WEBにおける情報の発信と拡散について考えてみる。後編
- 2013年10月08日
- ホームページ有効活用
■情報の拡散は企業様に提案したとしても、まだ一般的には優先順位が低いのが現状なのです。
さて、前回からの続きです。
ここから企業様のWEBサイトに話を戻しますが、多くの企業ホームページでは情報の発信は行っていても拡散の手立てだと思われる営業戦術は行われていないようです。
中には発信すら十分でない魅力に欠けた企業ホームページも多数存在しています。要はビジネスに繋がるための、選ばれるための“企業の強み”が表現されていないWEBサイトのコトです。
こうなる原因は、ホームページを所有する際の意識の多くが制作やリニューアル等の中身に、WEBサイトの運営においてはSEOによる検索順位等にといった企業側に向けた内側の手立てばかりに目が向けられてしまうからでしょう。
例えば、情報の発信だけを行うというコトは“山奥にリゾートホテル”を建てたようなもので、誰も知らなければ誰もそのホテルを利用せず、収益は見込めるはずがありません。
こんな素晴らしいリゾートホテルがあるというコトを広く伝えて初めてビジネスは始まります。
基本的に制作しただけの“ホームページは受け身な広告手段”なのです。
ホームページを持たない企業が多かった時代、営業のうたい文句に“ホームページは24時間、休まず働く営業です”というものがありましたが、未だにそう考えている企業様も多いと聞きます。
確かに、企業ホームページにはそう言う一面もあるかも知れませんが、そういった役割はホンの一部でしかなく、ホームページ自身が顧客を探して回るなんてコトはまず考えられません。
言うなれば“24時間、休まず働く受付”と言った方が正しいと僕は思っています。
ホームページはSEOの手立てを駆使してターゲット層に検索してもらってビジネスに繋げる・・・これって“待ち”の行為ですよね。
SEOで検索上位に表示されるキーワードを増やしたところで、検索する人がいないキーワードであればもちろんビジネスには繋がらないでしょう。
また、企業名や商品名、サービス名と異なるキーワードが、どの程度“購買意欲”を維持したままホームページに呼び込む導線なのか・・・これも考えてピックアップしなければなりません。
100%の訪問者がビジネスに繋がるコトは考え難いのでは?
うん、こう考えても検索順位のこだわりは“待ち”の行為であり、WEBを十分に有効活用するためには、これらの導線を強化していく手立てだけで良いとは思えません。
結局、経営者様の誰も言われる通り、今も昔も“口コミ”が強いというのが現実なのではないでしょうか。
リアルであってもネットであっても“会社名”や“商品名”、“サービス名”を名指しで目指して来られる訪問者の方が購買意欲の最も強いというのが当たり前です。
“ブランド力”や“企画力”、これらを持つ企業の方が“情報を拡散する手立て”については、キャンペーン等、常に考えている様子が感じ取られ、Googleのアルゴリズムもそれに向けて改善されているところを見ると強ち間違っていないビジネスモデルだと言えるでしょう。。
上記で述べた話に繋がりますが、多くの企業様のホームページに欠けているものは、これらの情報を“拡散”させるための攻めの手立てだという訳です。
キャンペーンやクロスメディア、システムなどのサービス提供、また、これらの情報を拡散する手立てもFacebookやLINE等のコミュニティーツールがあり、いくらでも考えられます。
後は、企画力だけです(笑)。
具体的な事例は別の機会にテーマに取り上げたいと思いますが、ターゲット層に“特だ”、“人に話したい”と感じてもらうところから集客を始めれば、企業ノウハウは徐々に溜まっていくでしょう。
やはり、企業のホームページが有るだけでは“集客している”とは言えない時代なのですから。
他にも述べたいコトはありますが、これ以上長くなってもアレなんで次の機会にまた掘り下げて考えてみようと思います・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。