プレゼントアンケート企画が流行っていた時代を振り返ってみる。



プレゼントアンケートはまだ有効な手立てと言えるのか?Web-STYLE(ウェブスタイル)

■インターネットが広がり出した時代は、ホームページへ呼び込んだもの勝ちの時代?

 ホームページへの導線作りはいつも試行錯誤です。

 どうやってアクセス数を増やすか、今でこそ当たり前になったCMや紙媒体からの“○○でクリック”という表記、ネット広告とランディングページの活用もそんな中で考え出されてきた手法であり、“続きはWEBで”と初めての衝撃といったらなく・・・真似をする企業が続出したものです。

 また、情報サイトクーポンサイト(これは来店誘導ですね)、ランキングサイトレビューサイト等・・・リンク元になるサイトも数多く考え出されてきました。

 今やTwitterやFacebookなどのツールがひとつの導線になっているとも言われていますが、ページ内に乱立させた各コメントとアフィリエイト広告によって埋め尽くされたページを見るているとビジネスの視点から考えて改善点はまだあるだろうと思わざる得ません。

 さて、そこで今回は“プレゼントアンケート”によるキャンペーン企画について振り返ってみようと思います。

 インターネットが普及し始め“ホームページがあった方が良い”と言われていた頃、短い期間でしたが目に付いたもの勝ちという時代がありました。デジタルカメラが一番売れていると言われていたサイトが地方の個人商店だったり、競合がいない業種での独占が目立ったりしていたものです。

 今では信じられませんが、サイトの有効活用ビジネスへの最適化という考えも薄く、5ページ程度のホームページを100万円以上の高額で制作していた企業もあり、それでも利益が出ていたというのですから驚きです。

 今、同額のホームページを制作するのであればもどのくらいの規模になるやら、少し羨ましいですね(笑)。

 そういった意味では“WEBの仕事”を生業にする企業が溢れ、業務内容によるサービスの細分化が行われ、新規参入が難しくなっている今、WEBが業種として根ざしてきているとも考えられ、資本もコネも無いままに起業するにはリスクが大きくなっているのかも知れません。

 話が横道にそれたので元に戻すコトにします。

 そんな頃から、先見の目を持って競合が少ないうちに囲い込みを考えられていた企業様も多くありました。ホームページを活用する手立ての1つとして“プレゼントアンケート企画”があった訳です。

 プレゼントを配るばかりで意味がないという意見

 このご意見は当時よく聞いた言葉です。企画をされた方は“アクセス数”を伸ばすコトに軸をおいてご提案したのでしょうが、結果を見たお客様はこの様なご感想を持たれていたと言います。

 結局、今も昔も“アクセス数”だけで“顧客満足度”を満たすコトは出来ないという訳です。

 今であれば“アクセス数”を伸ばすコトよりも“売上”を伸ばすコトを考えてご提案するのでしょうが、“ホームページを制作する”以外でのサービス内容が明確でなかった頃は、上記の理由でお客様とのトラブルが絶えない企業もあったと聞きます。

 ホームページがあった方が良いと言われていた時代にもクライアントとなる企業様に“売上を伸ばしたい”、“ホームページを有効活用したい”という思いが潜在的にあったという証拠なのでしょう。

 新規顧客の開拓、企業イメージアップ、個人情報の収集、既存顧客の囲い込み、マーケティング、SEOなど。

 考えれば“プレゼントアンケート企画”という手立ては目的さえ明確にしておけば、今でも有効な手立てなのだと思います。実際に、サービスやツールを提供するサイトや企業は今も数多くありますし、キャンペーン実施中の案内を行うサイトも健在です。

 まぁ、闇雲に実施すればビジネスに繋がらないアクセスを増やしただけって印象になるかも知れませんが、それだって企業を知ってもらう点SEOという点から考えればメリットが無いとは言えません。

 ホームページ運営サポートのご契約も自社で人を雇う場合の人件費と比べれば安価であるように、看板制作やチラシ配り、ネット広告に比べても効果率の高い手立てでもあるのです。

 意外に“シンプルな企画”ほど長く続いていくものなのでしょうか?

 例えば、金券1,000円分を3名様というアンケートキャンペーンの実施でもある程度のアクセス数と応募があります。月間のアクセス数が500名にも上らないホームページである場合は実施も検討する価値はあると思います。※集計と検証はしないと駄目ですが・・・(汗)。

 リスティング広告で1日の上限を3,000円と設定したと考えても1ヶ月(30日)で9万円の予算が必要です。一概には言えませんが、2,000円の現金を5名様へプレゼントなんて方が、アクセス数なら上かもしれません。

 ただ、ここまで言っておきながら自社サイトをメインにおいて実施しないと怪しく見えるサイトもあるんですよね。

 この辺の詳細とプレゼントアンケートのポイントは、また別の機会に記事にしたいと思います・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。