リスティング広告の有効活用について少しだけ考えてみる。



たまには“リスティング広告”の話でもしようか。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■まずは導入の段階で必要な知識をまとめてみる

 リスティング広告やアドワーズ広告の導入は考えているけれど、何から手をつけて良いか分からないという方は多いと思います。

 そこで、今回はネット広告を活用する初期の段階から知っておいた方が良い点は何か・・・簡単ですがまとめてみるコトにしました。

 当然のように、各企業様のホームページ担当であればご存知のネット広告の代表“PPC(Pay Per Click)広告”も企業内で自社ホームページ状況の共通認識を行うための勉強会セミナーにおいては、YAHOO!やGoogleにおける“スポンサードサーチ”が広告枠だというコトをご存知ない方がほとんどだったりします。

 まぁ、リスティング広告における広告表示の場所のイメージは次の通りですね。※拡大してご覧ください。

リスティング広告の表示される場所のイメージ。Web-STYLE(ウェブスタイル)

 ・・・というコトで、今回はネット広告をしっかりとされている方にとってはあまり役立たない情報だと思いますが、時折初心に帰るコト、または基本の見落としがないか確認するコトの記事だというコトでお付き合いください。

 早速ですが“PPC広告”とはどんな広告なのでしょうか?

 簡単に言えば、このキーワードで検索している人がいたらスポンサードサーチ枠に表示してという設定を行い、広告枠の表示された文言をクリックしてホームページを開いたら対価を支払うという仕組みのコトを言います。

 基本的にこの広告は入札方式ですので、仮に“ホームページ制作”で検索している人がいたら150円支払います・・・という企業(A社)の表示順位が1番目だとすれば、それ以上の金額を支払う設定にすれば、A社を抜いて1番目に表示されるはずです。

 ただ、金額だけで順番が決まるのかと言えばそうではありません。広告掲載の順位は次の仕組みで決定されています。

 広告掲載順位(ランク) = 入札金額 × 品質スコア

 つまり、先の入札金額が“150円”の企業の品質スコアが“1”と仮定して考えた場合、次の様な逆転が起こりえるのです。

・A社 入札価格150円 × 品質スコア1 = 150

・B社 入札価格100円 × 品質スコア2 = 200

 上記図の中の広告枠において、B社の方がA社よりも上の順位に掲載されるコトとなります。

■品質スコアについて考えてみる

 どの企業様にとっても広告予算は抑えて、表示順位を上げられる方法があるのであれば文句なしです。では、もう少しだけ“品質スコア”について考えたいと思います。

 そもそも“品質スコア”とは、クリック率を10ランクに分けた重みと思って頂いて構いません。

 広告を掲載する検索エンジン側にとっては、皆がクリックする広告を掲載した方が“良い情報の提供”になるので、これは広告を出す側と掲載する側の両方にメリットがある仕組みと言えます。

 つまり、高い確率でクリックされる広告文を出すコトが、掲載順位を安価で上げる方法という訳です。

 やはり、広告掲載の順位は大切で、パソコンの広告掲載は“平均4位以内”で、スマホの広告掲載であれば“平均2位以内”が有効範囲だと言われていますが、その順位争いも壮絶な場合も多いです。

 1社がPPC広告の入札に加わるコトで、1位の入札価格がスタート時(入札参加前)の4倍以上になるコトもあります。

 クリックされるための広告タイトルの選定や有効な文章及びその設定(完全一致、部分一致、フレーズ一致)についても述べたいと思っていましたが、予想以上に長い説明が必要となりそうなので、今回は割愛をして別の機会にご紹介したいと思います。

 最後に、有効な掲載順位の話がちょっと出ていますので、少しだけ“インプレッション損失”についてご紹介したいと思います。

 まず、インプレッション損失とは“設定していたのにホームページに広告が表示されなかった割合”のコトを言い、その種類には次の2つがあります。ただし、広告掲載地域設定は含まれていません。広告を掲載出来る機会を得たのにも係わらず、何らかの条件で広告が表示されなかった状況のコトに限ります。

・予算によるインプレッション損失

 1日の広告予算を設定している場合に起こる現象で、対象者がいるのにその日の公告限度額を越えてしまったため広告が表示されない状況が発生したコトによる損失。

・掲載順位によるインプレッション損失

 入札価格と品質ランクにより、広告表示される順番が2ページ以降になっていてページそのものが開かれず広告が表示されない状況が発生したコトによる損失。

 ただし、広告掲載順位が低くても検索結果を何ページにも亘り追っかける検索者も多数おり、広告表示された場合はインプレッションとなり損失扱いはされません。

 どちらの損失も多い場合に優先させるべきは、“掲載順位によるインプレッション損失”を下げるコトなのですが、具体的なポイントや下げるための方法はまた別の機会というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。