企業ホームページの適正なリピート率について考えてみる。



リピートする感覚やリピーター数の方がリピート率より大切なコトもあります。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■WEBからの売り上げが満足できない時の原因が”リピート率”だと安易に考えていては、満足も改善も出来ないのです。

 この”リピート率“については不定期ではありますが今までも何度か記事のテーマにしていました。

 しかし、”検索順番を1番にしたい”と”アクセス数を増やしたい”、”リピーターを獲得したい”というのは企業様の三大要望らしく、定期的にお打ち合わせをしていて話題になるコトが多いなぁと感じるテーマでもあります。

・リピート率はどのくらいが良いのか?

・適正なリピーターの訪問数はどのくらいか?

 とは、当サイトへの検索ワードでも良く見受けられる検索ワードなのですが、基本的なアドバイスが可能”なリピーターを増やしたい”というご相談と異なり、上記の問題はケースバイケースでの検証が必要で答え難いというのが本音です。

 例えば、月間のアクセス数が10人であってもお一人の方が10回アクセスしていればリピート率は”100%“ですし、月間のアクセス数が合計で100万回あってその中の1万回ものリピート訪問があってもリピート率は”1%“となります。

 正直なところ、比較データの無い”リピート率”なんて使い道の限定された情報で、単に企業様がWEBサイトを活用した際の有効度合いを示す指標でしかありません。

 もし、有効に活用するのであれば”同業社の平均リピート率“との比較検討があってこそといったところでしょう。

 同じ事業内容をされていて、同じ目的でWEBサイトを活用されていると”成熟”して結果を出せるようになった頃には、アクセスログの傾向も似てきているため、ここを比較して改善点を考えると効率的で良いのですが…。

 けれども比較する競合他社様のログデータを持たない一般企業様にとっては、やはりリピート率は”多い方が良い”のか”少ない方”が良いのかどころか、適正な割合があるのかすら知るすべもなく、この点が気になるというのも当然のコトなのでしょう。

 多くの企業様が判断される中で、”リピーター”の方が”成約率(購買率)”が高いというものがあるでしょうが、リピーターが優良顧客であるという事実とリピート率の高さが売り上げに影響を与える事実の間に何ら因果関係はありません。

 例えば、占い等の趣味嗜好に深く密接する情報を発信する場合、リピート率は自然と高くなる傾向にあります。

 だからと言って何らの収益も発生しないと言うのであれば企業様にとって旨味は感じられず、また、情報も発信し続けねばならない手間があるため、企業佐野による運営であればそこに”収益モデル“を形成する必要が出てきます。

 これが個人の趣味で”小遣い稼ぎ“をするのであれば、恋愛や健康、美容やダイエット、架空請求情報等のWEBサイトを制作して、アフィリエイトや広告収入を、と考えるところでしょう。

 まぁ、上記のテーマによるWEBサイトは誰しも思いつき易いテーマであるため競合も多いですし、WEB運営についての専門知識を持って予算を確保していなければ成功は難しいと思いますが。

 更に、情報の発信を行っているWEBサイトでもその取り扱っている内容によってリピート率はまちまちです。

 新作DVDのリリース情報の発信、こんな趣味のサイトであれば短期間に何度も繰り返して訪問されるコトでしょう。

 しかし、”子育て”や”ダイエット”、”IT用語”と言った何らかのテーマに特化した辞典サイトであれば、その膨大な利用者の数に対してリピート率は極めて低くなっているのが一般的だと思います。

 つまり、上記の2つのWEBサイトにそれぞれ月間に数万を超えるアクセスがあっても、そのターゲット層の違いによってリピート率は全く異なってくるというコトなのです。

 では、通信販売目的のWEBサイトではどうでしょうか?

 インターネットで”モノ”を販売しているのだから、成功するためにはリピーターを獲得しないと駄目じゃないか。

 確かにそうです。

 ただ、アクセスログで見られる”リピート率“(月間リピートの割合)と”リピーター“の獲得は別の問題です。

 通販目的のWEBサイトでは、取り扱っている商品に対して有効な”回転率“というものがあり、リピート率は一桁なのに月間のネットを通した売り上げが数百万を超えるなんてよくある話です。

 例え、回転率の高い商品を販売していたとしても、決算の手数料やお客様の負担軽減による囲い込みを考えれば、セット販売や定期購入のサービスを行っているというのが一般的ではないでしょうか。

 そう考えると自然と短期間でのリピート率は低くなっていると考えられます。

 だいたい、皆さんも月間に限らず”週”や”日”に何度も繰り返し見るサイトはそんないないはずで、仮にあったとしても”趣味のサイト”を除けばほとんど”無い“という状況になってしまうと思うのですが…。

 どちらにしても”リピーターへ繋げる手立て“については、どのビジネスにおいても課題になるはずだと思いますので、企業様にとってお客様とどう繋がるとベストなのかもう一度考えられると良いかも知れません。

 その中で、WEBサイトを有効に活用させたいというご要望をお持ちであるのなら、弊社の様なWEBサイトの運営サポートを行っている専門業者へご相談されるコトをお勧めします・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。