2013年8月31日の戯言(ネットの活用に100%の保証は無い。)



一か八か・・・と同じ意味の英語の諺、出だし文字の順番が“め”だったんで(笑)。 

 “Make or mar.”とは、一か八かのコトらしいです。

 前から言っているように来週の記事に当たる“日本のことわざ・も”のタイトルは“せ”との繋がりで決まっているのですが、とりあえず忘れるコトなくここまで来れました。

 土曜日のレギュラー更新も残すところ15回程度です・・・って、思ったよりもまだあるなぁ(笑)。

 だいたい、WEBに限らず、ビジネスに限らず、やってみないと分からないというコトは多いもので、WEB等はホントは手間がかかったり、技術が必要だったりとするものなのに、気軽に“とりあえず見てみたい”ので作ってみてと言われる事例はよく耳にします。

 まぁ、上記については何度か記事にしていますし、今後もテーマに取り上げるでしょうからここでは割愛しますが、社長様が見て気に入るかどうかも、ホームページが成功するかどうかも曖昧な設定です。

 社長様が気に入ったデザインのホームページであれば“成功”するという保証はどこにもありません。

 むしろ、専門家かであるWEBディレクターの意見を反映させたデザイナーの意見を通した方が“成功”する可能性は高くなるような気もしなくはないです。

 ・・・と言っても、これは双方に“成功の概念”の共通認識ができていればという話なのですが。

 そもそも、“一か八か”とは、結果がどうなるか検討つかないが運を天に任せて思いっきりやってみるコトです。

 ビジネスの経営判断は各企業の経営者にゆだねられるものであり、例え“経営コンサル”の企業様でも判断するための材料の提供に留められるのが本筋なのでしょう。

 ましてや、ホームページ制作におけるデザインや仕様などなら、どうするか最終的な判断は提供するWEB企業よりも経営者の意見を優先させるコトが大切な場合だって多いものです。

 まぁ、成功についての共通認識が出来ている上で、こうすれば100%成功するという保証が出来ていたり、“売上を倍に伸ばします。”や“アクセス数を10倍にします。”といった提供するサービスの共通認識が出来ていれば別です。

 政治家やコメンテーター、コンサルタント・・・いろんな職業の方がいらっしゃいますが、全ての職業において“ちゃんとする”や“きちんとする”、“がんばる”等の抽象的な発言でビジネスが成り立っている職業はほとんどありません。

 企業が失敗した責任までを負うコトは出来ないのですから、社長様方のイメージする“成功”のための情報は提供をすべきですが、イメージと違うものを押し付けるコトは控えたいものです。

 誰だって“自分で判断した”のであれば、成功はもちろん失敗だって受け入れられますが、納得いかないまま物事が進めば“思った通りにしていれば成功していたかも知れない”という考えが拭えません。

 ホームページ制作会社においてもデザイナーさんがこうした方が良いと思われる場合が多々あり、都度アドバイスをされると言いますが、本当に思ったとおりに出来るのは“責任はこちらで取るから名指しで任せる”と言われたときだけです。

 別に責任を放棄しているという話ではありません。

 分をわきまえるというか、会社内でも同じですが“自分のポジションで役割を果たす”という話です。

 ドラマや漫画のように、社会に出たら経験も無しにアイデアがあるから、好きだからという理由で“企画”や“デザイン”を任されるコトはないと思います・・・まぁ、コネがあれば別ですがそれもまた実力ですかね。

 勘違いして欲しくないのは、これが“若い”から駄目だとか“年功序列”とかと言った問題ではないというコトで、経験がないと直ぐにアイデアは出尽くしてしまい、自分で希望していたにもかかわらず、ノルマに追われ苦痛になってくるというケースを多く目にします。

 もちろん数少ないとはいえ、大成功する場合もあるでしょうが、企業自体が未来永劫に存続するコトそのものが難しい世の中です。

 実際、WEB業界に新規参入しやすいし、成功しそうだと起業した実力あるディレクターやデザイナーの中で、会社を3年継続させられる割合を考えればお分かりになると思います。

 先が分からないから精一杯に取り組み毎日は楽しいのですが、だからこそ“わきまえる”コトが、企業パートナーとして選ばれる強みになる場合もあるというコトを後発で起業する方やフリーランスで企業を目指す方に知っておいてもらいたいものです。

 ・・・って、大切な話だったのでいつもの戯言よりも文章が長げぇ(笑)。

 いやはや。。