訪問者の動向からホームページの内容を考えてみる。



独自の運営のノウハウを得るコトが大切なのです。Web-STYLE(ウェブスタイル)

■ホームページ有効活用の勉強会やITセミナーばかり行ってると起こる思い込みとは?

 SEOやホームページ有効活用のセミナーで、参加者の企業ホームページの1つを皆さんで検証して良い点と悪い点を出し合い、最後に講師が総評でポイントをアドバスイスするってコトがあります。

 僕が講師をする場合は気をつけていますが、ここで見落としがちなポイントが1つあります。それが何かはちょっと考えてみて下さい。

 しかし、なかなかどうしてセミナーに参加される方は勉強されており、玄人はだしの知識をお持ちの方も少なくありません。でも、そんなテクニック的な話じゃないんです。見落としがちなポイント、それは・・・。

 ホームページの訪問者は“拾い読み”しているというコトです。

 ホームページの持ち主である企業様やホームページ制作会社は全体の構成ばかりを見ていてこの点を見落としがちになります。しかし、これを見落とすと成功する可能性がぐっと低くなります。

 小説やチラシとは違い、ホームページは1つの物語や1つのテーマについて告知しているものではなく、複数の情報発信を行っています。

 つまり、ホームページに掲載する情報は“1度の掲載で良いもの”と“複数回掲載しないといけない情報”とに別れているというコトなのです。

 ホームページの運営に有効なプログラムの1つに、訪問者の動向を再生させるものがあります。※気になる方は検索して探してみて下さい。そのプログラムでは、スクロールとマウスの動き(波紋でクリックアクションを演出)で訪問者のホームページを見ている様子が再生されます。

 そして、それによるとトップページですら、多くの方がいきなりスクロールをして流し読みをしており、興味が沸けばその部分だけをじっくりと読んでいるコトが分かります。

 このコトからも、例え拾い読みでも商品・サービス内容が分かるよう“主語”を表記する等の工夫が必要だと言えます。

 ページ構成についてですが、キャッチコピーとは別に、挿絵と小見出しだけを拾い見しても言いたいコトが伝わり、その小見出しの詳細(解説文章)だけでも内容が理解できて興味関心を高め、次のページへの誘導を行うコトが理想のページ構成なのです。

 まぁ、その代わり“ランディングページ”の重要性も大切になってくるのですが、これはまた別の機会にお話しします。

 また、通販目的のホームページの平均ページビューは3ページ前後、情報発信目的のホームページの平均ページビューは6~8ページビューといったデータがあります。

 ブログを除いた一般的なホームページの平均ページ数が“12ページ前後”と言われ、僕がサポートしている企業様の中には、建設会社様で80ページを超えるホームページや病院や学校で50ページ以上というサイトも数多く存在しています。

 やはり、訪問者は全てのページを見てくれるわけではなさそうです。

 おそらくこの平均ページ数の低い原因は、いまだに5ページ前後のテンプレートでホームページ制作を行っている企業が多いためだからだと思います。

 弊社でのホームページ制作は全てオーダーメイドで、平均12~15ページといった感じですが、基本的にはページ数が先ではなく、ホームページを営業ツールとして必要なページ数を決めるコトをお勧めします。

 セミナーでは多くの知識やポイントを学べるのですが、このようにオリジナルではなく、テンプレートの運営活用に陥り易い点も問題ではないでしょうか。

■ページの中の動向の次は、ついでにページ間の動向も少し考えてみる。

 最後になりますが、導線についても少しだけ触れたいと思います。いずれ、このテーマも記事にしますのでポイントの話だけですが大事な点です。

 導線(ページからページへの移動)には、両方向への移動一方通行があります。簡単に言うと次のような点です。

例1)歯科サイト

 虫歯の治療 ⇒ ○:歯のホワイトニング

 歯のホワイトニング ⇒ ×:虫歯の治療

 虫歯の治療のついでに歯を白くしたい人はいるかもしれませんが、歯を白くしたい方に虫歯があるとは限りません。つまり、そういうコトです。

例2)建設会社

 完成見学会 ⇔ 新築ご紹介 ⇔ 分譲地情報

 完成見学会・新築情報・分譲地情報 ⇒ ×:リフォーム

 上記のページは移動するコトで購買意欲を高める効果が期待できますが、下記の場合はページ間の移動すら必要ない場合も考えられます。

 これらを改善するために、Web-STYLE(ウェブスタイル)では、ホームページ制作の際には、“ページ構成図”⇒“リンク構成図”⇒“トップ・枠デザイン”⇒“ホームページ制作”という流れで行っています。

 この制作の流れはお勧めです。

 しかし、また文章が長くなってきたので、今回はここまで・・・というコトで、こんな感じでどうでしょう?

 いやはや。。