ビックキーワードの打ち間違いも狙い目だと再確認してみる。



 打ち間違えても検索エンジンは動作するのです。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■1%の見込み客様への心配りをしているかどうかでアクセス数の伸びが変わる?

 タイプミスによるホームページへの導線については、昔から検討され多いの対策が取られてきています。

 例えば、著名人の方で漢字を間違いやすい名前に対して、“もしかして○○”というページを制作するコトは、10年くらい前から行われており、近年では検索サイトにおいても「もしかして○○」、「○○で検索しています」といった仕様が当然のようになっています。

 あまり知られていないところでは“しもも”と検索すると“DMM.com”がトップにくるのですが、広告ではない点や「“しもも”(文字限定検索)」で表示されない点は、すごく興味深い仕様です。

 実際には詳細ページにおいて「しもも○ ○○○」といった人名がテキストであったりするのですが、この辺もデータを集めると記事にできそうです。

 同様に、かな打ちの方はピンとくると思いますが、“きららきりい”と検索すると“Google”が一番に表示されます。

 ですから、検索回数の多い“打ち間違い”データの収集とその対策は行われていると予測ができるのですが、これを逆手に取ったネーミングやサイト制作は数多く見つかるので、検索エンジン利用者にとって必ずしもメリットばかりとは言えないようです。

 まぁ、これらはあくまで検索データの収集によるアルゴリズムの改善と思われ、Googleのアルゴリズムが日本語を理解しているとはいうものの“送り仮名”と“単語のひらがな表記(一部、カタカナ表記)”については改善の余地はまだ残されているようですね。

 例としてですが、今後のパンダアップデートの改善により露骨なSEOには対処していくとアナウンスされているものの、未だにSEOのタイトル中に「ホームページ製作・制作(せいさく)、作成なら~」と記載し検索結果の上位に着ているサイトもあります。

 以前の記事にも書きましたが、Googleより過度な地域名の記載は今後“スパム行為”とみなす・・・とアナウンスされているのに「対象地域:北海道・青森・岩手・・・鹿児島・沖縄」と対策していて、まだサイトを検索結果より除外されたという話は聞きません。

 また、タイプミスとは違う例ですが、地方の車のデコを行っている企業様の中で、いち早くデコのパーツや外車仕様の部品の型番を表記して、コアなターゲット層へ企業アピールして売上を大きく伸ばしたという実例があります。

 時代背景やサービスへの大手参入、同サービスの乱立のため、今では売上を伸ばす“決定打”の対策ではなくなっています。ただ、1導線としての役割はまだ担っているようです。

 さて、次にこの記事のきっかけとなった弊社ホームページへの検索ワードがどのくらい検索されているかを調べてみるコトにします。

 ちなみに、以下は全て弊社ホームページにたどり着いたワードです。また、「もしかして○○」といった検索結果表示になっている場合もあるため、念を入れて「“”」(“”内の綴りがそのまま使われている対象ページ)を使った検索による対象ページ数も見てみました。(Google検索にて確認:2012/09/14) 

1)ウエブスタイル ⇒ 対象ページ:1億2200万ページ

※“ウエブスタイル”対象ページ:1万5100ページ

 弊社において、WEBのヨミは“ウェブ”で統一しているのですが、この仕事をしていて“ウェッブ”、“ウエブ”という読み方をされる方がいらっしゃっるようです。

 まぁ、どれも「ウェブスタイル」で検索しています・・・という結果になっていますので、掲載順位に影響は無いようなのですけど。

2)オームページ ⇒ 対象ページ:393万ページ

※“オームページ”対象ページ:6780ページ

 オームページという言葉が一般常識なのかと思うくらいいっぱいサイトが見つかります。念のため“オームページとは”と検索して確認したくらいです。

 まぁ、幾つかのサイト診断をしましたが、タイトルに“オームページ”と書いていても中身には“ホームページ”と書かれていたり、ところどころに“オームページ”が使われていたりと誤字脱字と考えて良さそうです。

 おそらくローマ字打ちをしていて“h”が抜けたものなのでしょうが、正式に“オームページ”という単語があるのであれば、どなたかお知らせ下さい。

3)ホームパージ ⇒ 対象ページ:4億2100万ページ

※“ホームパージ”対象ページ:2万5400ページ

 これは「ホームページで検索しています」の表記がされていますね。対象ページも多く、こちらも“e”と“a”のタイプミスなのでしょうが、ちょっと魅力的でSEOを試してみようかな・・・と思える対象ページ数です。

4)グーぐる ⇒ 対象ページ:2250万ページ

※“グーぐる”対象ページ:5万4700ページ

 これは変換による誤字ですが、ある程度はアルゴリズムがカバーしてくれるようになっています。やはり、Google関係の誤字は対策済みで強いんじゃないかと予想できます。

5)ウォブスタイル ⇒ 対象ページ:13万4000ページ

※“ウォブスタイル”対象ページ:1万5300ページ

 ウォブスタイルは化粧品があるようです。かな打ちをされている方であれば間違えるコトも考えられますが、対象ページ数を考えれば対策をしなくても良いという判断になりそうです。

 ただ、今回の記事を書く上で、幾つかのサイトのアクセスログ検証を行ったのですが、平均で1%前後の方がタイプミスと思われる検索ワードでホームページにたどり着いているようで、来店誘導や通信販売をされてあるビジネスホームページの運営では無視できない数字になっていました。

 念のため、月間のアクセス数別の検証もしたのですが、皆さんがご想像されるとおり、アクセス数が多い方がそれに比例して、タイプミスと思われるキーワードが1%を超える場合もあり、“誤字脱字”の検索ワードは、ある程度サイトのアクセス数が伸びてきた証拠とも言えそうです。

 まぁ、まだまだアクセス数を伸ばす方が先という場合は当然そちらの対策が先なのですが、さて、この1%を多いと見るか少ないと見るか・・・それが問題なのですが、今回のところはこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。