(連載06)何かのビジネスに特化したサイトを作るのは有効か?



猿じゃダメらしい。ホームページを作ろうシリーズ06

■ちょっと企画しているサイト制作からは話が脱線するのですが・・・

 ある業種に特化するモールやポータルサイトを提供するコトはWEBに携わる企業として有効な手立てなのでしょうか?

 確かに、“WEB”関連は仕事の目処がつくまで徹夜作業が続くコトもあり生活が不規則になりがちな面もあります。企業から独立し、これで自由にやれると思ってたら“こんなはずではなかった”といった類の話もよく耳にしますし、何より個人であれば、これに“営業”や“経理事務”が加わり、経営が軌道に乗るまでは自分の時間は皆無だといえます。

 まぁ、最初の資本力や培ったコネクションがあるのであれば、それなりに余裕をもって企業運営できるし、他の職種であっても大変な面があるコトに変わりはないのでしょうが・・・“時代だから”や“楽できそうだ”だけでは何事も上手くいくはずはないのでしょう。

 その上、例え仕事に誠実で信念があろうとも“運に見放される”というコトもあり成功する保証は何処にもありません。ドラマではないのだから誰もが対象となりうる話です。

 当然、僕もそうです。

 逆に言えば、保証が無いのだから“工夫やアイデア”が“企業への対価”といった形で結果となり、人生は面白いのだと思っています。

 そんな中で、企業が生き残るためには“変えていかなければならない点”と“変えてはいけない点”があるのだけれど、今回は“変えていく方”に視点に絞って考えてみようと思います。

 WEB運営サポートの企業がランディング契約を主とするサービスなので安泰かと思われがちだが、実はそうではありません。

 “更新サポートでもランディング契約を増やして企業経営を安定させたいけれど、なかなか上手くいかない”という話を耳にするコトがあるのだけれど、運営サポート企業も同じ悩みを抱えているものなのです。

 こういうと誤解を与えてしまうかも知れないが、WEBとは関係のない別の職業でも一緒なのであり・・・隣の芝生が青く見えるように、流行の職業は儲かって華やかに見えるものだけれど、同じサービスを続けていれば企業の存続はありえないものなのです。

 これはどんな仕事であれ、常に改善と企業努力が必要だというコトです。

 僕が知人から経営に向いてると言われた時の話なのですが、幾つか挙げられた理由の中で次の言葉が今も強く印象に残っています。

 石橋を叩いても渡らないタイプだからな

 ・・・?

 最初この点については、馬鹿にされている(からかわれている)のかとも思ったのだがそうではないみたいです。決断力や危機回避能力云々の話でもなく“慎重さ(臆病さ)が企業を育てる”という事実もあるらしいというコトでした。

 “企業が選ばれない理由”が“独自性のなさ”であるならば、“契約の続かない理由”は“変化のなさ”であると言える。

 そしてどちらにも共通しているお客様企業での判断材料は“メリットの有無”なのでしょう。

 弊社では常に、“サービスの向上”を意識してマンネリ化を防ぎ“契約のメリット”をクライアント企業様に感じて頂けるように努めています・・・ただ、これが“つもりだった”で終わらないよう、また業界のスピードについていけるよう学び続ける姿勢も同時に持ち続けようと意識しています。

 さて、本題に戻りますが最近では“一括お見積もりサイト”と称してホームページ制作をはじめ多くの業種サービスを提供している企画(ポータル、コミュニティ)サイトが存在します。

 この辺は“どの業種”を選び“スタンダード”になれるかがポイントとなるようです。最初に考えた方は素晴しいと思うし、まねをしてブランディングされているところがあればそこもまた素晴しい。

 とかく極力人件費のかからない、その上収益を生むサイトはWEB制作会社・運営会社共に業務内容とは別の柱として魅力的だといえるでしょう。もちろんそこに既存クライアント様へのサービスの低下が無いコトを前提としなければならないのだが・・・。

—-Aグループ例

・建設関連企業

・歯科、医療関連企業

・健康食品取り扱い企業

・学校関連企業

—-Bグループ例

・価格比較

・コミュニティーサイト

・商品企画(商品化希望)情報提供サイト

・女性等のターゲットを絞ったサイト

 大きく分けて、その対象となる企業が多いところ(Aグループ)かターゲットとなる人が多いサイト(Bグループ)のグループの企画サイトを企画する場合がほとんどだと言えます。

 もちろん上記に属さない企画サイトもあるし、まだ誰もが思いも寄らない有益なサイトを考え出せればそれが理想だ。

 僕自身もDVDのコレクターで九州だけでも福岡から鹿児島まで移動していて、掘り出し物を見つけるコトがあるのだが、ネットショップを行っていないお店で眠っているお宝商品探しサイトを作ろうかと思ったコトがあるくらいで・・・。

 ただ、あまりに手間がかかるので“サービスを低下させない”をクリアできそうになく断念しました(笑)。

 しかし、この調子でいったい企画サイト制作は進んでいると言えるのだろうか。寝不足が続くと“ぶっちゃけトーク”にも勢いが出るものだと思いつつ、ここで次回へ続けるとします。

 いやはや。。