ネットショップが実店舗に与える影響ついて考えてみる。



ネットショップの運営には細心の注意が必要。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■ネットショップと実店舗は別の役割を持つもの・・・安易な価格競争は企業の不利益になる?

 何事も“起こってから対策”には費用と時間がかかるもので、一度離れたお客様を取り戻すコトは、お客様の囲い込みを行っていくコト以上に大変なものです。

 以前、“実店舗”と“ネットショップ”で販売する商品を変えて成功している事例をご紹介しました。

 不景気とネットという環境の中で薄利多売の価格競争に陥り易いものですが、この例のようにサービスで企業の独自性を出せているコトは素晴しいと思います。

 ちなみに、記事にした一例を述べますと“販売価格が同じで容量の違う商品”を用意して、ネットでは送料無料として、実店舗では増量のサービスを行うというものです。

 このことにより実店舗に来店された方が、普段はネットショップを活用していたとしても“着て良かった!”と感じて頂けるかも知れません。

 ちょっとしたアイデアですが、ネットで購入できるコトが本当に“サービスの一環”として感じて頂くために細心の注意を払うコトは企業として大切です。

 また、来店された方が“ネットと同等のサービスを求める”という事例も増えてきているらしく、ネットや実店舗を問わずネットを介してトラブルに繋がるケースがあります。

 それでは、幾つか例をあげてみましょう。

・操作ミス

 自社サイトにてネットショップを行っている企業様に多いケースのようですが、お客様の無意識での操作ミスにより、商品の購入、購入取り消しや支払い方法の変更が出来ていないというものです。

 こういった場合では、問い合わせメールではなく、お電話を実店舗にかけてこられる方が多く、極まれには“最初からけんか腰”の方もいらっしゃるようです。

・誹謗中傷

 ネットで競争するよりも“相手を貶める”という発想の方は、今も残念ながらいらっしゃいます。

 実際には、風評被害も効率的にやらなければ時間ばかりが無駄にかかり徒労に終わるケースや不利な情報発信をした側が特定されてそれなりの処置をされるケースの方が多いと思います。

 もちろん専門知識があれば個人の特定をしにくくするコトは可能でしょうが、逆に言えば専門家が個人を特定する手立てもそれなりにあると考えて下さい。

 今までもブログ内検索で“誹謗中傷”と検索するとお分かりのように多くの関連記事を書いていますが、今回は対策についてではないので詳細は割愛させて頂きます。参考記事:(身に覚えの無い書き込みでお店がピンチに?)

 そう言えば、大手家電メーカーでの売上が落ち込んできており、中には“amazon”等のネットショップに対抗していく手立てを行っていくというニュースを見ました。

 どのような展開があるのかは今後を見なければ分かりませんが、これが“価格競争”に踏み込むコトになれば苦しい競争となるコトでしょう。

 単純に、実店舗の人件費やテナント料がネットより低価格での販売実現を難しくしていると思います。

 かつて大手家電が進出して、個人商店の電気屋さんが閉鎖していった中、今も残っているお店は価格や商品点数ではなく“サービス”という付加価値があったからこそ、頑張られているのではないでしょうか?

 必ずしもそうとは言い切れませんが、現在の強みと弱みを理解して競う部分と差別化を図る部分を考えなければ、今度は大手家電店舗が淘汰されていき閉鎖となる時代が到来するのかも知れません。

 まだネットとリアルが“二極化”したままなのかどうかや書きたい事例もありますが、長くなってきたのでこの辺にしておいて続きはまた別の機会に記事にします・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。