ホームページ制作会社は、どこまで品質保証すべきか考えてみる。



ホームページ関連のサービスもQCとQAを考える時代なのです。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■“ホームページ制作”というサービスを行う企業が考えるべきコト

 “ホームページ屋さん”とひとまとめに思われがちなこの職種も、実際にはホームページ制作だけでなくネット広告の有効活用やSEOの提案、ホームページ運営サーポートなどWEBを取り巻くサービスはいろいろとあります。

 その中でも今回はホームページ制作企業が、どこまで品質保証すべきか少し考えてみたいと思います。

 際限の無い話にならないよう、“作りっぱなしにするしない”とか“更新サポートの有無”とか関係なく、ホームページを制作し納品するまでの間に限定して述べたいと思います。

 まぁ、僕の場合はサービスの中心がホームページを有効活用するためのトータルサポートなのですが、このサポートについてもクライアント様によって内容を変えるコトが大切です。

 いきなり話が脱線しているようですが、これはあくまでも例ですので、本題に入る前にちょっとお付き合いください。

 大きく2つに分けてご説明すると“企業でホームページを有効活用するための運営サポート”と“ブランディングできている企業や著名な方のホームページ運営サポート”は活用目的を含めてサポートの内容は異なっています・・・というお話です。

 企業のホームページを育てていくコトはイメージしやすいでしょうし、長くなりますので今回は割愛させて頂きます。ここでは、“著名な方のホームページ”を運営サポートする方を例として考えてみましょう。

1)有名な文化人の方のオフィシャルホームページを制作するという設定で考えてみる

 基本的にテンプレートのホームページは、今のSEOでは減点対象となっています。(過度のテンプレート乱用とアナウンスされていますので、ほとんどの企業様は心配する必要は無いと思いますが、ソフトを使ったテンプレート生成によるホームページ等は、今後は検索エンジンの上位表示が難しくなると言われていますね。)

 もともとオリジナルのデザインで提供するコトは当然ですが、弊社ではどんなホームページであっても基本的なSEOの知識を持って制作を行っています。※各企業によりSEOの導入や詳細は異なっているコトをご理解の上で読みください。

 ここで一般的な企業ホームページと違う点は、文化人の方のホームページにおける目的のほとんどは、情報発信(もしくは情報交換)と仕事依頼の受注です。

 当然、ページ数もほとんどいりません。※芸能人のブログなんかがイメージしやすいと思いますが、カテゴリとしてのページ数のコトを言っています。

 限られたページ数、情報発信方法は“Facebook”か“Twitter”、“メルマガ”や“講話の希望”といろいろありますが・・・SEOなんかしなくてもメディアの露出が多い方は、ロボット巡回等の設定だけで“名前”を検索ワードにホームページに人が集まります。

 企業ホームページのサポートの様に、アクセスログは必要でも“解析”及び“分析”までは必要ないと言われる方も多く、提案よりもドメインやサーバーの期限管理してもらっていれば十分なんてコトも・・・。

 つまり、同じコトをしていても求められているサービスにあっていなければ、目的達成のための足引っ張りにしかなりません。本当に良いサービスとは、クライアントに合わせたオーダーメイドのサポートなのだと思います。

 さて、詳しくお話していくと限がなくなりますので、この話は別の機会にして、本題に戻りましょう。

2)“フルチューンナップのスーパーカー”の販売と“軽自動車”の販売

 ホームページを制作する際の“SEO”については、各企業によってノウハウは異なりますし、内部ブログや外部ブログ、オフィシャルFacebookやメルマガ配信機能にCMS、どのホームページ制作会社様もクライアント企業様の成功を考えて予算の中でもっとも良いと思えるホームページや関連プログラムの納品を行われているはずです。

 ただ、クライアント企業様の要望の多少にかかわらず、その予算費用によってご要望以上の高品質のホームページ制作(または、その逆)を行うコトになるという現実もよく耳にします。

 分かり易い例にたとえるならば、その予算によって“免許取立ての方”や“目が悪くなったご高齢の方”にフルチューンナップしたスーパーカーを販売し、“F1ドライバー”に軽自動車を販売する状況が生まれているというコトです。

3)ホームページ運営サポートをご依頼されるクライアント様・・・

 弊社とご契約いただいてますクライアント様の中には、僕の噂を聞いて“制作のディレクション”からその後の運営サポートまでをご契約頂けるクライアント様とホームページを所有されていて有効活用されていないのであらためて運営サポートして欲しいと言われるクライアント様がいらっしゃいます。

 今回は制作から納品までの“品質保証”がテーマですから、更新サポートがあっても何をして良いかわからないとか、電話だけの対応や担当がよく替わるといった問題は、別の機会というコトで除外をして述べさせて頂きますので、あらかじめご了承ください。

 ここでは純粋に“良いホームページ”を納品してもらったという前提でのお話ですが、ホームページを所有しているものの有効活用できていない企業様のほとんどが同じ状況に陥っていらっしゃいます。それは・・・

ホームページのポテンシャルを使いこなせていないという点です。

 ジョジョ風に言えば“スタンドを使いこなせず、身体に悪影響を及ぼしている”ってとこでしょうか(笑)。

 社長ブログを所持していて、毎日書いた方が良いのにほとんど更新できていない状況などが多い例です。確かに、企業ブログが続いている方は3割も無いという資料もあります。

 ここまでズルズルと文章が長くなってしまいましたが、僕が考えるWEB業界でのホームページ納品の際に、最低限行って欲しいコトは次の2つです。

 そして、これをやっていれば必ず企業イメージは良いものになると思います。

・納品したホームページの持つポテンシャルを理解していただく。

 ホームページは、活用してナンボです。更新がある時に連絡してくださいというサポートも大切ですが、SEOの項目に“更新頻度”があるように、“良いホームページ”は動かさないとダメだというコトを伝えなければなりません。

・内部外部に問わず、CMSのオリジナルPG、Facebookも含め、全ての関連事項の手順書を作成する。

 “する”、“させられている”とか、出来る状況にあるので“やる”のか“やらない”のか。後々、問題点が明確になる様にしておくコトが大切です。

 人は“失敗したくないので決めたコトはやるという方”と人が言っても“自分で痛い目をみて経験から学ぶ方”がいます。クライアント様の成功を考えるのであれば、布石を打っておくコトが、ホームページの品質を使いこなせるよう保証しているコトに繋がるのではないでしょうか?

 お互いホームページを提供していく企業同士(違うかも知れませんね・笑)、WEB業界全般が盛り上がって行くようにがんばりりたいものです・・・というコトで、今回はこんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。