サイトやブログの文章は長い方が良いのか考えてみる。後編



ブログの質を高めるコトが近道なのかも知れません。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■文字数にこだわって文章をだらだら書いても仕方ない? 記事を書く行為そのものが苦痛?

 では、同じテーマでの後編ですし、早速本題に入っていきましょう!

 ホームページは数あれど、ブログの書き方についての記事は“書くテーマが無い”、“書く時間が無い”、“SEOに効果的なポイントは?”といった発信側へアプローチしたものばかりが目立つように感じます。

 しかし、物事には裏表があるように“検索エンジン”にとって発信する情報量はたくさんあった方が良いとはいえ、利用者へのサービスという点から考えると“質の良い情報”を提供できるかの方が、大切なんじゃないかとも考えられます。

 どこかの記事をコピーしたものや主要なラインに過度な広告(アフィリエイト広告を含む)があるものは、今後の検索結果において評価を低くする傾向にあるのも事実みたいで、ビジネスに有効なサイトや内部ブログの質に求められる敷居は、ますます高くなりそうです。

 まぁ、僕としては敷居が高い方が、企業の持つ独自性や専門性が強みになると思え、歓迎なのですが・・・。

 検索エンジンにとって、ホームページやブログによる“情報発信は必要”であっても同じような文章を発信している“ホームページやブログの数は飽和している”と言えます。

 これは企業たけでなく、個人の発信による情報も増加傾向にあるからで、なまじ趣味で楽しんで自由に書いてある分、オリジナリティーも文字数も多く検索順位での上位表示を狙う競争は、今後も激化していきそうです。

 ブログ更新の有効度については割愛しますが、検索エンジンのアルゴリズムにおいて日本語の理解力も高まり、付け焼刃で小手先のテクニックを磨くのであれば、費用をかけてもネット広告の活用をした方が、ホームページ訪問者数の確保に直結しているという点から選択肢の1つだと思えなくもありません。

 そうまでして人的負荷によるサイトやビジネスブログの文字数を増やすメリットを今一度考えてみてください。

 少し横道に逸れますが、比較的注意されがちな“著作権”だけでなく、“古物販売”や“肖像権侵害”など大丈夫なのか・・・と思わずにいられない個人ブログも見かけ、今の何でもありな状況に心配になるコトがあります。

 最近話題になっている芸能人ブログやサイト記事におけるステマ問題等は、微妙な問題を含むため勢いでは記事にしませんが、同様にどこからが違法なのかは知っておく必要があるでしょう。

 さて、サイトやブログ記事の文章の長さについてですが、実は少し前から“文章の長さはSEOと関係ない”というアナウンスがアチコチで行われています。

 業者によっては、ブログの文章は350~450文字以上(SEOが変化するため文字数は一例です)とアドバイスされるところもあるようですが、今は目安と思っていただいて結構です。

 別に、100文字でも1,000文字でも解説が適正であれば良いというのが、今後のスタンダードになってくると思われます。むしろ大切なコトは、次の3のポイントです。※記事を書く上でのポイントであり、更新頻度等は含みません。

1)1ページ1テーマ(1記事1テーマ)

 これは、当然ですが話がアチコチにぶれると肝心なキーワードが何なのか絞り込めなくなるようです。ある程度の類義語はプログラムが理解しているようなので“葉書(はがき・ハガキ)”といった書き方や“スパゲッティー(パスタ)”といった訪問者が露骨で違和感があるなと感じる文章の書き方はしなくても良いように改善されてきています。

2)そのテーマを取り扱う上で、よく使われる語句を含む

 例えば、カレーの専門店の紹介と美味しいカレーの作り方では、書いてある文章は異なります。けれど、いろんなブログで何度も紹介されてるお店を集計すれば“人気のお店”は判断できそうです。

 また、美味しいカレーの作り方の記事においても、共通して使われる語句があるものです。(タマネギを飴色になるまで炒めて・・・とか、隠し味に“チョコ(コーヒー)”を一欠けら・・・とか、いった文章です)。最近では、文字数よりもそういった語句の方を抑えておく方が検索エンジンの評価となると言います。

3)オリジナルの文章、独自性の付加価値

 上記の例で言えば、自分の言葉で書くのはもちろんですが、美味しいカレーの作り方でよく使われる語句を押さえた上で、“ちょい足しレシピ”等の独自性を加えると良いようです。

 ちなみに、検索ワードの結果数が幾らあろうとも表示対象の1,000件内に入らなければ、その検索ワードでホームページへ訪問してこられる方は“0”のままです。どちらにしても、Googleのアルゴリズムに有効だと判断されるようにオリジナリティーを出す努力しなければなりません。

 最後に、ブログに限って考えてみましょう。

 有名なブログに商品紹介を書いてもらうのもPPC広告を出すのも、大手サイトに特集ページを組んでもらうのも広告であり、告知のための費用は高額なサービスが多いものです。

 そして、自社ブログを頑張って書いていれば、その費用をかけず大きな収益に繋げるコトができる・・・なんてコトは、正直に言って皆無だと僕は思っています。

 これは、自社アドレスに内部ブログを持つメリットが無いというのではなく、間接的にビジネスに繋がる場合の方が多いため、それを踏まえて運営管理していかなければならないという話です。では、自社で内部ブログを書くメリットとは何なのでしょう?

 自社ブログを持つ大きな役割の1つは、ランディングページを増やすコトです。

 最近は業者の影響で広告ページだと誤解されがちですが、ランディングページとは最初に開かれるページのコトを言います。詳しくは、以前の記事に書きましたので、そちらをご覧ください。※参考記事:(ホームページとランディングページのどっちが良い・・・という質問。)

 ホームページのページ数は70ページあるのに、訪問者の入口が全て“インデックス(index)”である状況と全てのページが少ないながらも入口になっている状況では、どちらがビジネスに有効でしょう?

 当然ですが、1サイトの入口が1つであるより、70あった方がホームページへの誘導が有利だと言えます。

 アクセスログの検証においても“ランディングページ”と“離脱ページ”は、見ておくべきポイントです。これを期にあらためてご覧になってはいかがでしょうか。詳しくは、また別の機会に記事にするコトにします。

 ただし、上記のポイントを抑えてブログの記事を書いたのであれば、ある程度の文字数が必要だと分かるでしょうし、適正な文字数は自ずと揃ってくるはずとも言われているため、やっぱりある程度の文字数は必要みたいなんですよね・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。