Q&Aページを例に企業の独自性を出すコトを考えてみる。



他所でもできるサービスしかない企業は選ばれにくい現実。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■ルーチンでのホームページ制作を続けるコトは客離れを引き起こします

 デザインやにSEOに自信があっても選ばれる企業にはなれないと僕は考えています。どんな企業にも良さがあり、否定する話ではありませんが、選ばれるIT企業(ホームページ制作会社と運営サポート会社)には次の2種類が存在します。

1)新しいサービスを作り出す企業

2)新しいサービスを改善し安定させ広めていく企業

 よく“(2)”に属する企業を“2匹目のドジョウを狙う企業”などと考え、金が有る所に群がる企業的な言い方をされる人もいますが、はっきりと言います。

 それは間違いで、競合して業界を活性化させるコトは企業の役割のひとつです。

 例えば、オープンソースのXoopsまでは遡りませんが、Facebookが世に出て、Twitterが一方方向の繋がりという改善を加え、更にそれを各ツールと共有させるGoogle+が2011年半ばにスタートしました。

 SNSを最初に考えた(1)と比べ上記の企業は全て(2)の企業と言えます。

 まぁ、あまり深く追求すると“うちが元祖だ”、“うちが本家だ”と新しいサービスが誕生すると必ず起こる“鶏が先か卵が先か”という議論になってしまうのですが・・・。

 そして、上記に含まれず第3の分類に当てはまるのであれば、ゆっくりと衰退する前に(1)か(2)の企業になれるよう努力すべきだと思います。

 こうして僕が情報を隠さず発信していくコトもそうですが、企業のすみ分けが明確になり、新しいサービスが誕生するコトは、業界全体が活性化するのに必要な要素です。

 なぁに、多少真似されても自分の頭で、また考えれば良いのですから(笑)。

 ちなみに僕の場合、メールを頂ければ記事へのリンクや参照抜粋OKです。仕事柄、無断使用は見逃せませんが皆さんと協力しながら情報交換をしていければ幸いだと思っています。

 それでは、前置きが長くなりましたが第3の分類です。

3)出来る作業の繰り返でホームページ制作を行う企業

 Web-STYLE(ウェブスタイル)では、制作より運営を強みとしていたという特徴があり、提案部分のサポート制作後の運営サポートを行う業務提携させて頂いてますが、なかなか思うようにホームページ制作の受注が取れず一時閉鎖を行う個人制作会社を数多く見てきました。

 その中には、うちを見て“やれそうだ!”と思われた方もいるようですが、(3)の分類である個人企業様だとよほど資金力か人脈の無い限り、会社をまず2~3年続けるコトが難しいようです。※当然、がんばっておられる企業様もおられます。

 実際、この不景気では(1)のグループも予算導入のリスクが高く、(2)のグループの企業でも大手企業様と競合になり、企業体力で勝てずに閉鎖する会社が後を経たないと耳にします。※人とのつながりでカバーできる問題でもありますが、それは別の機会にお話します。

 そして、そのためにITコンサルの契約も増えてきています。・・・意外と思われるでしょうが、ホームページ制作会社からの提案サポートや運営代行等のITコンサル依頼も結構あるのです。

 これらの企業の全てが前向きで、会社を大きくするための努力は素晴しいと思います。ただ、それだけに僕ら運営サポート会社の責任や日々の情報収集は欠かせません。

■“Q&A”ページの改善を例に、考え方のポイントを知る

 では、どうやって会社の特色を出せば良いのか・・・。

 まずはテンプレートで5ページのホームページを制作するとします。お客様とのお打ち合わせで決まっているのは次の4ページです。それから、プライバシーポリシーはページとしてカウントしません。

・トップページ(商品紹介) ・会社概要とアクセス

・お客様の声 ・お問い合わせフォーム

 皆さんは後1ページを何にされますか?

 まぁ、タイトルに書いてあるのだから“Q&A”だろうと思われた方・・・身もふたも無いです(笑)。ただ、ここで“新しいものを生み出す力”が試されます。

 別に“社長ブログ”や“動画CM”でも正解なのですから。そして極稀にですが、新しいアイデアを出す素晴しい方もいるのです。

 では実際に、“Q&A”ページを例に考えて見ましょう。

 変化には“進化と退化”があり、進化とは“プラスになる変化”のコトです。Q&Aページを作るコトが決まって、ただいつも同じページを作るのではなく、たまには次の様な作りはいかがでしょうか?

1)Q一覧ページ

 各商品のページや各カテゴリページそれぞれに関連Q&Aを掲載し購買意欲を高める。Qページではその一覧が掲載されており、ページ(商品)が多かったり、カテゴリが多い時に有効、自分の聞きたい項目を見つけやすいという特徴があります。

2)Q&AAページ

 質問に対する一般的な答えを記載し、その先に“弊社ではここまでします”といった企業アピールに繋がるAを追加掲載する形式のページです。イメージアップや企業の強みと特徴を伝えるコトに有効です。

 これらはリニューアル等のお打ち合わせの中で、僕が搾り出して(笑)提案したものですが、ちょっと考えれば誰もが思いつく内容でもあります。ただ、その“ちょっと”を考えない企業が多いのもまた事実なのです。

 つまりは、そういうコトです。“ちょっと”したアイデアの組み合わせが大きな進化に繋がり強い企業を作ります。どうでしょう、これくらいなら出来そうじゃないですか?

 まだまだこの話題については、言い足りないくらいで次回に続けるかどうか迷いましたが、いつか続きを書くというコトで、今回こんな感じでどうでしょう?

 そうそう、最後にもう一つ・・・こういう制作方法をしていると安価でのホームページ制作が難しいんですよね。とりあえず、価格による特徴を出すって強みもあるって知っていますが、それはまた別の話というコトで、ひとつ。

 いやはや。。