営業単価とホームページ予算の関係について考えてみる。



ホームページにかける予算は自身で考えるコト。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■企業において“営業単価”は、商品やサービスの価格によってまちまちなのですが・・・

 企業で取り扱っている商品の価格はお幾らでしょうか?

 また、その商品を売るためにかけられる予算は幾らなのか・・・そこまで考えてホームページの制作提案を行う企業はどのくらいの割合あるのでしょう。

 今までもブログのテーマには“営業単価”を何度か取り上げてきておりますが、決して通り一遍に結論が出せるものではありませんでした。それは、取り扱っている商品の性質生産量により異なるからなのですが、ホームページにかかわる影響も実は大きいと言えます。

 まず、“営業単価”というと1個販売するために幾らの予算をかけられるかという風に考えがちですが、ホームページを制作する際に1個売るための価格費用で制作するコトはまずありません。※家や高級車ですら一概に言い切れないです。

 多くの場合、分譲地であればその販売区画全体の告知にかけられる費用、化粧品などであれば広告費用の中からホームページ制作に当てられる金額を決めて行います。

 ただ、“出来るだけ安く”というご要望は多いです・・・実のところ、まだ“ホームページの制作にかかる費用”の予測が付かないというのが現状なのでしょう。

 けれど、この制作で費用を使い果たして失敗するコトも多いと聞きます。

 これは、ホームページにも“営業”させるための費用がかかるからなのですが、“ホームページは、24時間無料で働く営業”というイメージが、まだまだ根強く残っていてホームページの“維持費”や“広告費”については、提案があって始めて企業で検討となるコトも少なくないようです。

 チラシのポスティングや雑誌広告に定期的な予算をつけるコトはあっても、ホームページは作って終わりという考え方があり、どちらかといえばテレビCM等に近いイメージなのかも知れません。

 そもそも“ホームページにかける予算”を決めるのに、制作費をどのくらいに抑えられるのかという考え方そのものが不適切なのだと思います。“営業単価”を明確に決めていないというお話を意外に多く聞きますが、“成功”に近づくためには一度しっかりと考えるコトをお勧めします。

 参考としては“粗利”と“収益見込み”あたりを考えると良いかも知れません。例えば、5,000円で販売されている商品の営業単価が8,000円というコトは考えられ“なさそう”です。

 ん?・・・っと思われた方もあるかと思います。

 営業単価を考える際には取り扱っている商品の性質を忘れてはなりません。テレビショッピング等でもそうなのですが、ネット広告の場合には、売れて幾らの利益が出たではなく“損益分岐”が関連する商品があります。

 つまり、売り切りの商品とは対極に存在する“リピートさせるコトで利益を出す”商品かどうかです。

 リピート目的の商品であれば、購入者の何割がリピートするか予測した上で、何回目のリピートで収益が出始めるのか・・・これに販売予定個数をかけて、制作費・維持費・広告費の目安を考えるという訳です。

 まぁ、あくまでも今まで“営業単価”を考えてなかった方への参考記事ですのでご注意下さい。

 ただし、2万円の商品であれば8,000円の費用を営業費にかけても1万2,000円残るから大丈夫という話ではありません。それは、2万円で販売している商品であっても企業にとって利益が5,000円しか無いのであれば、売れれば売れるほど赤字となるからです。

 更にいえば、カードや買い物カゴ等のシステム利用費用もあります。ネットを活用したビジネスは、先行投資に成りがちだと言われますが“損益分岐”を踏まえ“必要経費”を差し引いて、ホームページ予算の算出をされるようお気をつけ下さい。

 ちなみに、今までの関連記事は幾つかあるので、右のサイト内検索で“営業単価”とお調べください。

 最後にリスティング広告を利用するときの入札競争“1位の取り合い”による価格の高騰やSEOにかける予算・・・やはり、ホームページは“お金がかかる”というイメージを今後もまだ拭えそうにありません。

 けれど、“業種によっては検索順位が1番になってもそのクリック率は15%以下”だったりします。この辺については、別の機会に記事にしたいと思います。

 まぁ、結果が出て儲かると分かっていれば、予算なんて気にしなくても良いのでしょうけど・・・どこぞには数千万のホームページもあるとか、う~ん、やっぱりそれはそれで責任が重そうでイヤだな(笑)・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。