ホームページにおける年末年始ご挨拶について考えてみる。
- 2012年12月10日
- ホームページ有効活用
■年末年始のご挨拶があった方が良いか、無い方が良いか・・・なんて質問に答えはないのだけれど
ホームページの業界において、エイプリルフール期間限定デザインはよく見かけるのですが、新年期間限定デザインはあまり目にする機会がありません。
“年末(クリスマス)”と“年始”をそれぞれ別ものとして考え、その都度、期間限定でデザインの公開をしている企業が多いという時期もあったのですが、定着しなかったというのが正直なところでしょう。
企業である以上、そこに利益が生じるのであれば予算を付けていくものです。けれど、まだ企業として“ホームページがあれば良い”という時代においては、トップのデザインを期間限定で変更をして利益が出るのは制作サイドばかりでした。
今では、年末年始においてはむしろ“広告費”を抑える企業の方が多いように感じます。※企業体力を持つ大手企業は、この時期がアピールの時期であり、この限りではないでしょうが・・・。
では、ホームページにおいて“年末年始のご挨拶”は無くて良いのでしょうか?
そもそも無い方が良いという結論を出せるかどうかも疑問なのですが、この時期だし、折角なんでちょっと考えてみるコトにしましょう。ただ、最初に断っておきますが今回において結論は出ないと思います(笑)。
さて、街の風景を見る限りにおいて“年末年始”の情景を見かけるコトは無くなって来ました。
子どもの頃に里帰りをして、おもちゃ屋も本屋も閉まっていてがら~んとした商店街、田舎じゃ学校の友達もいないし、兄弟や従兄弟と凧揚げや独楽回しばかりでは飽きも来る・・・けれどそれも正月の風景だとも言えました。
それが、最近では年末年始もお店は開けているし正月らしさを感じるコトなく、気が付くと1月も中旬なんてコトも少なくありません。僕自身も元旦から映画を見に行くコトもありましたし・・・。
テレビ番組は出ている当人達だけが楽しんでいるようで僕としてはパスなのですが、CMだけは相変わらず新年のご挨拶が次々に告知されていて、むしろ不思議な感じです。
では、ここで話をホームページに戻しましょう。
まず、企業のホームページだというコトを前提にするのであれば、わずかな期間とはいえ費用と手間をかけてデザインを変更するのですから、何かしらビジネスに見返りがなければなりません。
ここで目的を持って作業をしていなければ単なる企業の自己満足になり、中旬過ぎても年末年始のご挨拶を公開したまま忘れているコトも多いようです。むしろ、そうなってくると企業イメージがマイナスになる可能性すらあります。
また、デザインではなくバナーや新着情報による告知の場合にも注意が必要です。
5~10年前と大きく違っている点は、内部ブログやCMSを導入する企業が増えたという点です。これは、ホームページの持ち主である各企業様で新年の挨拶等のが告知できる環境が整ってきたとも言えます。
以前は、更新サポートや運営サポートを行っている企業が正月用のタイトル画像を作ったり、新着情報にご挨拶を入れたり、新年用バナーと切り替えたりしていて大変でした。しかも、作業費も割高でサイトの持ち主である企業様への見返りや効果は薄かったようです。
更に、“明けおめメール”がブームだった頃で、FTPソフトによるファイルのアップロードをカウントダウンより少し前に行わないと回線がパンクして繋がらなくなったり、更新できなかったりしたものです。
それが今や更新時間は予約が出来ますし、CMSや企業ブログの更新は各企業様の責任において行うコトが当然になってきています。代行作業を希望する企業様を除けば、サポート会社は更新されているかのチェックくらいで済むようになりました。
また、WEBサイトを運営する上で“寝た子を起こすな”というポイントがあります。
このテーマに当てはめるのであれば、わざわざ正月限定デザインに変更してもしなくても“その点を重視してインターネットをしている人は皆無”だというコトです。
エイプリルフール限定デザインのように数多い企業が競って公開していれば話題にもなり、通常の広告以上の宣伝効果もあるのでしょうが、正月限定デザインにはその期待は出来ないようで少し残念です。
まぁ、正月デザインを作らないコトに対するマイナス点は無いに等しいとして、“年末年始の営業日”についての告知は大切です。
BtoCサイトを例に考えれば“来店(来院)誘導”だけでなく、“通販目的”の場合であっても流通の影響による発送の変更があるのであれば、告知するコトが企業様にとって“リスクヘッジ”となりますし、通常対応が可能であったとしても“お正月も通常営業!”と告知するコトが企業のイメージアップとなります。
これは“業界では当たり前”でも利用者には“分からないコト”かも知れないという効果の延長で以前も記事にしたかと思います。また、最後にホームページを持つ企業としては考えないといけない点をもうひとつ。
それは、営業の際に耳にする言葉で“ホームページが、365日24時間働く営業”がありますが、そうだとしても“企業は、365日24時間動いていない”というコトです。正月に限ってのコトではなく、ビジネスがストップする場合は、この告知が企業として細かな配慮が出来ているかの指針となります。
企業のサービスにおいて“休日”によりスムーズに行かないポイントがあるのであれば、一言で良いので告知しておきたいものです。
忙しいのは理解できますが、BtoBであれBtoCであれ、来店誘導であれ購入促しであれ、ホームページは“企業サービス”であるのですから・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?
いやはや。。