ポータルサイトの運営について、再び考えてみる。後編
- 2013年04月05日
- ホームページ有効活用
■ポータルサイトを公開する“怖さ”も知って、初めて事業計画が見えてくる?
さて、前回に引き続き“ポータルサイト”について考えてみようと思います。
ただ、制作中の弊社企画サイト(ポータルサイト)をどんなサイトにするか試行錯誤していた時に書いた記事と内容が被らないように気をつけねばなりません(笑)。※下記のようなテーマで記事を書いていたようです。
・(連載03)集客のイメージについては、収益モデルも考えて・・・
・(連載04)引き続き、価格設定に悩む・・・仮想話なのにね(笑)
・(連載05)集客と収益のバランスを考えつつサイトの企画を進める。
純粋なデータ収集を行うため、今は当サイトであまり企画サイトについては触れないようにしていますが、上記とはできるだけ被らないように考えてみます。
まず、ポータルサイトから企業が得る利益についてですが、“月額での回収”と“年間(期間)での利用料”という2つの手段が考えられます。
多くの場合、個人様については“月額”で、企業様に対しては“年間(設定期間)”での回収というのが、僕が知る限り“テンプレート的な考え方”のようです。
おそらく個人様を収益のターゲットとした場合、年間利用料となると高額なイメージとなりサービスが浸透しないと考えられているのだと思うのですが・・・。
確かに、ネットの有料ゲーム利用も月額の口座引き落としが推奨されているはずです。
2ヶ月、3ヶ月や半年、1年分をまとめて振り込めるサービスもあると思われますが、カード等による月々の支払いの方も選べるようになっていてフォローされていると思います。
これらは心理的な“敷居の低さ”をアピールしたもので、積み重ねて計算するとびっくりする額になっているコトもありますが、そこはそれ“費用対効果”、“顧客満足度”がしっかりしていれば、ビジネスとして安定した収益モデルだと言えます。
そうです、企業にとって高額なご契約と同じようにランディングの収入は魅力的なのです。
Yahooプレミアム等もそうなのでしょうが、例え小額であっても数千、数万の契約がある企業や次の事業の投資や運転資金が設定しやすいという強みが出来るコトとなります。
逆に、企業にとっては小額であっても“ランディングコスト”は避けたいと思うものです。
例え、年間にかかるコストが上がろうともサイト掲載の費用等はまとめて支払いたいという企業様がほとんどで、小額のサービスであっても年払いに対応しない場合は、成功する確率がぐっと低くなると思います。
まぁ、月毎に行うサービスの付加価値や集金などを行えばクリアできる問題なのですが、元々ポータルサイトを制作する企業は人的負荷を軽減して収益を上げたいと考えている企業様が多く、難しいのではないでしょうか?
同様の理由で、弊社のようなWEB運営サポートの企業は、ホームページ制作企業よりも年間の契約受注数がゆっくりと増えていきます。
本当に必要だと思うまでご契約に至らないからなのですが、その反面の強みとしてホームページ制作会社が行っている更新保守とは比較にならないくらい解約率は低いです。
そして、月額の保守でサポートを行っているという弊社のようなWEB運営サポート会社の強みは、月額費用を柱としたポータルサイトを制作してもご契約の延長で運営しやすいという強みに直結する訳です。
更に、ポータルサイト公開時にある程度の参加企業数を見込めますし、営業単価も抑えたスタートが可能・・・って、一緒にやりませんかというお誘いがくるのもあらためて考えれば納得です(笑)。
ただ、ポータルサイトで成功するためには、この点をクリアしなければならないのは事実。
何より、ポータルサイトが失敗する要因の一つが運転資金の枯渇だからです。
企画や営業担当様に課せられるサービス向上や参加企業の増加、利用者の獲得はサイトの維持があってこその目標設定であり、運転資金が無くなったために利益を出していたにもかかわらず手放したという事例は多く存在します。
そして忘れがちなのが、一度公開したポータルサイトは会社と同じで“簡単には閉鎖できない”という状況下に置かれるというコトです・・・閉鎖すれば“会社の信用”が失われるというコトになります。
冗談ではなく、個人で始められたWEB会社が“ポータルサイトの閉鎖”と同時に倒産というコトなんてざらです・・・おそらく皆さんが考える以上に多いのではないでしょうか?
どうやらポータルサイトについては、まだまだテーマを選んで記事を書けそうですが、今回はこの辺でまとめておいて、いずれまた別の機会に書いてみようと思います・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。