ウェブブラウザの利用シェアのニュースを見て考えてみる。



データは収集してからが腕の見せ所なのです。Web-STYLE(ウェブスタイル)

 

■ブラウザのシェア情報は、業種によってサイトの仕様を変えなければならない根拠なのです。

 “Net Applications”からデスクトップブラウザシェア(2013年2月)について発表があり、あちこちでニュースとして発信されているようです。

 当然、このブログで同じ内容をご紹介しても仕方が無いので、いつもの通りの違った角度から考えてみようと思います(笑)。ちなみに、参考資料としての位は以下となっていました。※詳細は、各ニュース記事をご参考ください。

1位 IE ( 55.82%)

2位 Firefox (20.12%)

3位 Chrome (16.27%)

4位 Safari (5.42%)

5位 Opera (1.82%)

 興味深いものとして、バージョン別の各ブラウザのシェア情報もありました。こちらも参考までに見てみるとIEブラウザにおいては、1位がIE8で2位がIE9となっています。

 さて、ここで問題ですが、全国規模のシェアはあくまでもビジネスを行う上での目安でしかありません。

 プライベートであれば別ですが、運営サポートの保守や社内セミナー等を行う機会に企業様の現場を見せていただくコトがあるのですが、多くの場合はIEを利用されています。

 更に言えば、早くにシステムの導入をしている企業様においては、IE6ブラウザを利用されている場合もまだまだあります。

 WEB企業であれば、複数のブラウザを利用しているスタッフもおりますが、ホームページはIEを優先させる(IEで表示できていれば良い)という要望も企業ホームページ制作依頼の際には実際にあるのです。

 結局、インターネットであってもターゲットが存在する場合、ホームページ制作企業としての実力ではなく“ビジネスにおける仕様”として閉鎖的に制作するコトもあるという訳です。

 では、現場はどうなっているのか、弊社と学校関係、医療関係、建設会社の代表的な企業をピックアップしてログの平均値から利用ブラウザのシェアを見てみましょう。※2013年2月ログデータ抜粋または平均(いずれも月間アクセス数2,000~4,000)

▼Web-STYLE(ウェブスタイル)

1位 IE(40.32%)、2位 Chrome(24.01%)、3位 safari(14.72%)、4位 Firefox(12.00%)

▼学校関係3社平均

1位 IE(49.52%)、2位 AndroidBrowser(20.49%)、3位 safari(19.38%)、4位 Chrome(5.03%)

▼医療関係3社平均

1位 IE(60.69%)、2位 AndroidBrowser(13.62%)、3位 safari(12.68%)、4位 Chrome(6.95%)

▼建設会社3社平均

1位 IE(50.91%)、2位 AndroidBrowser(21.53%)、3位 safari(15.34%)、4位 Chrome(7.37%)

 これが一つの現場シェアですが、地域や企業の規模、ターゲットやメインデバイスが違えば異なりますので、あくまで一例としてご覧下さい。※PCブラウザだけに限定していませんのでご注意ください。

 特徴としては、やはり弊社ホームページを見にこられている方は同業者の方が多いため、全国シェアの割合と近いようです。ちなみに、利用者の多いIEのバージョンですが、9、8、7、6、10の順番となってました。

 しかし、これは自社検証せずに情報収集でホームページ制作を行う企業の落とし穴ともなってしまいます。

 学校関係は保護者の閲覧が多いらしくスマホから閲覧の割合が無視できません。また、医療関係のホームページはしっかりとパソコンで閲覧する傾向にあるようです。

 建設会社ホームページにおいては僕も予想外でしたが、学校関係の割合とほぼ同じという結果が出ています。一概に決め付けは出来ませんが、家庭でパソコンを持たないケースが増えてきているのでしょうか?

 具体的には、もっと多くの平均値と最大値及び最小値の検証をしなければいけないですね。

 どちらにしてもホームページ制作に携わる企業としては、多くの出回っている情報を鵜呑みするのではなく、ケースバイケースで最適な高品質のホームページを提供していきたいものです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。