WEBが宣伝広告費の軽減に繋がるのかについて考えてみる。
- 2014年10月20日
- ホームページ有効活用
■企業様がホームページを所有するコトで出来るコトは、“削減”よりも“生産”という役割の方が大きいものなのです。
WEB関係のビジネスをしているとクライアント企業様から“これからはWEBの時代だから”とお聞きする機会があるものなのですが、最近ではそれが前口上の決まり文句みたいにより増えてきました。
もちろん、こんな風に考えられる経営者の方は以前からいらっしゃいましたし、他の企業様がWEBを導入されない内の先行投資的な活用には“先駆者の旨味”というものがあるものです。
ただ、これだけ企業様のホームページ所有率が高まってくる状況ともなると単なるWEBサイトの公開をしているだけでは、その旨味もだんだんと感じられない様になってきているかも知れません。
また、“今後は(広告)予算をWEBにスライドさせていくから今はサービスで作業して”なんてケースもあると聞きます。
この辺の話ともなると企業間での“契約”の話となりますので詳細の話は割愛しますが、実はこの時点で既に経営者様のWEBサイトを運営している理由には次の2つの目的が入り混じっているはずです。
1)収益に繋げる
2)宣伝広告を行う
イメージとしては、よく分からないがホームページを持つコトで“売り上げが伸びたら”、様々ある経費の中で大きな割合を占める“宣伝広告費(営業経費)を減らす”ようにしたい。
こんな感じでしょうか?
聞くところによると経営者様の中にはWEBを有効活用出来るようになったら人員削減を行って“人件費”を減らしたいとまで考えられる方もいらっしゃるようなのですが、流石にここまでの話となると景気の回復を担う企業責任という視点から考えても難しい問題だと言えるでしょう。
当然、これらは企業存続や過剰な雇用という問題を抱える経営判断がどうこうという話ではありません。
今回のテーマは、WEBサイトを有効活用するコトによって諸経費を削減できるのかという話です。
企業様がWEBサイトを有効活用するコトで、宣伝広告費、営業経費、人件費等を削減もしくは軽減できるのか…結論を先に述べるならば“多くの企業様においては難しい”という結果に至るはずです。
では、ここで次の図をご覧ください。
そもそも、WEBの役割(目的)をしっかりと設定して運営を行い出来るコトは無限にあると思われますが、その多くは“現在の手立て”の代わりとなるのではなく、経営の中で追加される“新規の手立て”に他なりません。
どちらかと言うと、WEBを導入するコトで“生産性を伸ばす”、“業務の効率を上げる”の方が役割の主だと思われます。
ここで、チラシの折り込みを例にこれらの考え方の違いを比較するのならばこんな感じでしょうか?
・チラシ折込の効果が薄れてきたから、いずれはホームページでの宣伝に替えよう。
・チラシ折込の効果が薄れてきたから、減少した分をホームページを活用して補おう。
正直、後者の考え方が出来るかどうかが自社サイトを有効活用出来るかの大切なポイントであり、こういったWEBサイトの運営が出来ていない場合は“内部ブログ”や“SNS”といった手立ての有効活用も出来ていないコトが多いように感じます。
まぁ、一概にどちらが“正解”とは言い切れないため経営者様がどちらの考え方でWEB運営をされるのか難しい問題です。
結局のところ、WEBの有効活用とは何かと“差し替える”ために導入するものでは無く、企業収益や生産性をどう伸ばすのか考えて導入した方が社内体制や運営方法も対応しやすいものなのですが・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。