまた“餅は餅屋”の状況なのですから。

 いやはや。。