企業サイトへの思い込みや依存から起こるトラブルについて思う。



思い込みで有耶無耶にするのが後で一番トラブルになってしまう原因です。Web-STYLE(ウェブスタイル) 

■WEB企業の説明不足による企業様の“ホームページはこんなものだ”という思い込みやトラブルは避けられない?

 WEB運営サポートというビジネスを行っている上で意識しておなければならないコトは、所有するホームページを有効活用して企業利益に貢献しなければならない、もしくは、ホームページを公開しているコトにより、トラブルが起こった際にはリスク回避に役立てられるかどうかという点でしょう。

 まぁ、場合によってはリスク回避が難しい場合もありますが、そういった時にもWEBを活用して企業における“リスクの軽減”をするという点は必ず課題となってきます。

 特にサイト制作とは異なり、運営サポートとなると“継続的にWEBを所有しているメリット”を企業様に感じて頂かないといけない訳なのですが、そんなに日々の経営の中で有難味を実感できる機会が存在するはずはなく、実際は何かトラブルが起こった時に信頼関係を深めていく(新規の場合は契約のご相談を頂く)コトの方が多いようです。

 とは言え、企業の経営において自社ホームページを有効活用できているかどうかはともかく、WEBサイトの有無すら企業イメージに繋がる時代ですから、オリジナルドメインかどうかは別にしても何らかの形で自社サイトを所有している企業様は増加し続けているようです。

 新規開業はもちろん、まだホームページを所有されていない企業様においても具体的な計画が無くとも“そろそろ自社ホームページを”とお考えではないでしょうか。

 最近では弊社への問い合わせもWEB運営サポートのご契約だけでなく、ホームページの制作の段階からやリニューアルを考えられている企業様からのディレクションのご相談やホームページ納品時にトラブルが発生したWEB制作会社様からのご相談の数も多くなってきたように感じます。

 それだけ、企業様にとってホームページに対する“期待”が大きくなってきているのでしょう。

 確かに、以前とは違いホームページの制作を依頼をされる企業様の蓄積したノウハウにより独自のWEB制作ガイドラインを持たれていて、これがWEB制作会社とのトラブルに繋がるケースが増加している原因の一つらしいのですが・・・。

 どちらかというと各WEB制作会社毎の“当然”という仕様と納品までのサービス内容に対しての説明不足が、企業様の期待ハズレ感やすれ違いとなりトラブルに発展するというケースの方が多いようです。

 ホームページは制作すれば何もしなくても検索できると思っていた、売り上げが思ったほど伸びない・・・これらはほんの一例ですが、その多くは受注時の説明不足と共通認識すべきところのそれぞれの“思い込み”が原因であるのなら回避不可能な問題ではありません。

 ただ、この共通認識をするためにはサービスを行うWEB企業の方が察して説明しなければ、なかなか初めてビジネスを行う企業間において本音で言い合えているはずもなく、大小様々なトラブルが発生するのも当然なのでしょう。

 まぁ、最近では新規制作よりもリニューアルを希望される依頼の方が割合が多くなっていると聞きますし、運営サポート契約の有無に関係なく、最初のホームページを制作した気心知れたWEB会社へスポット依頼をするコトも少なくないようです。

 また、この様なトラブルを回避するためにはヒアリングの際に企業様がWEBサイトの効果は期待していないと言われたとしても、実は潜在的に“依存している”場合もあるというコトを考えに入れておかなければなりません。

 下記はほんの一例ですが、ホームページを公開しただけで出来ると企業様が思われていた事例というコトです。

1)公開後すぐに検索できない、アクセスがここまで少ないとは思わなかった。

 ホームページ制作会社のサービス内容によるものも大きいですが、“納品日=検索可能日”と思われている企業様も多いみたいです。検索エンジンのアルゴリズムプログラムによるサイト評価の期間や検索した方がたどり着く手立てとサイトへ呼び込む手立ては異なるというコトを知っていただく必要があります。

2)企業名で検索されないという問題とその改善をホームページに求める矛盾

 企業名で検索されたいという要望を叶えるためには“企業名で検索される機会”を増やす広告の活用が必須です。別にホームページは自動で飛び込み営業をするツールではありません。ネット広告に限らずポスティングやイベント、CM等による企業認知度を上げるコトが大切です。

 話を元に戻しますが、そもそもホームページの制作(リニューアル)を提案する際には“出来るコト、出来ないコト”を正しく企業様に理解していく努力がWEB企業側には必要なんでしょう。

 長くなってきましたのでこの点は別の機会にまたテーマに取り上げたいと思いますが、企業間トラブルの問題解決のサポートをしていて皆さんが“ここまで認識に違いがあるのか”という事例は幾つもあります。

 ただ、受注に急ぐあまり、これくらい知っていて当然、弊社のサービス内容のボーダーラインを曖昧にしている等、ご相談いただいたトラブルを聞く限りWEB企業側にやや問題ありかなという割合の方が大きいようです。

 まぁ、本来ならここで前後編に分けたいところですが、今日はこの辺で占めたいと思います。

 しかし、少しだけ共通認識のための説明をしておいたのならトラブルの回避ができていたものを、こじれて大きくなっているというケースがほとんどなので、それぞれの場面で良いパートナー企業が育つためにもWEB企業の立場として十分な説明を心がけたいものですね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。