WEBにおける情報の発信と拡散について考えてみる。後編



WEBを有効活用するならホームページへの提案ばかりにこだわらない。Web-STYLE(ウェブスタイル) 

■情報の拡散は企業様に提案したとしても、まだ一般的には優先順位が低いのが現状なのです。

 さて、前回からの続きです。

 ここから企業様のWEBサイトに話を戻しますが、多くの企業ホームページでは情報の発信は行っていても拡散の手立てだと思われる営業戦術は行われていないようです。

 中には発信すら十分でない魅力に欠けた企業ホームページも多数存在しています。要はビジネスに繋がるための、選ばれるための“企業の強み”が表現されていないWEBサイトのコトです。

 こうなる原因は、ホームページを所有する際の意識の多くが制作やリニューアル等の中身に、WEBサイトの運営においてはSEOによる検索順位等にといった企業側に向けた内側の手立てばかりに目が向けられてしまうからでしょう。

 例えば、情報の発信だけを行うというコトは“山奥にリゾートホテル”を建てたようなもので、誰も知らなければ誰もそのホテルを利用せず、収益は見込めるはずがありません。

 こんな素晴らしいリゾートホテルがあるというコトを広く伝えて初めてビジネスは始まります。

 基本的に制作しただけの“ホームページは受け身な広告手段”なのです。

 ホームページを持たない企業が多かった時代、営業のうたい文句に“ホームページは24時間、休まず働く営業です”というものがありましたが、未だにそう考えている企業様も多いと聞きます。

 確かに、企業ホームページにはそう言う一面もあるかも知れませんが、そういった役割はホンの一部でしかなく、ホームページ自身が顧客を探して回るなんてコトはまず考えられません。

 言うなれば“24時間、休まず働く受付”と言った方が正しいと僕は思っています。

 ホームページはSEOの手立てを駆使してターゲット層に検索してもらってビジネスに繋げる・・・これって“待ち”の行為ですよね。

 SEOで検索上位に表示されるキーワードを増やしたところで、検索する人がいないキーワードであればもちろんビジネスには繋がらないでしょう。

 また、企業名や商品名、サービス名と異なるキーワードが、どの程度“購買意欲”を維持したままホームページに呼び込む導線なのか・・・これも考えてピックアップしなければなりません。

 100%の訪問者がビジネスに繋がるコトは考え難いのでは?

 うん、こう考えても検索順位のこだわりは“待ち”の行為であり、WEBを十分に有効活用するためには、これらの導線を強化していく手立てだけで良いとは思えません。

 結局、経営者様の誰も言われる通り、今も昔も“口コミ”が強いというのが現実なのではないでしょうか。

 リアルであってもネットであっても“会社名”や“商品名”、“サービス名”を名指しで目指して来られる訪問者の方が購買意欲の最も強いというのが当たり前です。

 “ブランド力”や“企画力”、これらを持つ企業の方が“情報を拡散する手立て”については、キャンペーン等、常に考えている様子が感じ取られ、Googleのアルゴリズムもそれに向けて改善されているところを見ると強ち間違っていないビジネスモデルだと言えるでしょう。。

  上記で述べた話に繋がりますが、多くの企業様のホームページに欠けているものは、これらの情報を“拡散”させるための攻めの手立てだという訳です。

 キャンペーンやクロスメディア、システムなどのサービス提供、また、これらの情報を拡散する手立てもFacebookやLINE等のコミュニティーツールがあり、いくらでも考えられます。

 後は、企画力だけです(笑)。

  具体的な事例は別の機会にテーマに取り上げたいと思いますが、ターゲット層に“特だ”、“人に話したい”と感じてもらうところから集客を始めれば、企業ノウハウは徐々に溜まっていくでしょう。

 やはり、企業のホームページが有るだけでは“集客している”とは言えない時代なのですから。

  他にも述べたいコトはありますが、これ以上長くなってもアレなんで次の機会にまた掘り下げて考えてみようと思います・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

WEBにおける情報の発信と拡散について考えてみる。前編



情報は発信するよりも、拡散を操作するコトがより大切。Web-STYLE(ウェブスタイル) 

■案外とホームページを有効活用しようにも、WEBへの思い込みが邪魔をしている企業様も多いのです。

 いろいろなニュースをWEBを通して見ているとたまにふと思うコトがあります。

 それは、情報というものは“発信”に“拡散”が伴って初めて予測を上回るような効果を生み出していけるもので、これは企業様の発信する情報に置き換えても、新規顧客の開拓や収益のアップという点から考えれば例外ではありません。

 巷で何か話題性のあるニュースがネットで配信されると、アチコチのWEBサイトやブログで直ぐに同じ文章が転載され、Twitterでも同じつぶやきばかりになる現象は今や誰もが目にする光景ではないでしょうか。

 これらの行動は、誰かの思惑に動かされ行ってるのか、流行に乗っかっているだけなのか・・・。

 どちらにしてもこれら“拡散”の特徴には、情報の“発信”とは違い一人歩きしだすと拡散する側にとって金銭的なメリットが無くとも何らかの“自己満足”により続いていくというものがあるようです。

 また、これら話題の拡散に一役買っているニュース速報等のブログサイトでは、間違ってページ移動するくらい1ページの中にはテキストリンクや広告バナーが隙間なくひしめき合っています。まぁ、その誤クリックやドラッグが目的の一つの場合もあるのでしょうが・・・。

 しかし、これらのサイトのアクセス数を知るとそれなりに金銭の移動はあっても企業主体による“ビジネス”とは関係の無いところでネットを活用している人口はとても多く、WEBに関係する仕事をしているとついこのコトを忘れがちです。

 こんな風に聞くとRSSやシステムを活用してサイト更新を手離れさせてニュースサイトの運営をすれば、ちょっとした小遣い稼ぎが出来るのと興味をもたれる方は多いと思いますが、仕組みも分からず始めるとその手作業による更新とニュースを集めてくる労力は収益に見合うものかどうか保証は出来ません。

 ただ、情報は“発信”よりも“拡散”の方がアイデア次第でうま味が大きい様には感じられます。

 “生みの苦しみ”と言うように企業側が話題を提供し、発信する情報を考え出す行為にはかなりの“パワー”が必要だと思われ、単純に真似する行為の方が“手間”だけで済みそうだと言えそうです。

 何となくネット環境が発展して“安易な模倣が増加している”という話も納得ですね。

 昔は目的が違い、その商品やサービスの質を先に進めるという考え方も多く、模倣品の方が質の良いなんて話もよく耳にしていたものです。

 もちろん、今もそういう考えの企業も多く存在していますが、安易な模倣ばかりが目立っているという状況に“どこまで真似て良いのか”、“真似られて困る”という話ばかりが目立ちます。

 情報拡散の期間が短くなった現在、新しいものを作り出した企業が市場の確保や旨みを味わう時間も短くなっているのでしょう。

 これは別の機会に記事にしてみようと思いますが、WEB上にある各サービスサイトのシステムを逆手に取ったモラルに反する行為を行っている集団と個人や企業様とのトラブルも最近ではよく耳にします。

 いわゆる“ウイルス”の作成すらしないでアイデアや詐欺行為だけで収益を得ようとするものなのですが、訴えるかどうか、法にふれるかどうかという境界線ギリギリの行為は無くなるコトはないようです。

 これら、“考えさせず”に人を利用するサイトが手立てを変えながら増加している様子は、リアルもネットも同じ人間社会なんだなぁと思わずにはいられません。

 んで、今回のテーマの記事ですが、見直して補足していくうちに文章量が倍以上に増えてしまいましたので、ここから後編へ分割しようと思います・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

2013年10月5日の戯言(むしろ企業では来年の話をしていこう。)



これからどうなっていくか、今から分かるはずがないというたとえ。

 来年のコトを話すと鬼が笑う・・・だとしても、今より企業を成長させ繁栄させていきたいのであれば、ビジネスにおける長期短期それぞれを問わず経営計画を立てない訳にはいきません。

 もちろん、言われなくとも来年度の予算や事業展開を考えず、行き当たりばったりに日々を過ごしている企業様はほとんど皆無でしょう。

 まぁ、一部ではそうでない企業様があるかも知れませんが・・・年度の下期入口となる10月という時期であれば、むしろ話していない方が経営陣として失笑されてしまいそうです。

 この“ことわざ”において、来年の話をするという行為は“先のコトは分かるはずもない”という例えの様ですが、昔の日本における人々の気質がよく現れているように感じます。

 そう言えば、“宵越しの金は持たぬ”なんて言葉もあり、その時々を楽しんで生きている様子は、国際化における競争力を持たねばならない現在の人々から見れば“羨ましく”感じられるはず・・・なのですが、成功を収めたIT企業の一部では一攫千金で今もそんなイメージみたいです。

 そうそう最近では“企業のリスクヘッジ”が、・・・いや、ホントに“ようやく”ですが見直されてきています。

 もちろん、“リスクヘッジ”に予算取りをせず、何か起こってから対処を考えるといった企業様もまだまだ多いと言いますが、どちらにしろ増加傾向にあるコトは良い状況です。

 WEB運営サポートなんて、まさに“来年の話”をビジネスにしている訳ですから。

 当然、来年のコトは推測するしか無いのですが、Googleに関する情報だけを見ても“SSL検索”や“ハミングバードアルゴリズム”等、SEOが今ほどの意味を成さなくなる時代がそこまで着ているように感じられ、真剣に“考え”なければ、ビジネスチャンスを逃したり、収益を減らしたりしてしまいそうです。

 “うちのホームページ”については何も変わっていないと感じる企業様も多いかも知れませんが、子どもの成長や家族のダイエットのように、直接的に毎日触れている場合と、たまに触れる場合では印象は異なります。

 弊社のような仕事をしていれば、昨年比はもちろん年毎のアクセスログを初めとする各データの変化もみますので、数年を経て、印象には残らないのに激変しているITを取り巻く変化には正直考えさせられるものです。

 変化の大きい年や小さい年、それらは条件により様々ですが、とりあえず笑いたいものには“笑わせとけ笑わせとけ”・・・んで、推測が的中して成功を収めたときは逆に笑いましょう。

 ただ、このことわざの場合の“鬼の笑い”というのは、来年死んでいるとも知らず、来年の希望を話している状況や姿を見て失笑しているって話らしいんですよね。

 まぁ、これがホントかどうかは敢えて調べませんが、あくまでもビジネスにおいては企業の成長と同じくらいにリスクを回避する能力が必要な時代なのです・・・と言うコトで、ひとつ。

 いやはや。。

危険運転の車と遭遇した帰り道は霧の山道、って、おい。


WEB4コマ漫画「僕ならこうするね・・・」5TH

 少し前の話ですが、社用車にドライブレコーダーを搭載ました。

 年々、運転が荒い人も増えているようですし、事故に限らず何かあった際にトラブルを避けられる等の役に立てば良いかなと思って設置をしたのですが、ドライブレコーダーを意識しているせいか、兎に角、前方の車や歩行者が気になって仕方ないです(笑)。

 これはドライブレコーダーを設置した当初の話ですが4コマにも描いた通り、事故るかと思う経験をしました。

 最近、高速道路では交通量が多い場合でも車間距離を空けず、車の後方ぴったりに付け、隙をみては車線変更を繰り返して密集地帯を過ぎる・・・という危険運転をしている人が増えていると聞きます。

 その日は雨も降り速度制限がされ、夕方で視界も悪かったですが、ハイビームで後ろから追い抜きを繰り返して近づいてくる車があって嫌だなと思っていたところ、案の定、あっという間に後ろにベタ付けされました。

 車間距離に余裕があれば避けても良かったのですが、そうもいかず“あっ”と思った瞬間には右に車線変更してそのままウインカーも上げずに左へ移動し僕の車の前方という状況に・・・。

 更に前方に入り込んだ車は、思ったよりも、その更に前の車との距離が狭かったのか、からかい半分なのか、急ブレーキをかけてきました。

 こちらも急ブレーキを踏んでなんとか事故は回避したのですが、当然ながら、後続の車も数台はあぶなかったはずです・・・改めて車間距離の大切さを感じた出来事でしたね。

 その後、その車は集団になっている一帯を抜け、あっという間に見えなくなるスピードで走り去りました。

 もちろん、僕も車の運転をしていてイライラするコトはないとは言いませんが、事故を起こしてはいけませんから危険運転をしている方には気をつけて欲しいもの。

 まぁ、最近はドライブレコーダーに記録されていると思うと前より運転に気を使う状況なんですけどね(笑)。

 後、雨が降っていたので打ち合わせの帰りは、山越えだと霧がかってる可能性もあり遠回りで国道を・・・というつもりが、ナビ通りに進んでいるといつの間にか山越えの一本道に入ってました。

 いや、“あれっ”と思った際には遅く、案の定、山頂では霧が・・・まぁ、真っ白ではなかったので濃くなる前に越えられましたが、それでも中央線が見えなくて怖かったです。

 しかし、車の話になると話題が付きませんね。

 わき道から鼻先を出している車があって、こちらが通り過ぎようとする直前に飛び出そうとするとか・・・。

 交差点で直進しているのに、こっちが止まると思ってるのか見えてないのか右折するバイクとか・・・。

 これらの経験って別に信号が変わった時ではなく普通に車道を走っていての経験ですから、しかも数分の間に・・・よく言う“地域ごとに車の走り方に癖がある”という話は本当なのかなと感じるコトもあります。

 やはり、搭載はしたもののドライブレコーダーは役立てる日の来ない方が良いですよね。

 いやはや。。

海外から見た日本のWEBデザインについて考えてみる。



ビジネスでは、企業目的の達成が最優先な訳で・・・。Web-STYLE(ウェブスタイル) 

■WEBデザインを語る際は、企業とその目的を絞らない限り、結局“好き嫌い”の話になるのです。

 海外から見た日本のWEBデザイン・・・と言ったテーマについては、定期的にアチコチのブログで取り上げられているようですが、これについては、日本のデザインは後れているといった“否定的”な意見の方が多く見られます。

 これはいったいどうしてなのでしょうか?

 幾つかの記事を見る限り、これらはWEB制作のビジネスを行っている方やデザイナーの方による発信が目立つようなのですが、正直なところエンドユーザーの方々にとってすれば“格好いい”かどうかはそれほど重要ではないようです。

 いやいや、という意見も多くあるでしょうが、そんなご意見も理解した上で話を進めていきたいと思います。

 まぁ、当サイトのブログテーマにおいてのルールである“良し悪し”は語らないというスタンスはいつものコトですが、それでも“言うほど悪いかな?”と思うのは、僕が日本人だからなのでしょうね。

 んで、主な問題点を指摘する意見としては次の3つが占めています。

1)流行のデザインが海外のそれと比べて後れている

2)バナーやテキスト、商品画像が密集しており、ごちゃごちゃして見づらい

3)情報の場所が分かりにくい、字が小さい、目的のページへ行きづらい

 ・・・“(3)”はデザイン云々ではなく問題ですね。

 具体例は避けますが、海外ではスタイリッシュな1商品の情報発信に的を絞ったデザインが好まれ、家電量販店の通販のように情報を詰め込んだサイトが嫌われているようです。

 作り手の意見として“海外に通用するスタイリッシュなデザイン”を企画しても却下されるため、ホームページの制作を行っているWEB企業にも問題がある・・・という経営陣に向けた意見も少なからず見かけます。

 ・・・って、おや、何だかちょっと違和感を覚えますね。

 そもそも、却下されるには却下される理由があり、どんな状況下での提案だったのかを知るすべがないので一概に新しいものを受け入れないとか、頭が固いとかいう意見をそのまま鵜呑みには出来ません。

 ホントにそれがクライアント企業様の目的を達成するコトの出きる良いデザインであるのなら、その提案は受け入れられるはずで、提案者に説得力や企画力が足りない可能性も考えられます。

 “ベタ”なスタンダードには積み上げてきた実績があり、新しい手立ては言わば“冒険”です。

 企業で新たなデザインを提案するのであれば、成功する可能性がどの程度増えるのか、社内の責任者の方やクライアント企業様が検討するための材料を出さなければ、企業の了解を得るというのはとても敷居が高く、却下されるのも当然だと言えます。

 企業の多くは“保守的”なのです。

 また、却下された理由だと思われる点は他にも考えられます。業種によってはデザインが、ごちゃごちゃしているから売れているサイトも数多く存在しているからです。

 ・・・もちろん、新たなデザインで売れないという訳ではありません。

 日本の強みの一つには、他国の文化を取り入れ自国向きに昇華するというものがあり、ホームページのデザインも然り、既に日本独自で積み重ねてきた“ポイント”は無視できないというのが現状のようです。

 ホントに良いものであれば・・・いや、何者かの意図的な思惑が合ったとしても、日本の文化に浸透していくのであれば、今後少しずつデザインは海外のそれに近づいていくコトでしょう。

 だいたい、現時点で“海外に通用させなければならない”目的のサイトが幾つ存在してるやら。

 成功が保証されているのであれば兎も角、作り手の自己満足なら“自分の時間と金でしてくれ”というのが経営者側の判断なのでは無いでしょうか。

 もちろん社内に情報共有や意見交換ができる環境が整ってないとダメなんですけどね。

 しかし、いろんな意見が合って楽しいです。

 結局、どこまで行っても“発展途上”である中での今あるデザインというコトで、今後も状況によりホームページのデザインは変化を続けていくのでしょう。

 まぁ、何か大きな企業貢献に繋がった目立つデザインのホームページが出てくれば、真似する企業が続出するだろうとは容易に想像できますが・・・。

 “スタイリッシュなデザイン=企業の収益”であれば別ですが、そもそも立場によって求めている“結果”は違いますし、結局は成るようにしか成らないはずです。

 ただ、僕もスマホやタブレットでドラッグするスペースが無かったり、別画面が開くくらい広告やリンクが密集しているのは企業イメージの視点からも良くないとは思っているのですが・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。

(連載30)最近気になるGoogle関連の情報をアレコレ憂える。2



猿じゃダメらしい。Googleアナリティクスにおいて検索サマリは情報の一部ですらなくなるかも知れない。

■この新アルゴリズムについては、企業ノウハウを貯めてから改めて記事にしたいと考えてます。

 後編に続くとは言ったものの、結構、前回の記事の繋がりから具体的に書けるテーマって限られてくるんですよね・・・まぁ、実のところ2つの記事はまとめて書いていますし、少ない情報で前回以上に思ったコトで述べていくコトとなりそうです。

 んで、今回のテーマですが、ちょっと個人的には楽しみにしている新しい検索アルゴリズム“ハミングバード(Hummingbird)”についてです。

 このアルゴリズムについて知れば知るほど、WEB企業は小手先のテクニックに頼らず“本業に立ち返るコトも大切ですよ”とGoogleから指摘されているようで身が引き締まります。

 この機能では、自然言語(話し言葉)を理解して・・・と言うと難しく感じますが、ニュアンスを察して最適なWEBサイトの情報を提供してくれるというものらしく、世界中の90%のサイトに影響するものとまで言われているそうです。

 まぁ、詳しくは専門家の方々のサイトを見ていただくとして、長年連れ添った夫婦の・・・

「あれ取って。」

「はい。」

 何てコトまでは難しいでしょうが、もしかしたら言いづらい(打ち込みにくいワード)を察して検索してくれる辺りぐらいまでは期待できるかも知れません・・・まぁ、これは実現できたとしても何年か先の話だとは思います(笑)。

 そう言えば“siri”の言語理解力の向上についても最近話題らしく、サービスの向かう方向は同じ様です。

 どうやらiPhoneでの検索やapp起動に限らず、siriとの音声認識が正しく成り立ちつつある現実が“面白い”という粗い部分があっても楽しむ状況から、日常で“当たり前”のように活用する状況に変わるのもそう遠くないのではないでしょうか?

 こう考えるとパンダアップデートやペンギンアップデートの導入以上に、ハミングバードアルゴリズムにWEB企業は身構えてしまいそうですが、SEOの手立ての変化によりサービスを提供するビジネスと丁寧にホームページを育ててきた企業とが向かうべき到達点は同じであると僕は考えていますので、先で述べたとおり“楽しみ”という結論になる訳です。

 近くのおしゃれなフレンチの店の場所 → 検索者の現在地すら近いフランス料理のお店を検索

 まさに、各国の言語を理解して、前後の単語から“アルゴリズム”が判断をして最適だと思われる情報を検索結果に反映していく、いわゆる検索者の求めている情報とのマッチング率の最適化。

 これは理想的な検索サービスの提供だと言えそうです。

 オーガニック検索において一般的な単語による検索についてはあまり影響が無いみたいですが、この導入により文章で検索を行う人口は少しずつ増加していくコトが予想できます。

 こうなると類義語や同義語、もしかしたら方言や俗語、隠語までが検索の対象となり、“検索サマリの情報そのものが無用になる”可能性まであり、むしろ、ホームページの構成や文章内容の方が重要視されていくはずです。

 ビックキーワードである社名と対照的なテールキーワードへの過度なSEOは見直されるかも。

 まぁ、完全にSEOが無くなるコトはないにしてもホームページへの導線、訪問促しについては“ネット広告”の利用がますます有効な手立てとなり、ホームページ運営のための予算は広告費に割かれていくコトでしょう。

 何となくリアルの事業展開と掛ける予算の比率は変わらなくなってきますね。

 今やネットビジネスもアイデアより資本力という意見も多くなっていますし・・・。

 しかし、問題は慣れ親しんだ検索の方法や個人の検索における入力の癖が大きく変化するためには“情報の拡散”をしなければならず、そのためには話題性が必要であり、ハミングバードアルゴリズムがどんな風に広まっていくかは、まだ不透明だという印象を受けます。

 何にしても“カリスマ○○”と言った影響力の大きな著名人の方や興味関心が高い情報でもない限り、伝聞による情報は緩やかな拡散しか見込めず、WEB業界の発展や各企業における提案の質の向上にあわせた適度なスピードで、ホームページのスタンダードな仕様と一緒に変化していくだけなのでしょう。

 それはそれで“有り”なのですが、企業のノウハウ蓄積と常に成長するための姿勢が問われているようで、WEB企業を継続していく経営は今以上に油断できない日々の連続となるかも知れません。

 いやはや。。

(連載29)最近気になるGoogle関連の情報をアレコレ憂える。1



猿じゃダメらしい。Googleアナリティクスにおいて検索サマリは情報の一部でしかないのです。 

■結果的に過剰なサービス依存は、提供側の思惑で“なるようになって”から“対策”するしかないのです。

 さて、今日から10月です。昨日の記事にも書きましたとおり弊社も創業8年となります。

 まぁ、いろいろと述べたいコトも無くはないですが、とりあえずいつもの通りテーマを進めて行きましょう、もちろん少ないストックは残しておいて今日テーマを決めて書いている状況です(笑)。

 そこで、今回はWEB業界に流れているGoogleに関連するニュースで気になっているもの、記事にしようか迷っていたものをピックアップしてみようと思っています。

 いつかはテーマに取り上げて、もっと深く考えないといけないかも知れないのですが、現状では情報不足だったり、自社での検証が出来ていなかったりしてますので、いつも以上に“考えたコト”だけを述べていきます。

 その辺をご了承の上で、以下の記事をご覧下さい。

▼SSL検索のデフォルト化による検索サマリ内の“not provided”増加

 大手の情報サイトのアナウンス以来、同様の記事が拡散してきているので既にご存知の方も多いと思います・・・って、どうかな、確かにYahooやGoogleでの検索補助において“not provided”の後にスペースを入れると“意味”や“対策”の他に“増加”というワードが出てくるようになっています。

 日本でもGoogleオーガニック検索にSSL検索が導入され、Googleアナリティクスでは検索サマリ一覧に“not provided”と表示されるようになり、“一部の検索されたキーワードが分からなくなる”と騒がれたのが、昨年(2012年)の3月頃だと考えると・・・あれから結構、時間が過ぎている様でまだ最近なんですね。

 いやぁ、“慣れ”って恐ろしいと言うべきか、一時的な話題にしかならなかったところを考えるとそんなに日常的に検索サマリをビジネスに活用できている企業が多くなかったと見るべきか、その他の検索ワードの割合で検証していたと見るべきか・・・いったいどちらなのでしょうか?

 そもそも、このSSL検索という仕様は米国ではデフォルトらしく仕様が変わったというよりも、むしろ、日本での導入が今まで遅れていたと見るべきなのでしょう。

 う~ん、実のところどうなのでしょうか。

SSL検索デフォルト仕様による影響1

 

SSL検索デフォルト仕様による影響2

 

SSL検索デフォルト仕様による影響3

  ホントでした(笑)。

 8月辺りから検索されているキーワードの中に表示される“not provided”の割合が増加しています。

 ちなみに、あまりアクセス数が少なかったり、多かったりしても短期間では検証しにくいので、弊社を除き(笑)、アクセス数が月に3,500~5,000件程度のサイトにおけるログを幾つか検証しています。

 現在、“not provided”の占める割合はどのサイトも4割近くというところでしょうか。

 単純に1ヶ月の検索サマリにおいて、“not provided”が1,500件前後という数値になります。

 また、弊社の様なWEB企業は元からGoogleアカウントにログインした状況で検索される方が多いため、そんなに多くはまだ増加していませんが、上記の他に“建設関係”、“通販関係”全てにおいてもある程度急激な増加は見られました。

 この数値を多いと見るか少ないと見るかは、アクセスログの一部であるキーワード情報にどれだけ企業様が依存しているかによると思います。

 もちろんビジネスモデルや企業の強みは様々ですので一概に困るようになったとまでは言えませんが、やはり“大変だ”と言った意見の方がネットでは目立って見られるようです。

 まぁ、実のところ正直に言えば、Googleの検索の仕様がどんな風に改善されていこうとも、困らないWEB企業も同等数あると考えられるのですが、それはまた別のお話にて・・・。

 そもそも個人や企業の情報と引き換えに、Googleが無料でサービスの提供をしているのですから、アナウンスの有無に関わらず提供側の都合でカスタマイズされていっても何ら不思議ではありません。

 これはもちろん“Googleアナリティクス”に限った話でもないです。

 Googleマップの利用を控えるよう一部へ通達等というニュースも流れている様ですが、今や国家プロジェクトレベルでGoogleに取って代わるサービスを作らない限り、言われるままに別のサービスに乗り換えるコトは難しく、事が起こり受身での対策と検討を行うという企業の姿勢は変えられないでしょう。

 WEB業界に限らず、ビジネスは競争です。

 そのために、企業はノウハウを蓄積して成長を続けている訳で、どんな状況にも“有り”だなと前向きに受け入れたいものだと思っています。

 正直に本音を述べれば、WEB運営サポート企業という立場ではあるものの、企業様のキーワードへの過度なこだわりが減少するコトは、結果的に企業様にとってもメリットとなるはずです。

 案外とこの件は、ホームページ所有する意味合いを見直す良い機会であり、ホームページ制作会社においては、企業毎に提案やデザインの独自性を実績やノウハウで発揮できるという点を考えれば、僕的には“有り”という訳です。

 ただ、ホームページを持ちたい、良くしたいという企業様にとって、ますます業者選びが難しくなっていくかも知れないという問題点も残っています。

 検索キーワードが分からなくなった場合、WEB企業の間で競争が激化し業界は発展すると言われる反面、ITセミナー形式のWEB営業の方が強くなるかも知れないという指摘がそうです。

 もしかしたら、口コミによる新規契約が多い企業様以外は新規契約がいっそう難しくなり、今までのように新規起業による参入は慎重にならざるを得ないかも知れません。

 要するに“気軽に起業しても今以上に続けて行けない”状況になるというコトでしょう。

 さて、単なる憶測なのでこうなるとは限りませんが、今回のGoogle検索の改善に皆さんはどの様な感想を持たれましたでしょうか?

 しかし、“アレコレ”と謳いつつ、終始この話題のまま文章が長くなってしまった・・・というコトで“猿じゃダメらしい”初の後編へ続くのです。

 ちなみに、明日公開の記事が後編かどうかはまだ分かりませんのであしからず(笑)。

 いやはや。。