プレオープンサイトが有効な場合について再び考えてみる。
- 2014年05月16日
- ホームページ有効活用
■プレオープンサイトについて久しぶりに考えてみましたが、ホントは公開後のサイト運営の方が大切だったりします。
新規にホームページを制作したりWEBサイト公開までのスケジューリングをディレクションしたりする中で、最近は”プレオープンサイト“を導入して有効に活用する企業様が増えてきています。
このプレオープンサイトとは、いわゆる企業ホームページを”正式公開”する前に、新規オープンする店舗の基本情報や告知を目的とした簡易サイトのコトで、これに対し正式にWEBサイトを公開するコトを”グランドオープン”と言うようです。
このプレオープンサイト、わざわざ手間と費用を掛けて制作するにはそれなりのメリットがあります。
特に、病院や学校、サロンといった”来店誘導“を目的としたビジネスをされている企業様にとって有効であり、全てにおいて必ずしもプレオープンサイトを制作する必要はありませんので、企業様による導入判断は大切です。
参考までに述べるのであれば、来店意欲を高める役目を新規に制作するWEBサイトに求められている企業様であれば、導入しておいた方がと良いかも知れません。
さて、ここでお聞きしますが、新規にホームページを公開した際に出来ていないと困る点は何でしょうか?
まぁ、答えは聞くまでもなく”検索できる“ようになっているコトですね(笑)。
昔は冗談でもなんでもなく、ホームページを公開して1~2年間ずっと検索が出来ないままになっているコトに気付かず、アクセス数が”0“という企業ホームページがあったものです。
今ではあまり考えられませんが、それでもまれに”検索できない“というご相談はお受けします。
WEBサイトの運営をしていて急に検索できなくなったというのであれば原因を探り出して対策を行うだけですが、そもそもサイト公開時から検索できないというというのは検索エンジンに認識されていないというコトであり、企業様にとっては致命的です。
もちろん公開した企業ホームページが検索できるようにクローラーに巡回してもらうための手立ては幾つもありますので心配はいりません…もし、どうしようもないコトがあるとすれば、それは今すぐに何々したいというご要望を解決するまでの”時間“でしょうか。
”今すぐ”にと望まれているのに”時間がかかる”なんて矛盾していますが、仕様だけはどうしようもありません。
おそらく余程のコトが無い限り、新規に公開した企業ホームページがずっと検索できない状況のまま続いている可能性は少ないのですが、だからと言って公開後から直ぐに検索できるというものでもありません。
WEBサイトの公開は、まずキーワード検索で一番になるより”検索できるようになる“コトが大切なのです。
エイジングフィルター等、新規公開したばかりのWEBサイトには、検索で上位表示し難くなるといった制限がかかります。
公開から検索できるようになるまでだけでなく、一度検索できるようになったのに再び検索できなくなるといったコトを長くて一年近くも繰り返しながら安定していくのが通常で、思惑通りにWEBサイトを活用できるようになるまでには様々な”タイムラグ“を経験されるコトになるでしょう。
そのため、今でいう”YAHOOビジネスエクスプレス”より有料でカテゴリ登録を行いホームページ公開後から数日で検索ができるようにしていた時期もあったのですが、今ではこの手のサービスを利用される企業様の割合は年々減少しているようです。
特に、各種有料のディレクトリ登録ですが今後はSEOの効果が無くなってくるだろうと言われており、先に登録されていた企業様も十分な情報発信や更新していないと検索順位は下がってくると考えられていますのでご注意ください、
まぁ、今回のテーマは検索順位の増減の話ではありませんので、別の機会に記事にまとめるとして話を”プレオープンサイト”に戻しましょう。
この様に正式なホームページの公開時にヤフーやグーグルで検索できるようにしておく手立てとして活用されているのが、このプレオープンサイトです。
もちろんネット広告の活用等、新規ホームページであろうと訪問者を誘導する手立ては幾つもあります。
そのため、検索順位で一番に表示されてもホームページまで誘導できる割合が2割以下であるという事情も相まって、別に直ぐに検索できなくても良いという考えもあるようですが、企業名で”検索できると出来ない“では全く話が違います。
そこで対策として、プレオープンサイトを公開し”企業名“と”住所“で検索できる下地を作り、スムーズに正式サイトのリリースに繋げるという訳です。
ただ、この段階で欲張ってキーワードを詰め込むという行為はお勧めできません。
ほとんどの場合、1ページで簡易な情報(アクセス情報とオープン情報を告知)で制作していますから、この情報量の少なさがキーワードに適していないとクローラーの判断を誘発してしまい、結果的に効果の出せないサイトになってしまうからです。
そもそも十分な情報を公開できるのなら、プレオープンサイトなんて制作せずに正式なサイトを最初から公開すべきです。
また、プレオープンサイトはその役割上、公開日(開店日)に公式サイトとデータを差し替えるというのが一般的ですが、中にはプレオープンサイトに肉付けをしながら公開日までに完成させるという方法もあります。
どちらかと言うと、この方が検索できる状況にしやすいようです。
また、企業様で複数サイトを所有してあるのなら、そこからプレオープンサイトへリンクしておくのも良いかも知れません。
データベースへの登録を行うクローラーの巡回サイクルにもよるでしょうが、2014年に入ってから幾つかのプレオープンサイトを検証したところ、だいたい公開から20日程で一時的に検索できるようになりました。
したがって、正式サイトを公開する1~2ヶ月前にプレオープンサイトを公開しておくとタイミング的に良さそうです。
ただ、公式サイトをグランドオープンしてもその後の更新をほとんどしない場合、一度検索できるようになってから再び”企業名“でも検索できなくなり、そのまま一年近くも検索が出来なかった(もちろんアドレスはヤフーやグーグルのデータベースに組み込まれていて)という事例もあります。
この対策としては、単純に更新頻度を高めると良いと言われていますので、内部ブログを設置してグランドオープンまでの情報発信を興味関心を高めたり、キャンペーンを実施してアクセス誘導を行うコトがお勧めですね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。